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Interstage Application Server 運用ガイド(基本編)

C.2.4 Interstage動作環境定義によるカストマイズ

  Interstage動作環境定義では、使用するサービスのカストマイズ以外に、以下のカストマイズを行えます。


CORBAサービスが使用するホスト名

  マシンにIPアドレス(またはホスト名)が複数設定されていて、CORBAサーバアプリケーションで使用するIPアドレスを限定した運用を行う場合に設定します。
  たとえば、LANカードが複数あるマシン上で、1つのLANカードからのみ要求を受け付けることができます。また、サーバアプリケーションのオブジェクトリファレンスの生成時、ここで設定したホスト名のIPアドレスが組み込まれ、クライアントからの参照時に利用されます。



  マルチシステム環境において、CORBAサービスを運用するホスト名でシステムを区別する場合、本定義項目はすべてのシステムで“Corba Host Name”にホスト名(IPアドレス)を指定する必要があります。


  定義例を以下に示します。


CORBA通信に使用するホスト名を“HOST1”とする場合

Corba Host Name=HOST1

CORBAサービスが使用するポート番号

  CORBA通信で使用するポート番号をカストマイズする場合に設定します。


  デフォルトは、“8002”です。


  本定義項目が設定されていない場合は、以下の定義項目の値が有効となります。

  1. CORBAサービスの動作環境ファイル(config)の定義項目“IIOP_port”の設定値

  2. /etc/servicesに定義したodserverのポート番号

  1と2では、1の設定値が優先されます。


  定義例を以下に示します。


CORBA通信に使用するポート番号を“8003”とする場合

Corba Port Number=8003

ロードバランス

  ロードバランスの使用有無を指定します。
  定義例を以下に示します。


ロードバランスを使用する場合

LBO USE=yes

SSL

  CORBAサービスのSSLの使用有無とSSL通信に使用するポート番号を指定します。
  また、イベントサービスは、動的生成したイベントチャネルでSSLを使用する場合に、“Event SSL”の定義を設定する必要があります。
  SSLを使用する場合の設定方法については、“セキュリティシステム運用ガイド”の“サーバのSSL環境設定”に記載されている手順に従って実施してください。本手順を実施すると、“configファイルの編集”は不要となります。


SSLを使用する場合

SSL USE=yes
SSL Port Number=4433
Event SSL=yes

稼働状態監視モード

  Interstageの稼働状態監視モードを指定します。稼働状態監視モードとは、Interstageの運用中に、Interstageを構成するサービスが停止した場合に、どういう動作を行うかを定義するモードです。
  稼働状態監視モードには、以下の2種類があります。

稼働状態監視モードに“mode1”を設定する場合

IS Monitor Mode=mode1

  Interstageのどれか1つのサービスが停止した際に、Interstage自体を停止する場合は、mode1を選択してください。