ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server インストールガイド

4.3.1 install.shシェルスクリプトの実行

  インストールシェルスクリプトによるインストール手順を説明します。
  マルチユーザモードでインストールする場合は、他のユーザの操作がインストールに影響ないことを確認してください。

  インストールを行う場合、スーパユーザになります。

# su -<RETURN>

  サーバパッケージCD2枚目を挿入し、任意のディレクトリ上からCD-ROMに格納されているインストールシェルスクリプト(install.sh)を実行してください。なお、CD-ROM上のディレクトリから実行することはできません。

# mount /dev/デバイスファイル名 <CD-ROMマウントディレクトリ> <RETURN>
# cd <任意のディレクトリ> <RETURN>
# <CD-ROMマウントディレクトリ>/install.sh <RETURN>

  以下のようにシステムパラメタのチューニングに関する確認メッセージが表示されます。
  システムパラメタが適切に設定されていない状態でインストールを実行した場合、本製品が正常に動作しないことがありますので注意してください。

Interstage Application Server を正常に動作させるためには、IPC資源を適切にチューニングする必要があります。
IPC資源のチューニングを行っていない場合は、必要資源の見積もり、およびチューニングを実施してからインストールを実行してください。

インストールを開始しますか?(省略: y) [y,n]:

  以下のように製品名が表示されます。

+----------------------------------------------------------+
| Interstage Application Server Standard-J Edition V9.2.0  |
|                                                          |
|           All Rights Reserved, Copyright(c) FUJITSU 2009 |
+----------------------------------------------------------+

  上記に続いて表示される以下の対話処理で、インストール方法等を選択し、<RETURN>キーを押してください。


  すでにInterstageの構成パッケージがインストールされている場合、以下の注意が必要です。構成パッケージについては、“4.1.1 パッケージについて”を参考にしてください。

セキュリティモードを選択してください。省略した場合は、”1: 強化モード”が選択されます。

セキュリティモードを選択してください。(1: 強化モード, 2: 互換モード) (省略: 1) [1,2,q]:

  “1: 強化モード”を選択すると、グループ名入力のための問い合わせが表示されます。
  “2: 互換モード”を選択すると、サーバタイプの選択の問い合わせが表示されます。

本製品の運用コマンドを操作するグループ名を入力してください。システムに存在しないグループ名を指定することはできません。省略した場合は、”root”が選択されます。

Interstage運用コマンドを操作するシステムのグループ名を入力してください。(省略: root) [?,q]:

注) グループ名に数値を指定した場合、グループ名として有効であるかチェックはされませんので、あらかじめグループ名として有効であることを確認してください。なお、グループ名として有効でない数値を指定した場合、インストールや運用に失敗する場合があります。

インストールするサーバタイプを選択してください。(1: アプリケーションサーバ機能,2: Web Package機能)[1,2,q]:

  “1: アプリケーションサーバ機能”を選択すると、以下の問い合わせが表示されます。
  “2: Web Package機能”を選択した場合の対話処理については、“4.3.1.4 Web Package機能のインストールの場合”を参照してください。

インストール方法を選択してください。(1: 標準, 2: カスタム) [1,2,q]:

  “1: 標準”を選択した場合の対話処理については、“4.3.1.1 標準インストールの場合”を参照してください。
  “2: カスタム”を選択すると、以下の問い合わせが表示されます。
  

機能選択またはパッケージ選択を選択してください。(1: 機能選択, 2: パッケージ選択) [1,2,q]:

  “1: 機能選択”を選択した場合の対話処理については、“4.3.1.2 カスタムインストール(機能選択)の場合”を参照してください。
  “2: パッケージ選択”を選択した場合の対話処理については、“4.3.1.3 カスタムインストール(パッケージ選択)の場合”を参照してください。
  


  必要な機能・パッケージはすべて、一度のinstall.shの実行で同時にインストールすることをお勧めします。
  Javaを使用するパッケージとJDK/JREを同時ではなく別にインストールする場合、パッケージに関連する機能のJDK/JREに関する手動設定が必要となる場合があります。インストール済みのJDKまたはJREを後から入れ替える場合も同様です。

  各パッケージをJDK/JREと別にインストールした場合の設定については下記を参照してください。

4.3.1.1 標準インストールの場合

  以下の対話処理を行ってください。

  1. ポート番号を入力してください。省略値を採用する場合は、そのまま<RETURN>キーを押してください。

    Interstageサービスのポート番号を指定してください。(省略: 8002) [?,q]: (注)
    Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号を指定してください。(省略: 80) [?,q]:
    Interstage管理コンソールのポート番号を指定してください。(省略: 12000) [?,q]:

