Interstage Studio ユーザーズガイド |
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付録D 旧資産からの移行 | > D.3 バージョン共通の注意点 |
アプレットやJavaフォームの移行に関する注意点を説明します。
フォーム拡張機能が使用されたアプレットやJavaフォームは、そのままJDK/JRE 5.0に移行することができません。これは、フォーム拡張機能がJDK/JRE 5.0をサポートしていないからです。
フォーム拡張機能が使用されたアプレットやJavaフォームをJDK/JRE 5.0に移行したい場合は、AWTやSwingを使用したアプレットやJavaフォームに変更してください。フォーム拡張機能が使用されたアプレットやJavaフォームであるかを判断するには、以下のクラスが基底クラスであるかを確認します。JDK/JRE 5.0に移行したい場合は、基底クラスを以下のクラスに変更します。
移行前の基底クラス |
移行後の基底クラス |
---|---|
com.fujitsu.apworks.compod.ui.CDApplet |
java.applet.Applet |
com.fujitsu.apworks.compod.ui.CDJApplet |
javax.swing.JApplet |
com.fujitsu.apworks.compod.ui.CDFrame |
java.awt.Frame |
com.fujitsu.apworks.compod.ui.CDJFrame |
javax.swing.JFrame |
com.fujitsu.apworks.compod.ui.CDDialog |
java.awt.Dialog |
com.fujitsu.apworks.compod.ui.CDJDialog |
javax.swing.JDialog |
com.fujitsu.apworks.compod.ui.CDPanel |
java.awt.Panel |
com.fujitsu.apworks.compod.ui.CDJPanel |
javax.swing.JPanel |
フォーム拡張機能が提供する以下の機能は、移行することができません。機能に依存する処理は、代替の処理に変更していただくか、処理を削除してください。
- フォーカス移動順定義
- ステータスバー
JDK5に移行する一例として、com.fujitsu.apworks.compod.ui.CDFrameクラスを基底クラスにしたJavaフォームを、AWTのjava.awt.Frameクラスを基底クラスにしたJavaフォームに変更します。この手順を以下に示します。
java.awt.Frameクラスを基底クラスにしたJavaフォームを新規作成します。
移行前のJavaフォームと同じプロジェクトに、移行後のJavaフォームを作成します。また、プロジェクトのJREシステムライブラリは、JDK14を指定したままにしてください。ワークベンチのメニューバーから[ファイル] > [新規] > [その他]を選択します。[新規]ウィザードで[Java] > [GUI] > [フォーム]を選択します。[Javaフォーム情報]ページで情報を入力します。[Javaフォームの新規作成]ダイアログボックスで[JDK]タブの[クラス継承フレーム]を選択します。[クラス継承フレーム]ダイアログボックスでは、[Javaフォーム名]フィールドに移行前のJavaフォームと異なる名前を入力して、[基底クラス]コンボボックスに"java.awt.Frame"を入力します。[作成]ボタンをクリックすると、Javaフォームが新規作成されます。
移行前のJavaフォームと移行後のJavaフォームを、グラフィカルエディタで開きます。移行前のJavaフォームに貼り付けられているすべてのBeanを、移行後のJavaフォームにコピーします。
以下の定義はコピーすることができないため、移行前のJavaフォームと同じ定義を移行後のJavaフォームに定義します。ただし、あとでアテンション処理のメソッドはコピーするため、アテンション処理定義をする必要はありません。
移行前のJavaフォームには、com.fujitsu.apworks.compod.ui.CDApplicationContextクラスを引数にしたコンストラクタがあります。このクラスはフォーム拡張機能の一部のため、移行後のJavaフォームにコピーできません。このため、コンストラクタの処理だけを、移行前のJavaフォームから移行後のJavaフォームにコピーします。
コンストラクタの処理は、Javaエディタでコピーします。
コンストラクタ以外のソースを、移行前のJavaフォームから移行後のJavaフォームにコピーします。ただし、変更禁止ソースはコピーしないでください。変更禁止ソースとは、ソース先頭の"// Graphical Editor Form"と"//@@Form Design Information start"、"//@@Form Design Information end"で囲まれた部分のソースです。
ソースは、Javaエディタでコピーします。
移行後のJavaフォームはクラス継承フォームのため、イベント処理とアテンション処理のメソッド名を変更します。
コピーしたソースの中に、以下の形式のメソッドが存在するかを確認します。これがイベント処理とアテンション処理のメソッドです。
このメソッドを以下の形式のように、メソッド名の最後に$を付けます。
Javaフォームを保存すると、Beanとイベント処理のメソッドや、アテンションとアテンション処理のメソッドを関連付けるコードが生成されます。
移行後のJavaフォーム名を移行前のJavaフォームと同じものにします。
移行前のJavaフォームを削除するか、移行後のJavaフォームを別のプロジェクトにコピーします。移行後のJavaフォームをグラフィカルエディタで開きます。ワークベンチのメニューバーから[ファイル] > [別名保存]を選択して、Javaフォームを別名で保存します。別名にする前のJavaフォームは削除してください。
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