レプリケーション形態のスレーブ側のリポジトリを修復する場合の対応手順を説明します。
環境が壊れている場合は、スレーブのリポジトリを作成し直して修復します。
データベース内のデータが壊れている場合は、スレーブのリポジトリデータのみを修復します。
環境が壊れている場合
【マスタサーバでの操作】
Interstage管理コンソールを使用し、修復するスレーブ側リポジトリと同名のリポジトリを停止します。
irepbacksysコマンドを使用し、修復するスレーブ側リポジトリと同名のリポジトリをバックアップします。
手順2で作成したバックアップディレクトリ(Solaris、Linuxではバックアップファイル)を、修復するリポジトリが存在するスレーブサーバに転送します。
手順1で停止したリポジトリの[環境設定]画面で、[詳細設定 [表示]]をクリックします。
[レプリケーション先ホスト一覧]で、修復するリポジトリが存在するスレーブサーバのホスト名を選択し削除します。
【スレーブサーバでの操作】
修復するリポジトリを停止します。
手順6で停止したリポジトリを削除します。
Interstage管理コンソールを使用し、[システム] > [サービス] > [リポジトリ]の[新規作成]タブ(管理サーバの場合は、[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ] > [リポジトリ]の[新規作成]タブ)で、以下の項目をマスタ側リポジトリと同じ設定にして、[作成]ボタンをクリックします。
[リポジトリ名]
[公開ディレクトリ]
[データベース格納先]
手順3で転送したバックアップディレクトリ(Solaris、Linuxではバックアップファイル)を、ireprestsysコマンドを使用し-dataonlyオプション指定でリストアします。
リポジトリ名は、バックアップしたリポジトリの名前と同じものを指定してください。
データベースの置き換えをするかどうかの確認メッセージが表示されますので、置き換える場合は、“y”または“Y”を入力してリストアを続行してください。リストアを中止する場合は、“n”または“N”を入力してください。その他のキーを入力した場合は、確認メッセージを再度出力してキー入力待ちとなります。
バックアップディレクトリ X:\Backup\irep\rep001_back
リポジトリ名 rep001
ireprestsys -d X:\Backup\irep\rep001_back -R rep001 -dataonly |
バックアップファイル名 /backup/irep/rep001_back.tar.gz
リポジトリ名 rep001
# ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -R rep001 -dataonly |
バックアップファイル名 /backup/irep/rep001_back.tar.gz
リポジトリ名 rep001
# ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -R rep001 -dataonly |
Interstage管理コンソールを使用し、[システム] > [サービス] > [リポジトリ]の [リポジトリ:状態]画面(管理サーバの場合は、[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ] > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面)に表示されている、リストアしたリポジトリをクリックします。
[環境設定]画面で、[詳細設定 [表示]]をクリックし、[レプリケーション定義]で“スレーブで運用する”を選択します。
[スレーブ運用定義]で、マスタサーバのホスト名を設定して、[適用]ボタンをクリックします。
Interstage管理コンソールを使用し、修復したリポジトリを起動します。
【マスタサーバでの操作】
Interstage管理コンソールを使用し、[システム] > [サービス] > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面(管理サーバの場合は、[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ] > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面)に表示されている、修復したスレーブ側リポジトリと同名のリポジトリをクリックします。
[環境設定]画面で、[詳細設定 [表示]]をクリックします。
[レプリケーション先ホスト一覧]の[追加]ボタンをクリックします。
[レプリケーション先ホスト情報]の各項目に、修復したスレーブ側リポジトリの内容を設定して、[適用]ボタンをクリックします。
Interstage管理コンソールを使用し、修復したマスタ側リポジトリを起動します。
irepbacksys、およびireprestsysコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“バックアップコマンド”を参照してください。
リポジトリの作成には、コマンド(irepconfigコマンド)を使用することもできます。リポジトリ環境定義ファイルの、以下の項目を、マスタサーバのリポジトリと同じ値にします。
suffix (公開ディレクトリ)
ena_directory (データベース格納先)
encrypt_type (パスワード暗号化方式)
irepconfigコマンドの詳細は、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“irepconfig”-“createサブコマンド”、および“リポジトリ環境定義ファイル”を参照してください。
【マスタサーバでの操作】
Interstage管理コンソールを使用し、修復するスレーブ側リポジトリと同名のリポジトリを停止します。
