Interstage Studio ユーザーズガイド |
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付録D 旧資産からの移行 | > D.3 バージョン共通の注意点 |
J2EEアプリケーションの移行に関する注意点を説明します。
EJB2.0に準拠した資産をEJB2.1準拠に移行するには、以下の手順に従ってください。
EJB2.1に移行した場合は、Interstage Application Serverではリモート環境からEJBアプリケーションにアクセスすることはできません。
Enterprise JavaBeansプロジェクトウィザードで新規にEnterprise JavaBeansプロジェクトを作成します。このとき、ウィザードの[Enterprise JavaBeansバージョン]で[2.1]を選択してください。
インポートウィザードを使用して旧資産をインポートします。
メニューバーから[ファイル] > [インポート]を選択して、インポートウィザードを起動します。[インポートソースの選択]で[一般] > [ファイルシステム]を選択して、旧資産の必要な資産(ソースファイル、deployment descriptorなど)をインポートしてください。deployment descriptorはソースフォルダのMETA-INFフォルダ配下に格納してください。
以下のフォルダはインポート対象から外してください。
deployment descriptorをEJB2.0からEJB2.1形式に変更します。変更は、deployment descriptorをXMLエディタで開き、XMLを直接変更する必要があります。
deployment descriptorを更新する場合は、XMLエディタで更新してください。DDエディタでXML Schema定義を変更した場合、タグ定義に誤りがあると保存できません。
以下のようにXML Schemaを定義します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE ejb-jar PUBLIC "-//Sun Microsystems, Inc.//DTD Enterprise JavaBeans 2.0//EN" "http://java.sun.com/dtd/ejb-jar_2_0.dtd"> <ejb-jar>
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <ejb-jar version="2.1" xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee http://java.sun.com/xml/ns/j2ee/ejb-jar_2_1.xsd"> </ejb-jar>
EJB2.0からEJB2.1でタグ構成、値が変更になったタグを修正します。
アイコンの指定タグ(<small-icon>、<large-icon>)が、<icon>タグ配下に変更になったので、<icon>タグ配下に変更します。
EJB2.0
<small-icon>icon/small.gif</small-icon> <large-icon>icon/large.gif</large-icon>
EJB2.1
<icon> <small-icon>icon/small.gif</small-icon> <large-icon>icon/large.gif</large-icon> </icon>
<reentrant>タグの設定値(True or False)が、すべて小文字に変更になったので、小文字(true or false)に修正します。
EJB2.0
<prim-key-class>sample.EventPrimaryKey</prim-key-class> <reentrant>False</reentrant> <cmp-version>2.x</cmp-version>
EJB2.1
<prim-key-class>sample.EventPrimaryKey</prim-key-class> <reentrant>false</reentrant> <cmp-version>2.x</cmp-version>
<security-role-ref>、<security-identity>タグの出現箇所が参照EJBタグ(<ejb-ref>、<ejb-local-ref>)と参照リソースタグ(<resource-ref>、<resource-env-ref>)の間から、参照リソースタグのうしろに変更になったので、タグの挿入位置を変更します。
EJB2.0
<ejb-local-ref> 省略 </ejb-local-ref> <security-role-ref> <role-name>Security1</role-name> <role-link>Security1</role-link> </security-role-ref> <security-identity> <run-as> <role-name>Security1</role-name> </run-as> </security-identity> <resource-ref> 省略 </resource-ref>
EJB2.1
<ejb-local-ref> 省略 </ejb-local-ref> <resource-ref> 省略 </resource-ref> <security-role-ref> <role-name>Security1</role-name> <role-link>Security1</role-link> </security-role-ref> <security-identity> <run-as> <role-name>Security1</role-name> </run-as> </security-identity>
Message-driven Beanの以下のタグが削除されて、新規に追加された<activation-config>タグでプロパティ名および値として定義しなおします。
プロパティの指定方法は以下のようになります。
EJB2.0タグ |
EJB2.1タグ |
|
---|---|---|
プロパティ名 |
値 |
|
message-selector |
messageSelector |
任意の文字列 |
acknowledge-mode |
acknowledgeMode |
以下のどちらかを指定します。
|
destination-type |
destinationType |
以下のどちらかを指定します。
|
subscription-durability |
subscriptionDurability |
以下のどちらかを指定します。