    注) Red Hat Enterprise Linux AS v.4では、/etc/servicesに設定したポート番号が“odserver”以外で使用されている場合、該当のポート番号は使用できませんので、別のポート番号を指定してください。また、すでに使用されているポート番号は、設定しないようにしてください。
      Red Hat Enterprise Linux 5では、/etc/servicesに設定したポート番号が“odserver”以外で使用されている場合、上書き確認(“/etc/servicesの設定を上書きしますか? [y,n,q]:”)の問い合わせが表示されます。/etc/servicesに設定されているポート番号の情報を上書きして問題ないか確認してください。
      

  2. Interstage管理コンソールにおけるSSL暗号化通信の使用について入力してください。使用する場合は、そのまま<RETURN>キーを押してください。

    Interstage管理コンソールでSSL暗号化通信を使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:



    SSL暗号化通信を使用しない設定にした場合は、Interstage管理コンソールをアクセスするためのIDやパスワードなどが、ネットワーク上をそのまま流れます。そのため、別途、通信データが傍受されないような対策を実施することを推奨します。


  3. Interstage管理コンソールに表示するメッセージに対するマニュアルをインストールするか選択してください。インストールする場合は、そのまま<RETURN>キーを押してください。

    Interstage管理コンソールでメッセージマニュアルを使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:

  続いて、インストール情報が表示されます。設定内容を確認して、インストールを開始してください。詳細は、“4.3.2 インストール情報の確認と実行”を参照してください。

4.3.1.2 カスタムインストール(機能選択)の場合

  以下の対話処理を行ってください。

  1. インストールする機能の番号を“,”で区切って入力してください(例: 1,2,3 <RETURN>)。
    すべての機能をインストールする場合はall <RETURN>を入力してください。
    なお、すでに機能を構成するパッケージがインストールされている場合、機能名の横に“*”が表示されます。

    • インストール済みの機能のみを選択した場合、インストールは続行されません。

    • all指定などによりインストールされていない機能のみインストールされます。

    Functions:
        1 Webサーバ(Interstage HTTP Server)
        2 JDK/JRE 5.0
        3 JDK/JRE 6
        4 J2EE (Servlet Service/Interstage EJB Service)
        5 Java EE
        6 Interstage管理コンソール
        7 SOAPサービス (互換機能)
        8 UDDIクライアント
        9 シングル・サインオン
       10 ディレクトリサービス
       11 オプションライブラリ
       12 JDK/JRE 1.4
       13 Tomcat4.1ベースのServlet (互換機能)
       14 フレームワーク
       15 サンプル
    

    インストールする機能を選択してください。複数選択する場合、","で区切って指定してください。[?,??,all,q]:

  2. 以降、選択した機能をインストールするための問い合わせが表示されます。
    以下の説明を参考にして、インストール情報を設定してください。

Java EEで使用するJDKを選択します。この問い合わせは、JDK/JRE 6がインストールされているか同時に選択した場合に表示されます。

Java EEで使用するJDKを選択してください。(1: JDK5.0, 2: JDK6) (省略: 1) [1,2,q]:

Java EEの管理ユーザーに関する設定を行います。

Java EEの管理ユーザーIDを指定してください。(省略: admin) [?,q]:
Java EEのパスワードを8文字以上20文字以下で指定してください。 [?,q]:
Java EEのパスワードを確認のため再入力してください。 [?,q]:

注)
・管理ユーザーIDで使用できる文字は、半角の英数字または、“_”、“-”、“.”です。1文字以上、255文字以内で指定してください。
・パスワードで使用できる文字は、半角の英数字と記号(空白および制御コードを除く、0x21-0x7eの範囲のascii文字)です。8文字以上、20文字以内で指定してください。


Java EEで使用するポート番号を表示します。変更する場合は、y<RETURN>を入力してください。

Java EEのデフォルトポートは以下です。

IIOPポート: 23600
IIOP_SSLポート: 23601
IIOP_MUTUALAUTHポート: 23602
JMX_ADMINポート: 8686

デフォルトのポートを変更しますか?(省略: n) [y,n,q]:

Java EEで使用するポート番号を設定します。それぞれ他の機能で設定するポート番号と重複しない1~65535の範囲で指定してください。

Java EEのIIOPポートを指定してください。(省略: 23600) [?,q]:
Java EEのIIOP_SSLポートを指定してください。(省略: 23601) [?,q]:
Java EEのIIOP_MUTUALAUTHポートを指定してください。(省略: 23602) [?,q]:
Java EEのJMX_ADMINポートを指定してください。(省略: 8686) [?,q]:

Java EE共通ディレクトリを設定します。

Java EE共通ディレクトリを指定してください。(省略: /var/opt/FJSVisjee) [?,q]:

注)

・省略値から変更する場合は、存在しないディレクトリ、または、配下にファイルやディレクトリが存在しない空ディレクトリを指定してください。ただし、いずれの場合も親ディレクトリは存在する必要があります。なお、シンボリックリンクは指定できません。
・ディレクトリに「/」(ルートディレクトリ)は指定しないでください。

