ここでは、MQDBRIDGEシステムが動作するために必要なInterstage環境について説明します。Interstage環境にはMQDBRIDGEシステムが使用するチャネルの属性により以下の二つのいずれかを作成します。
MQDのメッセージキュー向けの環境
CORBAのイベントチャネル向けの環境
MQDBRIDGEシステムが動作するために以下のMQDのメッセージキュー向けの環境を作成する必要があります。
MQDのシステム環境の作成
MQDのメッセージキューの作成
CKPTファイルの作成
MQDBRIDGEシステムが動作するために必要なMQDのシステム環境の作成について説明します。
詳細については、“MessageQueueDirector 説明書”を参照してください。
表3.5 MQDのシステム環境の指定項目にMQDのシステム環境の指定項目を示します。その他の指定項目については環境に応じた適切な値を設定してください。
セクション | キーワード | 指定内容 |
---|---|---|
Transaction | Max_Size | 送信ブリッジノードを持つMQDBRIDGEシステム1つあたり |
DiskQueue | Size | メッセ-ジキュ-の見積り値に加え、送信ブリッジノードを持つMQDBRIDGEシステム1つあたり |
MQDBRIDGEシステムが動作するために必要なMQDのメッセージキューの作成について説明します。
MQDのメッセージキューを作成するためには、MQD操作コマンドのmqdcrtqコマンドを使用してください。詳細については、“MessageQueueDirector 説明書”を参照してください。
表3.6 MQDのメッセージキュー作成のためのmqdcrtqコマンドの指定項目にMQDのメッセージキュー作成のためのmqdcrtqコマンドの指定項目を示します。その他の指定項目については環境に応じた適切な値を設定してください。
項目 | オプション | 指定内容 |
---|---|---|
MQDシステム名 | -s | MQDBRIDGEシステムが使用するMQDシステム名を指定してください。 |
メッセージ保証レベル | -d | ディスク型を指定してください。 |
メッセージ長 | -l | “MAX_MESSAGE_SIZE+780”以上を指定してください。 |
メッセージキュー名 |
| “48文字以内の英数字とアンダースコア”でメッセージキュー名を指定します。 |
MQDBRIDGEシステムが動作するために必要なCKPTファイルの作成について説明します。
MQDBRIDGEシステムのCKPTファイルは、MQDのメッセージキューとして作成します。
MQDのメッセージキューを作成するためには、MQD操作コマンドのmqdcrtqコマンドを使用してください。詳細については、“MessageQueueDirector 説明書”を参照してください。
表3.7 CKPTファイル作成のためのmqdcrtqコマンドの指定項目に、CKPTファイル作成のためのmqdcrtqコマンドの指定項目を示します。
項目 | オプション | 指定内容 |
---|---|---|
MQDシステム名 | -s | MQDBRIDGEシステムが使用するMQDシステム名を指定してください。 |
メッセージ保証レベル | -d | ディスク型を指定してください。 |
メッセージ長 | -l | 送信ブリッジノードが使用するCKPTファイルのメッセージ長は、以下の値のうち大きいほうの値以上を指定してください。
受信ブリッジノードが使用するCKPTファイルのメッセージ長は、“940”を指定してください。 |
CKPTファイルのキュー名 |
| SYSTEM_INFORMATIONセクション定義のIDENT_NAMEとBRIDGE_INFORMATIONセクション定義のBRIDGE_NAMEをアンダースコアで繋げた文字列を指定してください。 |
MQDBRIDGEシステムが動作するために以下のCORBAのイベントチャネル向けの環境を作成する必要があります。
CORBAサービスの環境の作成
ノーティフィケーションサービスの環境の作成
イベントチャネルの環境の作成
MQDBRIDGEシステムが動作するために必要なCORBAサービスの環境の作成について説明します。
詳細については、“Interstage運用ガイド”を参照してください。
表3.8 CORBAサービスの動作環境の指定項目にCORBAサービスの動作環境の指定項目を示します。その他の指定項目については環境に応じた適切な値を設定してください。
パラメタ | 指定内容 |
---|---|
