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Interstage Shunsaku Data Manager 導入・運用ガイド

5.3.2 バックアップ

異常が発生する直前までリカバリするには、あらかじめディレクタデータファイルをバックアップしておく必要があります。


異常時のリカバリに備えたバックアップは以下の手順となります。

  1. shundbackupコマンドにbオプションを指定して実行し、バックアップの開始を宣言します。

    shundbackup -s director識別子 -b

  2. ディレクタデータファイルをバックアップします。

    director用動作環境ファイルのDataFileFolderに指定したディレクトリ配下にdirector識別子名のディレクトリがあります。
    director識別子名のディレクトリ配下のファイルをすべてバックアップしてください。

    バックアップには、以下のOSコマンドまたはディスク装置によるコピー機能を使用してください。

    Windowscopyコマンドなど


    SolarisLinuxcpコマンドなど


  3. shundbackupコマンドのeオプションを指定して実行し、バックアップの終了を宣言します。

    shundbackup -s director識別子 -e

注意

  • バックアップしたディレクタデータファイルは、ディレクタデータファイルの格納ディレクトリとは別のディスクにバックアップしてください。


  • 以下のコマンドを実行した場合、ディレクタデータファイルをバックアップしてください。

    • shundimportコマンドのnオプションを指定することにより、オペレーションログファイルを採取せずにレコードの取込みまたは削除を実行した場合

    • shundrecoverコマンドのpオプションを指定することにより、バックアップ時点または指定した時点までのリカバリを実行した場合


  • バックアップ開始宣言後、OSコマンドやディスク装置のコピー機能によるバックアップがエラーとなった場合、バックアップ終了宣言は行わず、shundbackupコマンドのcオプションを指定して実行し、バックアップの開始宣言をキャンセルしてください。
    その後、OSコマンドやディスク装置のコピー機能によるバックアップのエラーを取り除いてから、再度バックアップ開始宣言から実行してください。


  • 前回のディレクタデータファイルのバックアップデータは、バックアップ終了宣言が正常終了するまで、削除しないようにしてください。


  • バックアップ終了宣言が正常終了する前にディレクタデータファイルに入出力障害が発生した場合、shundstateコマンドのLastBackedUpで表示される日時に採取したバックアップデータを使用して、リカバリを実行してください。

参照

最後のバックアップを実行した日時は、shundstateコマンドで確認することができます。
shundstateコマンドの出力表示については、“6.2.3 director運用情報のモニタリング”を参照してください。