Interstage Studio ユーザーズガイド
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付録D 旧資産からの移行> D.2 V7までの資産の移行に関する注意点

D.2.2 プロジェクトの移行に関する注意点

V7までのワークスペースを本バージョンのワークベンチで利用する場合および、V7までのプロジェクトをインポートして利用する場合には、ここに説明する注意点を参照ください。

+JUnitのクラスパスの設定

JUnitのJARファイルの参照方法が変更になりました。V7までのプロジェクトでクラスパスに"ECLIPSE_HOME/plugins/org.junit_3.7.0/junit.jar"を設定している場合には、新しいクラスパスに変更する必要があります。従来のjunit.jarのクラスパス設定を削除し、代わりに"JUNIT_HOME/junit.jar"をクラスパスに設定してください。JUNIT_HOMEはJUnitのプラグインフォルダを参照するために導入されたクラスパス変数です。

なお"プロジェクトの自動更新"を使用することにより、JUnit関連のクラスパスを自動的に変更することができます。

+外部フォルダを参照するクラスパスの設定

外部フォルダを参照するクラスパスは、リンクフォルダを用いて設定するように変更になりました。V7までのプロジェクトでクラスパスに独自の外部フォルダを設定している場合には、リンクフォルダを用いた設定方式に変更する必要があります。従来の外部フォルダのクラスパス設定を削除し、代わりに以下の手順でリンクフォルダ方式のクラスパスを設定してください。

  1. パッケージエクスプローラまたはナビゲータビューでプロジェクトを選択し、マウスを右クリックしてメニューから[新規] > [その他]を選択します。
  2. [新規]ダイアログボックスの[ウィザードを選択]画面で、[一般] > [フォルダ]を選択し[次へ]をクリックします。
  3. [新規フォルダ]ダイアログボックスが表示されるので、[親フォルダを入力または選択]フィールドに、選択したプロジェクト名が表示されていることを確認します。もし入力されていない場合はプロジェクト名を入力してください。
  4. [フォルダ名]フィールドに任意のフォルダ名を入力します。これがプロジェクト内に作成されるリンクフォルダ名になります。
  5. [拡張]をクリックし、下に表示される[ファイルシステム内のフォルダにリンク]をチェックします。その下のフォルダ名入力域には、クラスパスに設定する外部フォルダのパスを入力します。フォルダ名入力域の右にある[変数]をクリックすることで、パス変数を用いてリンクフォルダを作成することもできます。プロジェクトを他の開発者と共有するようなケースがある場合にはパス変数を用いてリンクフォルダを作成することをお勧めします。
  6. [終了]をクリックしてリンクフォルダを作成します。
  7. 作成されたリンクフォルダをプロジェクトのクラスパスに追加します。プロジェクトのプロパティ設定でクラスパスに追加してください。追加の手順は、プロジェクト内の通常のフォルダをクラスパスに追加する手順と同じです。

なお"プロジェクトの自動更新"を使用することにより、外部フォルダのクラスパス指定を自動的にリンクフォルダ方式に変更することができます。

リンクフォルダ内のファイルはワークベンチ内から変更可能になります。パッケージエクスプローラやナビゲータビューからリンクフォルダそのものを削除してもリンクが解除されるだけですが、リンクフォルダの中のファイルやフォルダを削除すると、そのファイルやフォルダが実際に削除されますのでご注意ください。

+EARファイル生成(earbuild.xml)

  1. V7までのプロジェクトでearbuild.xmlを用いたEARファイルの生成機能を利用していた場合、そのままでは本バージョンのワークベンチでEARファイルを生成することができません。

"プロジェクトの自動更新"を使用することにより、EARファイルの生成機能を自動的に更新することができます。

+Javaコンパイラビルドツールの設定

V7までのプロジェクトをインポートする場合、Javaコンパイラビルドツールの設定は引き継がれません。V7までのワークスペースを利用する場合にもこれらの設定は引き継がれません。デフォルト以外の設定にしている場合は再度設定し直してください。

+V7までのSOAPアプリケーション

Interstage Application Server 8.0から、WebService for J2EE規約に準拠したWebサービス機能が標準のWebサービス実行環境となっています。V7までのSOAPサービスのRPC方式を使用したアプリケーションについては、使用可能な型などの範囲が一部異なりますが、アプリケーションの実装部分については新しいJ2EEのWebサービスにも流用可能です。流用する場合には以下のように作業を行ってください。なお、V7までのWSDLファイルは相互接続性などの観点から流用を推奨しません。その他の流用時の注意点については"Interstage Application Server移行ガイド"を参照してください。

  1. サービスエンドポイントインタフェースの抽出

    以前に使用していたインタフェースがある場合には、それがサービスエンドポイントインタフェースの規約の範囲かを確認してください。規約の範囲外の型を使用している場合には、使用可能な型の範囲でサービスエンドポイントインタフェースを作成してください。インタフェースが無い場合には、公開している機能から同様に使用可能な型の範囲でサービスエンドポイントインタフェースを作成してください。

  2. Webサービスウィザードによるファイル生成

    サービスエンドポイントインタフェースからWebサービスに必要なファイルを生成してください。

  3. 実装処理の移植

    既存の実装を流用し、データ型の変更や実行環境の違いなどを考慮して移植を行ってください。

+WebアプリケーションプロジェクトおよびWebアプリケーションプロジェクト(Apcoordinator)の利用

WebアプリケーションプロジェクトおよびWebアプリケーションプロジェクト(Apcoordinator)を利用する場合は、以下の注意が必要です。

+Tomcat起動構成

Tomcat起動構成は標準では利用できなくなりました。Webアプリケーションをデバッグする場合は、代わりにIJServer起動構成を使用することを推奨します。


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