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Interstage Shunsaku Data Manager 導入・運用ガイド

6.2.3 director運用情報のモニタリング

director運用情報は、以下のような場合に使用します。

director運用情報は、shundstateコマンドを実行することにより取得できます。


例1

以下に、directorの運用情報の表示例を示します。

shundstate -s shund1 - w 
Shunsaku shundstate 2007/01/01 19:01:00

(1)      (2)                  (3)                  (4)                  (5)
Time     State                DataFileStatus       DataSize             Fragments(%)
         (6)                  (7)                  (8) 
         LastBackedUp         OperationLogStatus   OperationLogSize   
         (9)                  (10)                 (11)                 (12) 
         Records              ReadRecords          ReadTime(sec)        ReadSize 

19:01:00 ACTIVE               NORMAL               40.0GB               2
         2007/01/01 12:00:00  NORMAL               10.0KB 
         100000               12000                5.020                2.00MB

表示項目の説明を以下に示します。

表示項目

説明

(1) Time

出力時間(hh:mm:ss)

(2) State

directorの稼働状況
directorの稼働状況は、以下のように表示されます。

  • ACTIVE:起動状態

  • ACTIVATING:起動処理中

  • DEGRADED:縮退状態

  • DEGRADING:縮退処理中

  • RESENDING:再配置中

  • SWITCHING:searcherへの切替え中、または異常が発生したsearcherとフェイルオーバにより稼働中の代替searcherへの切替え中

  • CONDENSING:最適化中

  • BACKUP:バックアップ中

  • RECOVER:リカバリ中

  • WAITING:searcher接続待ち

(3) DataFileStatus

ディレクタデータファイルの格納ディレクトリの状況
ディレクタデータファイルの格納ディレクトリの状況は、以下のように表示されます。

  • NORMAL:正常状態

  • WARNING:ディレクタデータファイルの使用中サイズが警戒値に達した。または、検索対象となるレコード件数が警戒値に達した

  • LIMIT:ディレクタデータファイルの使用中サイズが最大値に達した。または、検索対象および追加処理中の総レコード件数が最大値に達した

  • FULL:ディレクタデータファイル領域不足

  • IOERROR:ディレクタデータファイル入出力障害

(4) DataSize

ディレクタデータの総量

(5) Fragments(%)

フラグメンテーション率(%)

(6) LastBackedUp

最後のバックアップの開始宣言実行時間
(YYYY/MM/DD hh:mm:ss)

(7) OperationLogStatus

オペレーションログファイルの格納ディレクトリの状況
director用動作環境ファイルのOperationLogFolderが指定されている場合のみ出力されます。
オペレーションログファイルの格納ディレクトリの状況は、以下のように表示されます。

  • NORMAL:正常状態

  • WARNING:オペレーションログファイルの使用中サイズが警戒値に達した

  • LIMIT:オペレーションログファイルの使用中サイズが最大値に達した

  • FULL:オペレーションログファイル領域不足

  • IOERROR:オペレーションログファイル入出力障害

(8) OperationLogSize

オペレーションログファイルの使用中サイズ
director用動作環境ファイルのOperationLogFolderが指定されている場合のみ出力されます。

(9) Records

検索対象となる総レコード件数

(10) ReadRecords

XMLデータ読込み累積件数
ディレクタデータファイルから読み込んだXMLデータの累積件数が表示されます。

(11) ReadTime(sec)

XMLデータ読込み累積時間(秒)
ディレクタデータファイルからXMLデータを読み込むのに費やした時間の累積時間が表示されます。

(12) ReadSize

XMLデータ読込み累積サイズ
ディレクタデータファイルから読み込んだXMLデータの読込み累積サイズが表示されます。

ポイント

  • 統計情報(10)~(12)は、director起動時からの累積となります。
    rオプションを指定してコマンドを実行することでリセットすることができます。以降は、リセット時からの情報となります。
    また、一定の時間間隔ごとのdirectorの運用情報を収集することもできます。この場合、以下の項目は時間間隔内の変化量となります。

    • XMLデータ読込み累積時間(秒)

    • XMLデータ読込み累積件数

    • XMLデータ読込み累積サイズ

  • (3)DataFileStatusが“WARNING”、“LIMIT”の状況になった場合、ディレクタデータファイルまたはレコード件数が警戒値、最大値に達したことを表しています。どちらの状況なのかは、lオプションを指定してshundstateコマンドを実行して確認してください。

