Interstage HTTP Serverが出力するログには、以下のようなログがあります。
Webクライアントからのアクセス状況を出力します。
Webサーバで発生したエラーメッセージを出力します。
Webクライアントとの入出力情報、およびプラグインモジュールとの入出力情報のログを採取します。
Webサーバに対する操作履歴を記録するためのログを採取します。
Webサーバの保守用のログを採取します。
Interstage HTTP Serverでは、出力するログファイルのローテーションを行うことができます。
ログファイルのローテーションについて
ログファイルのローテーションとは、保存するログファイル数の上限値を超えてログファイルを出力する場合に、最も古いログファイルを削除し、新しいログファイルを作成することを示します。なお、ローテーションを行った古いログファイルの更新日時は、ローテーションを行う前の最後のログが出力された日時となります。
アクセスログ、エラーログ、およびトレースログのローテーションは、環境定義ファイル(httpd.conf)のCustomLog/ErrorLog/IHSTraceLogディレクティブの設定に、ihsrlogコマンド実行文を指定して運用します。初期設定では、ログファイルのローテーションを行う設定となっています。
ログファイルのローテーションの設定方法については、“3.2.4 アクセスログの設定”、“3.2.5 エラーログの設定”、“3.2.6 トレースログの設定”、および“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“ihsrlog”を参照してください。
Webサーバ運用中のログファイルの操作について
Webサーバ運用中に、ローテーションを行った後の古いログファイルの操作(複写/移動/削除/編集)を行う場合は、以下の手順で行ってください。
環境定義ファイル(httpd.conf)のディレクティブの設定において、ihsrlogコマンド実行文を指定する際、-T、-C、または-Wオプションを指定してログファイルのローテーションを設定します。これらのオプションを指定すると、ログ出力の有無に関わらず、指定した日時にログファイルのローテーションを行うことができます。
ihsrlogコマンド実行文に指定した日時の直後に、古いログファイルを操作します。
注意
古いログファイルの操作は、Webサーバへのアクセス数が少ない時間帯に行ってください。
最大ログファイルサイズを超過した場合など、指定した日時より前にローテーションが行われることがあります。この場合、操作すべきログが複数のログファイルにまたがって出力される可能性があります。ログファイルを操作する場合は、操作対象のログファイルを十分に考慮してください。
Webサーバ運用中は、最新のログファイルの操作を行わないでください。最新のログファイルを操作した場合、ログファイルのローテーションの動作を保証できません。
Interstage HTTP Serverが出力するそれぞれのログについて、以降の節で説明します。