ページの先頭行へ戻る
Interstage Shunsaku Data Manager 導入・運用ガイド

5.6 オペレーションログファイルのディスク障害からの復旧

Shunsakuは、オペレーションログファイルが配置されているディスクに障害が発生した場合、イベントログまたはシステムログ(syslog)に“shn30307u”のメッセージを出力します。

注意

オペレーションログファイルに入出力障害が発生した場合、異常が発生する直前までのリカバリ、および指定した時点までのリカバリが実施できなくなります。そのため、以降の手順に従って、早急にオペレーションログファイルのリカバリを行うとともに、バックアップを取得するようにしてください。

オペレーションログファイルのリカバリは、以下の手順となります。

  1. イベントログまたはシステムログ(syslog)を確認し、障害発生箇所を特定します。
    オペレーションログファイルへのアクセス中にディスク障害が発生した場合、Shunsakuは以下のメッセージをイベントログまたはシステムログ(syslog)に出力します。

    shn30307u:An I/O error has occurred with an operation log file.
    file=file名 System call=関数名 errno=エラー番号 (director) [director識別子]
    Shunsaku System Name=Shunsakuシステム名

    メッセージからディスク障害が発生したデバイス名またはファイルの絶対パス名を確認してください。


  2. ディスクを交換し、オペレーションログファイルが配置されているディレクトリを再作成します。


  3. shundrecoverコマンドのlオプションを指定して実行し、オペレーションログファイルのリカバリを行います。

    shundrecover -s director識別子 -l

  4. shundbackupコマンドにbオプションを指定して実行し、バックアップの開始を宣言します。

    shundbackup -s director識別子 -b

  5. ディレクタデータファイルをバックアップします。
    director用動作環境ファイルのDataFileFolderに指定したディレクトリ配下にdirector識別子名のディレクトリがあります。
    director識別子名のディレクトリ配下のファイルをすべてバックアップしてください。
    バックアップには、以下のOSコマンドまたはディスク装置によるコピー機能を使用してください。

    Windowscopyコマンドなど


    SolarisLinuxcpコマンドなど


  6. shundbackupコマンドのeオプションを指定して実行し、バックアップの終了を宣言します。

    shundbackup -s director識別子 -e

    注意

    • オペレーションログファイルのリカバリ後には、必ずディレクタデータファイルのバックアップを行ってください。

    • director用動作環境ファイルにOperationLogFolderパラメタを設定していない場合、本操作は不要です。
      その場合、lオプションを指定したshundrecoverコマンドの実行はエラーとなります。

    • 前回のディレクタデータファイルのバックアップデータは、バックアップ終了宣言が正常終了するまで、削除しないようにしてください。

    • バックアップ終了宣言が正常終了する前にディレクタデータファイルに入出力障害が発生した場合、shundstateコマンドのLastBackedUpで表示される日時に採取したバックアップデータを使用して、バックアップ時点までのリカバリを実行してください。

    参照

    director用動作環境ファイルの実行パラメタの詳細については、“A.3 director用動作環境ファイルの実行パラメタ”を参照してください。