Interstage HTTP Serverでは、Webブラウザからのアクセス状況をログ(アクセスログ)として出力します。
初期設定では、以下に示す出力先に出力する設定になっています。出力の設定を変更する方法は、Interstage管理コンソールを使用して設定する方法と、環境定義ファイル(httpd.conf)を使用して設定する方法があります。
Interstage管理コンソールを使用して設定する方法
Interstage管理コンソールを起動してログインし、[システム] > [サービス] > [Webサーバ] > [Webサーバ名] > [Webサーバ:状態]画面の[環境設定]タブ > [Webサーバ:環境設定](詳細設定[表示])画面の“アクセスログ”を使用して設定します。
なお、アクセスログは、[システム] > [サービス] > [Webサーバ] > [Webサーバ名] > [Webサーバ:状態]画面の[ログ参照]タブ > [Webサーバ:ログ参照]画面を使用して参照できます。
Interstage管理コンソールの起動については“運用ガイド(基本編)”を、Interstage管理コンソールの定義詳細についてはInterstage管理コンソールのヘルプを参照してください。
環境定義ファイル(httpd.conf)を使用して設定する方法
“3.2.4 アクセスログの設定”を参照してください。
なお、環境定義ファイル(httpd.conf)の設定では、フィルタリング機能を使用できます。
アクセスログは、以下のファイル(初期値)に出力されます。
(インストールパスはデフォルト)
C:\Interstage\F3FMihs\servers\(Webサーバ名)\logs\accesslog
(インストールパスはデフォルト)
/var/opt/FJSVihs/servers/(Webサーバ名)/logs/accesslog
/var/opt/FJSVihs/servers/(Webサーバ名)/logs/accesslog
ポイント
ログファイルのローテーションが行われる場合、アクセスログは以下のファイル(初期値)に変名されます。
accesslog.N
Nは通番です。0から始まる連続の番号であり、新しいファイルの順に、1番目のファイルの通番は“.0”、N番目のファイルの通番は“.(N-1)”となります。
アクセスログは、Webサーバがクライアントからリクエストを受信し、受信したリクエストのレスポンスをクライアントへ送信するときに出力されます。
アクセスログの初期値のフォーマット(ihs-analysis)で出力されるログの形式を以下に示します。アクセス時に指定されない項目は、ハイフン“-”で出力されます。
ホスト名 ユーザ名識別 ユーザ名 日時 "リクエスト" ステータスコード データ転送量 WebサーバのIPアドレス:ポート番号 Hostヘッダ プロセスID 処理時間 リクエストID |
出力形式に対応する各出力項目を以下に示します。
出力項目 | 出力内容 |
---|---|
ホスト名 | クライアントまたはプロキシサーバなどのIPアドレス/ホスト名 |
ユーザ名識別 | クライアントから返信されるユーザ個人情報 |
ユーザ名 | クライアントから送信されたユーザ名 |
日時 | クライアントからのリクエストを受け付けた日時 |
リクエスト | クライアントが要求したリクエスト内容 |
ステータスコード | クライアントに返信するコード |
データ転送量 | クライアントに転送したデータ量 |
WebサーバのIPアドレス:ポート番号 | リクエストを受け付けたWebサーバのIPアドレスおよびポート番号 |
Hostヘッダ | クライアントから送られてきたHostヘッダの内容 |
プロセスID | リクエストを処理したプロセスのプロセスID |
処理時間 | リクエストを受け付けてから処理が完了するまでの時間 |
リクエストID | リクエストごとに付与される一意なID |
出力例を以下に示します。
192.168.0.1 - - [20/Dec/2006:09:29:35 +0900] "GET / HTTP/1.1" 200 573 192.168.0.2:80 ihs.fujitsu.com 4876 0.000 TzI7EwqDyX8AABMMBckAAAAx |