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Interstage Shunsaku Data Manager 導入・運用ガイド

5.5.3 リカバリ

運用中にデータを消失させてしまった場合、ディレクタデータを消失する前の状態に戻すことで、消失したデータをリカバリすることができます。
以下に、アプリケーションを誤って実行してしまったことによりデータ消失が発生した場合のリカバリ操作例を示します。


図5.8 データ消失が発生した場合のリカバリ操作例

指定した時点へのディレクタデータファイルのリカバリは、以下の手順となります。

注意

ディレクタデータファイルのリカバリを行う場合には、すべてのアプリケーションをあらかじめ停止し、データの検索および更新が行われないようにしてください。

  1. shundrecoverコマンドにbオプションを指定して実行し、リカバリの開始を宣言します。

    shundrecover -s director識別子 -b

  2. OSコマンドまたはディスク装置によるコピー機能を使用して、ディレクタデータファイルのバックアップデータをリストアします。

    Windowscopyコマンドなど


    SolarisLinuxcpコマンドなど


  3. shundrecoverコマンドのeオプションおよびpオプションに、データ消失が発生する直前の日時を指定して、リカバリの終了を宣言します。
    リカバリ終了宣言により、オペレーションログファイルを利用して指定した時点のディレクタデータファイルにリカバリされます。

    shundrecover -s director識別子 -e -p 2005-01-01:12:00:00

注意

  • shundrecoverコマンドでは、shundbackupコマンドを利用して取得されたディレクタデータファイルのバックアップデータのみがリカバリの対象となります。

  • shundrecoverコマンドのpオプションに、最後にバックアップした日時よりも以前の日時を指定した場合、shundrecoverコマンドはエラーとなります。
    必ず最後にバックアップした日時以降を指定してください。

  • ディレクタデータをバックアップしていない場合は、消失したデータをリカバリすることはできません。
    消失したデータを再作成するか、または、以下の手順で、検索用データから再登録を実施してください。

    • Shunsakuを停止します。

    • OSの削除コマンドを使用して、ディレクタデータファイルを削除します。

    • Shunsakuを起動します。

    • 検索用データを登録します。

    Shunsakuの停止および起動の詳細については、“3.2 起動と停止”を参照してください。
    検索用データの登録の詳細については、“3.3 検索用データの登録”を参照してください。

  • ディレクタデータファイルのリカバリを実施した後は、shundbackupコマンドによるディレクタデータファイルのバックアップを行ってから、運用を再開してください。