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Interstage Application Server/Interstage Web Server Java EE運用ガイド

5.9.2 Java EEアプリケーションクライアントの運用操作

Java EEアプリケーションクライアントを運用する場合、以下のように操作してください。

  1. クライアントJARファイルの生成

  2. EARファイルの生成

  3. 配備

  4. クライアントスタブJARファイルをダウンロード

  5. Java EEアプリケーションクライアントの実行


以下に各操作について説明します。


1. クライアントJARファイルの生成

以下のファイル構成でクライアントJARファイルを生成してください。

ファイル構成

説明

クラスファイル

Java EEアプリケーションクライアントのクラスファイル

META-INF

MANIFEST.MF

マニフェストファイル

application-client.xml

deployment descriptorファイル

sun-application-client.xml

Interstage deployment descriptorファイル

Java EEアプリケーションクライアントのクラスファイル

Java EEアプリケーションクライアントには、メインクラスが必要です。メインクラスとメインクラスから利用するクラスをクライアントJARファイルに含めてください。
メインクラスの作成方法については「4.1.6 クライアントアプリケーションの作成方法」を参照してください。

マニフェストファイル

マニフェストファイルにはJava EEアプリケーションクライアントのメインクラスを定義してください。メインクラスを定義しなかった場合、アプリケーションクライアントコンテナ起動時にappclientコマンドのオプションでメインクラスを指定する必要があります。
マニフェストファイルの定義方法については「4.1.6 クライアントアプリケーションの作成方法」を参照してください。

deployment descriptorファイル

Java EEアプリケーションクライアントのdeployment descriptorファイル(appliaction-client.xml)を定義します。このファイルは必須ではないため、必要な場合だけ作成してください。詳細は、Java EE規約を参照してください。

Interstage deployment descriptorファイル

IJServerクラスタではInterstage deployment descriptor (sun-appliaction-client.xml)を定義することによって、Java EEアプリケーションクライアントの動作を拡張することが可能です。このファイルは必須ではないため、必要な場合だけ作成してください。詳細は、「4.2.3 Interstage deployment descriptor」を参照してください。

2. EARファイルの生成

Java EEアプリケーションクライアントから参照するアプリケーションがある場合、必要に応じて参照するモジュールと合わせてEARファイルにパッケージしてください。

3. 配備

ファイルをIJServerクラスタに配備してください。

4. クライアントスタブJARファイルをダウンロード

配備時に生成されるクライアントスタブJARファイルをダウンロードしてください。
JARファイルのダウンロードには以下の方法があります。

クライアントスタブJARファイルのダウンロードは配備担当者の権限が必要です。配備担当者がダウンロードした後、利用ユーザへクライアントスタブJARファイルを配布してください。
なお、クライアントスタブJARファイルの構成は、配備したモジュールによってそれぞれ下記のようになります。

earファイルの場合は、クライアントスタブJARファイルに下記を内包します。

ejb-jarファイル、または、App Clientファイルの場合は、配備モジュール内の資産と、配備時に更新されたdeployment descriptorを内包します。

なお、配備時に更新されたdeployment descriptorを内包するため、配備したアプリケーションよりファイルサイズが増加する場合があります。

asadminコマンドの詳細は、「11.1 asadmin」を参照してください。

5. Java EEアプリケーションクライアントの実行

アプリケーションクライアントコンテナを起動してJava EEアプリケーションクライアントを実行する場合にはappclientコマンドを使用します。以下のようにダウンロードしたクライアントスタブJARファイルを指定してappclientコマンドを実行してください。以下はクライアントスタブJARファイルがMyApplicationClient.jarファイルの場合です。appclientコマンドの詳細は、「11.2 appclient」を参照してください。

appclient -client MyApplicationClient.jar -xml sun-acc.xml

Java EEアプリケーションクライアントがInjectionExceptionにより処理が中断する場合、Dependency Injectionに失敗しています。「14.2.4 Dependency Injection失敗時の異常」を参照して原因を特定し対処してください。

各種リソースにアクセスするJava EEアプリケーションクライアントが停止した場合、各リソースの接続プールでプーリングされている接続の解放処理が行われません。
JDBCリソースの接続に対して解放処理が行われなかった場合の影響については、データベースもしくはJDBCドライバのマニュアルを参照してください。Java DBを使用している場合、停止したタイミングでシステム資源は回収されるため問題ありません。