【スレーブサーバでの操作】
修復するリポジトリを停止します。
手順1で停止したリポジトリを削除します。
環境構築時にバックアップしたスレーブ側リポジトリの資源をリストアします。ireprestsysコマンドを使用し-confonlyオプション指定でリストアします。
バックアップ先ディレクトリ X:\Backup\irep\rep001_back
リポジトリ名 rep001
ireprestsys -d X:\Backup\irep\rep001_back -R rep001 -confonly |
バックアップファイル名 /backup/irep/rep001_back.tar.gz
リポジトリ名 rep001
ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -R rep001 -confonly |
Interstage管理コンソールを使用し、修復したリポジトリを起動します。
【マスタサーバでの操作】
Interstage管理コンソールを使用し、手順1で停止したマスタ側リポジトリを起動します。
ireprestsysコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“バックアップコマンド”を参照してください。
データベース内のデータが壊れている場合
【マスタサーバでの操作】
Interstage管理コンソールを使用し、リポジトリを停止します。リポジトリが複数定義されている場合は、修復対象となるスレーブ側リポジトリと同一名のリポジトリを選択します。
irepbacksysコマンドを使用し、手順1で停止したリポジトリをバックアップします。
手順2で作成したバックアップディレクトリ(Solaris、Linuxではバックアップファイル)を、修復対象のリポジトリが存在するスレーブサーバに転送します。
手順1で停止したリポジトリの[環境設定]画面で、[詳細設定 [表示]]をクリックします。
[レプリケーション先ホスト一覧]で、修復対象のリポジトリが存在するスレーブサーバのホスト名を選択し削除します。
【スレーブサーバでの操作】
Interstage管理コンソールを使用し、修復対象のリポジトリを停止します。
手順3で転送したバックアップディレクトリ(Solaris、Linuxではバックアップファイル)を、ireprestsysコマンドに-dataonlyオプションを指定して、データベース内にデータのみをリストアします。
リポジトリ名は、バックアップしたリポジトリの名前と同じものを指定してください。
データベースの置き換えをするかどうかの確認メッセージが表示されますので、置き換える場合は、“y”または“Y”を入力してリストアを続行してください。リストアを中止する場合は、“n”または“N”を入力してください。その他のキーを入力した場合は、確認メッセージを再度出力してキー入力待ちとなります。
バックアップディレクトリ X:\Backup\irep\rep001_back
リポジトリ名 rep001
ireprestsys -d X:\Backup\irep\rep001_back -R rep001 -dataonly |
バックアップファイル名 /backup/irep/rep001_back.tar.gz
リポジトリ名 rep001
# ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -R rep001 -dataonly |
バックアップファイル名 /backup/irep/rep001_back.tar.gz
リポジトリ名 rep001
# ireprestsys -f /backup/irep/rep001_back.tar.gz -R rep001 -dataonly |
Interstage管理コンソールを使用し、修復したリポジトリを起動します。
【マスタサーバでの操作】
Interstage管理コンソールを使用し、[システム] > [サービス] > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面(管理サーバの場合は、[一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ] > [リポジトリ]の[リポジトリ:状態]画面)に表示されている、手順1で停止したリポジトリをクリックします。
[環境設定]画面で、[詳細設定 [表示]]をクリックします。
[レプリケーション先ホスト一覧]の[追加]ボタンをクリックします。
[レプリケーション先ホスト情報]の各項目に、修復したスレーブ側リポジトリの内容を設定して、[適用]ボタンをクリックします。
Interstage管理コンソールを使用し、修復したマスタ側リポジトリを起動します。
irepbacksys、およびireprestsysコマンドの詳細については、“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“バックアップコマンド”を参照してください。
RDBを使用していて、データベース内のデータが壊れている場合は、データベース内のデータを修復します。RDB製品のバックアップ・リストア/リカバリ機能を使用して、データベース内のデータをバックアップ時の状態へ修復することができます。バックアップがない場合は、データを新規に再作成する必要があります。
【マスタサーバでの操作】
Interstage管理コンソールを使用し、修復するスレーブ側リポジトリと同名のリポジトリを停止します。
【スレーブサーバでの操作】
Interstage管理コンソールを使用し、修復対象のリポジトリを停止します。
RDB製品のバックアップ・リストア/リカバリ機能を使用して、データを修復します。
Interstage管理コンソールを使用し、修復したリポジトリを起動します。
【マスタサーバでの操作】
Interstage管理コンソールを使用し、手順1で停止したマスタ側リポジトリを起動します。