  • (9)Recordsが格納レコード件数の最大値に達する前に(3)DataFileStatusが“LIMIT”と表示される場合があります。これは、検索対象となるレコード件数と追加処理中のレコードを含めた総レコード件数が最大値に達している場合に“LIMIT”となるためです。検索対象および追加処理中の総レコード件数については、lオプションを指定してshundstateコマンドを実行して確認してください。

directorのアクセス制限情報は、shundstateコマンドにwオプションとeオプションを指定することにより取得できます


例2

以下に、directorの運用情報の表示例を示します。

shundstate -s shund1 -w -e
Shunsaku shundstate 2007/01/01 19:01:00

                              (1)
Time     State                AccessState
         DataFileStatus       DataSize             Fragments(%)
         LastBackedUp         OperationLogStatus   OperationLogSize
         Records              ReadRecords          ReadTime(sec)        ReadSize 

19:01:00 ACTIVE               NORMAL
         NORMAL               40.0GB               2
         2007/01/01 12:00:00  NORMAL               10.0KB 
         100000               12000                5.020                2.00MB

表示項目の説明を以下に示します。

表示項目

説明

(1) AccessState

directorのアクセス状態
directorのアクセス状態は、以下のように表示されます。

  • NORMAL:正常状態

  • NON-UPDATE:更新抑止状態

  • NON-ACCESS:検索更新抑止状態

注意

eオプションで表示される情報は、今後、バージョンレベルが上がることに情報が追加される場合があります。


例3

以下に、ディレクタデータの使用情報の表示例を示します。

shundstate -s shund1  -l
Shunsaku shundstate 2007/01/01 20:00:00

(1)                 (2)              (3)                     (4)
StoredRecordsStatus StoredRecords    WarningStoredRecords    MaxStoredRecords
(5)                 (6)              (7)                     (8)
DataFileStatus      DataFileSize     WarningDataFileSize     MaxDataFileSize
(9)                 (10)             (11)                    (12)
OperationLogStatus  OperationLogSize WarningOperationLogSize MaxOperationLogSize

NORMAL              200000           3500000                 4000000
NORMAL              300MB            5000MB                  10000MB
NORMAL              100MB            900MB                   1000MB

表示項目の説明を以下に示します。

表示項目

説明

(1) StoredRecordsStatus

directorの格納レコード件数の状況
directorの格納レコード件数の状況は、以下のように表示されます。

  • NORMAL :正常状態

  • WARNING:検索対象のレコード件数が警戒値に達した

  • LIMIT :検索対象および追加処理中の総レコード件数が最大値に達した

(2) StoredRecords

検索対象および追加処理中の総レコード件数

(3) WarningStoredRecords

格納レコード件数の警戒値

(4) MaxStoredRecords

格納レコード件数の最大値

(5) DataFileStatus

ディレクタデータファイルの状況

  • NORMAL :正常状態

  • WARNING:使用中サイズが警戒値に達した

  • LIMIT :使用中サイズが最大値に達した

  • FULL :領域不足

  • IOERROR:入出力障害

(6) DataFileSize

ディレクタデータファイルの使用中サイズ

(7) WarningDataFileSize

ディレクタデータファイルのサイズの警戒値

(8) MaxDataFileSize

ディレクタデータファイルのサイズの最大値

(9) OperationLogStatus

オペレーションログファイルのサイズ状況

  • NORMAL :正常状態

  • WARNING:使用中サイズが警戒値に達した

  • LIMIT :使用中サイズが最大値に達した

  • FULL :領域不足

  • IOERROR:入出力障害

(10) OperationLogSize

オペレーションログファイルの使用中サイズ

(11) WarningOperationLogSize

オペレーションログファイルのサイズの警戒値

(12) MaxOperationLogSize

オペレーションログファイルのサイズの最大値

ポイント

  • 表示項目(3)、(4)、(7)、(8)、(11)、(12)は、director用動作環境ファイルの以下の実行パラメタの設定値です。設定していない場合は、ハイフン(“-”)が表示されます。

    (3) WarningStoredRecords実行パラメタ
    (4) MaxStoredRecords実行パラメタ
    (7) WarningDataFileSize実行パラメタ
    (8) MaxDataFileSize実行パラメタ
    (11) WarningOperationLogSize実行パラメタ
    (12) MaxOperationLogSize実行パラメタ

  • 表示項目(9)~(12)は、director用動作環境ファイルのOperationLogFolderの指定がない場合は出力されません。

  • (7) DataFileSizeは、ディレクタデータファイルの状態がIOERRORの場合は、ハイフン(“-”)が表示されます。

  • (11) OperationLogSizeは、オペレーションログファイルの状態がIOERRORの場合は、ハイフン(“-”)が表示されます。


例4

以下に、ディレクタデータの使用情報のCSV形式での出力例を示します。



dirstate.csvの内容

"StoredRecordsStatus","StoredRecords","WarningStoredRecords","MaxStoredRecords","DataFileStatus","DataFileSize","WarningDataFileSize","MaxDataFileSize","OperationLogStatus","OperationLogSize","WarningOperationLogSize","MaxOperationLogSize"
"NORMAL",200000,3500000,4000000,"NORMAL",314572800,5242880000,10485760000,"NORMAL",104857600,943718400,1048576000