  続いて、インストール情報が表示されます。設定内容を確認して、インストールを開始してください。詳細は、“4.3.2 インストール情報の確認と実行”を参照してください。

4.3.1.3 カスタムインストール(パッケージ選択)の場合

  以下の対話処理を行ってください。

  1. インストールするパッケージの番号を“,”で区切って入力してください(例: 1,2,3 <RETURN>)。
    すべてのパッケージをインストールする場合はall <RETURN>を入力してください。
    なお、すでに機能を構成するパッケージがインストールされている場合、パッケージ名の横に“*”が表示されます。


    パッケージによっては依存関係を持っているため、必要となるパッケージがすべて選択されていない場合、インストールやセットアップに失敗することがあります。“4.1.1.1 必要なパッケージ”で確認の上、パッケージを選択してください。

    Packages:
     *  1 FJSVjdk5      Fujitsu Java Development Kit
        2 FJSVjdk6      Fujitsu Java Development Kit 6
        3 FJSVjdk14     Fujitsu Java Development Kit
        4 FJSVirepc     Interstage Directory Service Software Development Kit
        5 FJSVots       ObjectTransactionService
        6 FJSVporb      ObjectDirector[Portable-ORB]
        7 FJSVuddic     Fujitsu UDDI Client
        8 FJSVssosv     Interstage Single Sign-on Repository server
        9 FJSVssoac     Interstage Single Sign-on Authentication server
       10 FJSVssoaz     Interstage Single Sign-on Business server
       11 FJSVssocm     Interstage Single Sign-on Common Library
       12 FJSVfsvl      Single Sign-on Federation Service Library Package
       13 FJSVssofs     Interstage Single Sign-on Federation Service
       14 FJSVirep      Interstage Directory Service
       15 FJSVena       Enabler Repository for enterprise content knowledge and document management
     * 16 FJSVsclr      Securecrypto Library RunTime
     * 17 FJSVsmee      S/MIME & EE Certificate Management Package
     * 18 FJSVjs2su     Interstage JServlet (OperationManagement)
     * 19 FJSVisscs     Interstage Secure Communication Service
       20 FJSVes        ObjectDirector/EventService
     * 21 FJSVihs       Interstage HTTP Server
       22 FJSVbcco      Interstage Apcoordinator - Bccoordinator
       23 FJSVwebc      Interstage Apcoordinator - Webcoordinator
       24 FJSVapcst     Interstage Apcoordinator - Struts
     * 25 FJSVisjmx     Interstage JMX Service
       26 FJSVejb       Interstage EJB Service
       27 FJSVjms       Interstage JMS
       28 FJSVj2ee      Interstage J2EE Common Resource
       29 FJSVjs5       Interstage JServlet (Tomcat 5.5 based servlet service)
       30 FJSVjs4       Interstage JServlet (Tomcat 4.1 based servlet service)
       31 FJSVsvmon     Web Service Monitor
       32 FJSVisjee     Interstage Java EE
       33 FJSVsoap      Interstage SOAP Service
       34 FJSVxmlpc     Fujitsu XML Processor
     * 35 FJSVisgui     Interstage Management Console
       36 FJSVisspl     Interstage Sample Integration
       37 FJSVjssrc     Interstage JServlet Session Registry Client
    

    パッケージを選択してください。複数選択する場合、","で区切って指定してください。[?,??,all,q]:

  2. 以降の対話処理については、“4.3.1.2 カスタムインストール(機能選択)の場合”を参照してください。

4.3.1.4 Web Package機能のインストールの場合

  以下の対話処理を行ってください。

  1. ポート番号を入力してください。省略値を採用する場合は、そのまま<RETURN>キーを押してください。

    Webサーバ(Interstage HTTP Server)のポート番号を指定してください。(省略: 80) [?,q]:
    Interstage管理コンソールのポート番号を指定してください。(省略: 12000) [?,q]:

  2. Interstage管理コンソールにおけるSSL暗号化通信の使用について入力してください。使用する場合は、そのまま<RETURN>キーを押してください。

    Interstage管理コンソールでSSL暗号化通信を使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:



    SSL暗号化通信を使用しない設定にした場合は、Interstage管理コンソールをアクセスするためのIDやパスワードなどが、ネットワーク上をそのまま流れます。そのため、別途、通信データが傍受されないような対策を実施することを推奨します。


  3. Interstage管理コンソールに表示するメッセージに対するマニュアルをインストールするか選択してください。インストールする場合は、そのまま<RETURN>キーを押してください。

    Interstage管理コンソールでメッセージマニュアルを使用するか選択してください。(省略: y) [y,n,q]:

  続いて、インストール情報が表示されます。設定内容を確認して、インストールを開始してください。詳細は、“4.3.2 インストール情報の確認と実行”を参照してください。