|
設定例を以下に示します。
<message-driven> 省略 <activation-config> <activation-config-property> <activation-config-property-name> messageSelector </activation-config-property-name> <activation-config-property-value> JMSType = 'car' AND color = 'blue'</activation-config-property-value> </activation-config-property> <activation-config-property> <activation-config-property-name> destinationType </activation-config-property-name> <activation-config-property-value> javax.jms.Topic </activation-config-property-value> </activation-config-property> <activation-config-property> <activation-config-property-name> subscriptionDurability </activation-config-property-name> <activation-config-property-value> NonDurable </activation-config-property-value> </activation-config-property> </activation-config> </message-driven>
EJB2.0からEJB2.1への移行ではソースの修正の必要はありません。
EJB1.0またはEJB1.1に準拠した資産をEJB2.0準拠に移行するには、以下の手順に従ってください。
ワークベンチで作成していない資産については、以下の処理を行う必要があります。
メニューバーから[ファイル] > [インポート]を選択すると、インポートウィザードが選択できますので、ウィザードを選択し、必要な資産のインポートを行ってください。EJB1.1からEJB2.0に移行する場合には、Javaソースファイルだけでなく、deployment descriptorもインポートします。deployment descriptorはソースフォルダのMETA-INFフォルダ配下に格納してください。
移行元がEJB1.0かEJB1.1かによって手順が異なります。
[EJB1.1形式のdeployment descriptor]
EJB2.1への更新はできません。
[EJB1.0形式のdeployment descriptor]
この場合はdeployment descriptorを新規に作成する必要があります。
これでdeployment descriptorの変換は完了です。
EJB1.1からEJB2.0への移行ではソースの修正は必要ありません。EJB1.0からの移行の場合は以下の処理について適宜修正してください。
J2EEアプリケーションクライアント1.3に準拠した資産をJ2EEアプリケーションクライアント1.4準拠に移行するには、以下の手順に従ってください。
アプリケーションクライアントプロジェクトウィザードで新規にJ2EEアプリケーションクライアントプロジェクトを作成します。
インポートウィザードを使用して旧資産をインポートします。
メニューバーから[ファイル] > [インポート]を選択して、インポートウィザードを起動します。[インポートソースの選択]で[一般] > [ファイルシステム]を選択して、旧資産の必要な資産(ソースファイル、deployment descriptorなど)をインポートしてください。deployment descriptorはソースフォルダのMETA-INFフォルダ配下に格納してください。
deployment descriptorをJ2EEアプリケーションクライアント1.3からJ2EEアプリケーションクライアント1.4形式に変更します。変更は、deployment descriptorをXMLエディタで開き、XMLを直接変更する必要があります。
deployment descriptorを更新する場合は、XMLエディタで更新してください。DDエディタでXML Schema定義を変更した場合、タグ定義に誤りがあると保存できません。
以下のようにXML Schemaを定義します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <!DOCTYPE application-client PUBLIC "-//Sun Microsystems, Inc.//DTD J2EE Application Client 1.3//EN" "http://java.sun.com/dtd/application-client_1_3.dtd"> <application-client>
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <application-client id="Application-client_ID" version="1.4" xmlns=http://java.sun.com/xml/ns/j2ee xmlns:xsi=http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee http://java.sun.com/xml/ns/j2ee/application-client_1_4.xsd"> </application-client>
J2EEアプリケーションクライアント1.3からJ2EEアプリケーションクライアント1.4でタグ構成、値が変更になったタグを修正します。
アイコンの指定タグ(<small-icon>、<large-icon>)が、<icon>タグ配下に変更になったので、<icon>タグ配下に変更します。
J2EEアプリケーションクライアント1.3
<small-icon>icon/small.gif</small-icon> <large-icon>icon/large.gif</large-icon>
J2EEアプリケーションクライアント1.4
<icon> <small-icon>icon/small.gif</small-icon> <large-icon>icon/large.gif</large-icon> </icon>
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