ポイント

CSVファイルには以下に示す形式で出力します。

  • 文字列項目は二重引用符(" ")で囲みます。

  • 数値項目は二重引用符(" ")で囲みません。


例5

以下に、60秒間のdirectorの運用情報を3回収集し、表示する例を示します。

shundstate -s shund1 -w 60 3 
Shunsaku shundstate 2007/01/01 19:01:00

Time     State                DataFileStatus       DataSize             Fragments(%)
         LastBackedUp         OperationLogStatus   OperationLogSize
         Records              ReadRecords          ReadTime(sec)        ReadSize

19:02:00 ACTIVE               NORMAL               40.0GB               2
         2006/01/01 12:00:00  NORMAL               10.0KB
         100000               12000                2.080                1.42MB

19:03:00 ACTIVE               NORMAL               40.0GB               2
         2006/01/01 12:00:00  NORMAL               10.0KB
         100000               20000                7.102                3.00MB

19:04:00 ACTIVE               NORMAL               40.0GB               2
         2006/01/01 12:00:00  NORMAL               10.0KB
         100000               3130                 1.050                318KB

例6

以下に、60秒間のdirectorの運用情報を3回収集し、CSV形式で出力する例を示します。



dirstate.csvの内容

"Time","State","DataFileStatus","DataSize","Fragments(%)","LastBackedUp","OperationLogStatus","OperationLogSize","Records","ReadRecords","ReadTime(sec)
","ReadSize"
"2007/01/01 19:02:00","ACTIVE","NORMAL",42949672960,2,"2007/01/01 12:00:00","NORMAL",10240,100000,12000,2.080,1488977
"2007/01/01 19:03:00","ACTIVE","NORMAL",42949672960,2,"2007/01/01 12:00:00","NORMAL",10240,100000,20000,7.102,3145728
"2007/01/01 19:04:00","ACTIVE","NORMAL",42949672960,2,"2007/01/01 12:00:00","NORMAL",10240,100000,3130,1.050,325632

ポイント

CSVファイルには以下に示す形式で出力します。

  • 文字列項目は二重引用符(" ")で囲みます。

  • 数値項目は二重引用符(" ")で囲みません。

directorに接続されているsearcherの情報は、shundstateコマンドのpオプションを実行することにより取得できます。


例7

以下に、directorに接続されているsearcherの情報の表示例を示します。

shundstate -s shund1 -p 
Shunsaku shundstate 2007/01/01 19:01:00

(1)                       (2)        (3)          (4)          (5)         (6)      (7)
Type                      ID         Hostname     State        Records     DataSize LatestTime(sec)
Searcher(Disk)            shuns04    SchSvr04     INACTIVE     0           0.00KB   0.000
Searcher(Disk)            shuns03    SchSvr03     ACTIVE       50000       12.0MB   0.910
Searcher(Disk)            shuns02    SchSvr02     ACTIVE       50000       12.0MB   0.890
Searcher(Disk)            shuns01    SchSvr01     ACTIVE       50000       12.0MB   0.900
AlternativeSearcher(Disk) shuns05    SchWSvr01    ACTIVE       50000       12.0MB   0.900

表示項目の説明を以下に示します。

表示項目

説明

(1) Type

プロセス種別
プロセス種別は、以下のように表示されます。

  • Searcher:searcherプロセス

  • AlternativeSearcher:代替searcherプロセス

  • Searcher(Disk):ディスクsearcherプロセス(注)

  • AlternativeSearcher(Disk):ディスク代替searcherプロセス(注)

(2) ID

  • searcher識別子

(3) Hostname

searcherのホスト名またはIPアドレス

(4) State

searcherの稼働状況
searcherの稼働状況は、以下のように表示されます。

  • ACTIVE:起動状態

  • ACTIVATING:起動処理中

  • INACTIVE:停止状態

(5) Records

検索対象となるレコード件数

(6) DataSize

  • directorがsearcherに送信したXML文書の総データ量

(7) LatestTime(sec)

最新の検索処理におけるsearcherの処理時間(秒)