max_IIOP_resp_con | “MQDBRIDGEシステム数”をユーザの見積り値に加えます。 |
max_IIOP_resp_requests | “MQDBRIDGEシステム数”をユーザの見積り値に加えます。 |
max_process | “MQDBRIDGEシステム数”をユーザの見積り値に加えます。 |
max_IIOP_local_init_requests | “MQDBRIDGEシステム数”をユーザの見積り値に加えます。 |
MQDBRIDGEシステムが動作するために必要なノーティフィケーションサービスの環境の作成について説明します。
詳細については、“アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)”を参照してください。
表3.9 ノーティフィケーションサービスの構成情報の指定項目にノーティフィケーションサービスの構成情報の指定項目を示します。その他の指定項目については環境に応じた適切な値を設定してください。
パラメタ | 指定内容 |
---|---|
-dchmax | 動的生成のイベントチャネルは使用できないため、設定できません。 |
-sthinit,-sthmax,-onewayおよび-chksend | pushモデルは使用できないため、設定できません。 |
MQDBRIDGEシステムが動作するために必要なイベントチャネルの環境の作成について説明します。
イベントチャネルの環境はノーティフィケーションサービスの環境を作成した後に作成します。
詳細については、“アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)”を参照してください。
表3.10 イベントチャネルの環境の指定項目 (イベントチャネルのグループの環境指定項目)にイベントチャネルの環境の指定項目(イベントチャネルのグループの環境指定項目)を示します。その他の指定項目については環境に応じた適切な値を設定してください。
パラメタ | 指定内容 |
---|---|
-type | “mixed”を指定します。 |
-coninit | “送信に使用するイベントチャネルのグループ数”をユーザの見積り値に加えます。 |
-supinit | “受信に使用するイベントチャネルのグループ数”をユーザの見積り値に加えます。 |
-pltime | “0(無限大)”を指定します。 |
-chkcon | “yes”を指定します。 |
-sthinit,-sthmax,-onewayおよび-chksend | pushモデルは使用できないため、設定できません。 |
表3.11 イベントチャネルの環境の指定項目イベントチャネルの環境の指定項目を示します。その他の指定項目については環境に応じた適切な値を設定してください。
パラメタ | 指定内容 |
---|---|
-g group | “32文字以内の英数字とアンダースコア”でイベントチャネルのグループ名を指定します。 |
-c channel | “48文字以内の英数字とアンダースコア”でイベントチャネル名を指定します。 |
-m number | “MQDBRIDGEシステム数”をユーザの見積り値に加えます。 |
-notify | ノーティフィケーションサービスのイベントチャネルとして生成するように指定します。 |
-persist mode | “all”を指定します。 |
-tranまたは-ots | サプライヤおよびコンシューマのイベントチャネルの使用方法により本オプションのいずれかを指定 します。 |
-ptp | Point-To-Pointモデルとしてイベントチャネルを作成します。本オプションを省略した場合は、メッセージングモデルをMultiCastモデルとして、イベントチャネルを作成します。 |
表3.12 ユニットの環境の指定項目ユニットを作成する際に考慮が必要なユニットの環境の指定項目を示します。その他の指定項目については環境に応じた適切な値を設定してください。
パラメタ | 指定内容 |
---|---|
tranmax | “1”をユーザの見積り値に加えます。 |
sysqnum | “1”をユーザの見積り値に加えます。 |
tranunitmax | 送信ブリッジノードを持つMQDBRIDGEシステム1つあたり |
syssize | 送信ブリッジノードを持つMQDBRIDGEシステム1つあたり |
shmmax | 送信ブリッジノードを持つMQDBRIDGEシステム1つあたり |
注) 見積もり値をパラメタに設定する場合は、メガバイトで指定してください。