Interstage Studio ユーザーズガイド
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第10章 COBOL/CORBAリモート開発機能 > 10.2 リモート開発のための環境設定 > 10.2.2 サーバへのftpd/rexecサービスの導入と起動

10.2.2.2 Linuxサーバの場合

Linuxサーバの場合、ftpdおよびrexecサービスは、オペレーティングシステムの導入時にインストールされていない場合もあるため、これらのパッケージが導入済みかどうかを確認します。
なお、Linuxでは、この種のシステム設定のためにGUIを持つツールが用意されている場合がありますが、GUIツールはバージョンおよび個々のシステムの設定による違いが大きいため、コマンドによる操作方法について説明します。

  1. パッケージの確認

    パッケージがインストール済みか確認するには次の形式でrpmコマンドを実行します。

    # rpm -query パッケージ名

    ftpdおよびrexecに必要なパッケージ名は次のとおりです。

    次に示すようにインストールされているパッケージの情報が表示されている場合、パッケージはインストール済みです。サービスの状態の確認に進んでください。

    # rpm -query vsftpd
    vsftpd-2.0.1-5
    # rpm -query rsh
    rsh-0.17-17
    # rpm -query rsh-server
    rsh-server0.17-17


    パッケージの情報が表示されない場合、パッケージのインストールを行う必要があります。

    Linuxシステムで使用されるftpdのパッケージには、バージョンやディストリビューションの違いによりいくつか種類があります。次のようなものが使われている場合もあります。

  2. パッケージの導入

    次のrpmコマンドを使用してパッケージを導入します。

    Rpm -Uvh パッケージ名


  3. サービスの状態の確認

    /sbin/chkconfigコマンドを次の形式で使用して、システム起動時のサービス開始の設定を確認します。

    /sbin/chkconfig --list サービス名

    例えば、次のような結果が得られる場合、ftpd(vsftpd)とrexecはシステム起動時に開始されない設定になっています。

    # /sbin/chkconfig --list vsftpd
    vsftpd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off
    # /sbin/chkconfig -list rexec
    rexec off


  4. サービスの設定の変更

    /sbin/chkconfigコマンドを次の形式で使用して、システム起動時にサービスが開始されるように設定を確認します。

    /sbin/chkconfig [--level レベル] サービス名 on

    以下、システム開始時にサービスが開始されるように設定を変更し、その変更を確認する例について示します。

    # /sbin/chkconfig --level 5 vsftpd on
    # /sbin/chkconfig --list vsftpd
    vsftpd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:on 6:off
    # /sbin/chkconfig rexec on
    # /sbin/chkconfig --list rexec
    rexec on


  5. サービスの起動

    /sbin/serviceコマンドを次の形式で使用して、サービスを開始します。

    なお、rexecの場合は、xinetd配下で起動するサービスであるため、xinetdを再起動する必要があります。

    # sbin/service vsftpd start
    vsftpd 用の vsftpd を起動中: [ OK ]
    # /sbin/service xinetd stop
    xinetd を停止中: [ OK ]
    # /sbin/service xinetd start
    xinetd を起動中: [ OK ]


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