注) ディスク検索時のsearcherのことです。

searcherのサーチデータファイルの情報は、shundstateコマンドのp diskオプションを実行することにより取得できます。


例8

以下に、directorに接続されているsearcherの情報のCSV形式での出力例を示します。



dirstate.csvの内容

"Type","ID","Hostname","State","Records","DataSize","LatestTime(sec)"
"Searcher(Disk)","shuns04"," SchSvr04","INACTIVE",0,0,0.000
"Searcher(Disk)","shuns03"," SchSvr03","ACTIVE",50000,12582912,0.910
"Searcher(Disk)","shuns02"," SchSvr02","ACTIVE",50000,12582912,0.890
"Searcher(Disk)","shuns01"," SchSvr01","ACTIVE",50000,12582912,0.900
"AlternativeSearcher(Disk)","shuns05","SchWSvr01","ACTIVE",50000,12582912,0.900

ポイント

CSVファイルには以下に示す形式で出力します。

  • 文字列項目は二重引用符(" ")で囲みます。

  • 数値項目は二重引用符(" ")で囲みません。


例9

以下に、directorに接続されているsearcherのサーチデータファイル情報の表示例を示します。

shundstate -s shund1 -p disk
Shunsaku shundstate 2007/01/01 19:01:00

(1)                       (2)        (3)          (4)          (5)         (6)      (7)          (8)
Type                      ID         Hostname     State        Records     DataSize DataFileSize Fragments(%)
Searcher(Disk)            shuns04    SchSvr04     INACTIVE     0           0.00KB   0.00KB       0
Searcher(Disk)            shuns03    SchSvr03     ACTIVE       1000000     1.00GB   1.00GB       0
Searcher(Disk)            shuns02    SchSvr02     ACTIVE       1000000     1.00GB   1.00GB       0
Searcher(Disk)            shuns01    SchSvr01     ACTIVE       1000000     1.00GB   1.00GB       0
AlternativeSearcher(Disk) shuns05    SchWSvr01    ACTIVE       1000000     1.00MB   1.00GB       0

表示項目の説明を以下に示します。

表示項目

説明

(1) Type

プロセス種別
プロセス種別は、以下のように表示されます。

  • Searcher:searcherプロセス

  • AlternativeSearcher:代替searcherプロセス

  • Searcher(Disk):ディスクsearcherプロセス(注)

  • AlternativeSearcher(Disk):ディスク代替searcherプロセス(注)

(2) ID

  • searcher識別子

(3) Hostname

searcherのホスト名またはIPアドレス

(4) State

searcherの稼働状況
searcherの稼働状況は、以下のように表示されます。

  • ACTIVE:起動状態

  • ACTIVATING:起動処理中

  • INACTIVE:停止状態

(5) Records

検索対象となるレコード件数

(6) DataSize

  • 検索対象となるデータを検索処理のために変換したサーチデータのサイズ

  • shunsstateコマンドで表示される“DataSize”と同じ情報です。

(7) DataFileSize

searcherが使用しているサーチデータファイル中のデータサイズ
サーチデータファイル中のデータには、データを削除、更新したときに不要となった領域も含まれます。最大メモリ使用量の指定がない場合、以下が表示されます。

  • ハイフン(“-”):メモリ検索時

  • 数値:サーチデータのオーバーフロー制御機能またはディスク検索時

(8) Fragments(%)

サーチデータファイルの無駄な領域の割合
最大メモリ使用量の指定がない場合、以下が表示されます。

  • ハイフン(“-”):メモリ検索時

  • 数値:サーチデータのオーバーフロー制御機能またはディスク検索時

注) ディスク検索時のsearcherのことです。

注意

  • directorに接続されているsearcherの情報は、directorの稼働状況が以下のときは、実際のsearcherの情報と一致しない場合があります。

    • ACTIVATING

    • DEGRADING

    • SWITCHING

    • WAITING

  • p diskオプションで表示される情報は、各searcherから送信される情報を表示しています。そのため、以下の状態の時は、searcherの状態が“ACTIVE”でも、処理が完了するまで情報が最新化されません。

    • director起動処理における、searcherへのデータ配信処理中

    • アプリケーションからのデータ追加、更新、削除処理中

    • shundimportコマンドによる、データ格納、データ削除処理中

    • shundrecoverコマンドによる、ディレクタデータファイルのリカバリ処理中

    • shundresendコマンドによる、サーチデータの再配置処理中

    • 縮退処理中

    • 代替searcherへの切替え処理中

    • 代替searcherから通常searcherへの切替え処理中

  • p diskオプションで表示される“DataSize”の情報とpオプションで表示される“DataSize”の情報には以下の違いがあります。

    • p diskオプションで表示される“DataSize”:searcherから送信された、検索対象となるデータを検索処理のために変換した、内部データのデータ量であり、shunsstateコマンドで表示される、“DataSize”と同じ情報です。

    • pオプションで表示される“DataSize”:directorがsearcherに送信した、XML文書の総データ量です。