Interstage Studio ユーザーズガイド
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第8章 デバッグ> 8.1 Javaアプリケーションのデバッグ> 8.1.4 J2EEアプリケーションのデバッグ

8.1.4.1 Interstage Application Serverを使用したJ2EEアプリケーションのデバッグ

Interstage Application Serverで動作するJ2EEアプリケーションをデバッグするには、IJServer起動構成が使用できます。IJServer起動構成は以下のことをします。

デバッグする手順を、以下に説明します。

デバッグするアプリケーションは、デバッグ情報を付加してビルドされている必要があります。プロジェクトを作成した場合のデフォルトは、デバッグ情報を付加する設定になっています。詳細は、"Javaビルダ"を参照してください。

Webサービスアプリケーションが動作可能なIJServerタイプは同一VMだけとなります。

EJB2.1のアプリケーションについては、以下の点に注意してください。

+[デバッグ]からデバッグする手順

[デバッグ]から簡単にデバッグを開始することができます。以下に、デバッグする手順を説明します。

  1. [プロジェクトエクスプローラ]ビューで、デバッグしたいプロジェクトを選択します。
  2. メニューバーから[実行] > [デバッグ] > [IJServer]を選択するか、ツールバーのから[デバッグ] > [IJServer]を選択します。

この方法でデバッグを開始した場合、IJServer起動構成が作成されます。

+起動構成を作成してデバッグする手順

起動構成を作成してからデバッグを開始することができます。以下に、デバッグする手順を説明します。

++IJServer起動構成の作成

IJServerの起動構成を作成します。

  1. [プロジェクトエクスプローラ]ビューで、デバッグしたいプロジェクトを選択します。
  2. メニューバーから[実行] > [構成およびデバッグ]を選択するか、ツールバーのから[構成およびデバッグ]を選択します。[構成およびデバッグ]ダイアログボックスが表示されます。
  3. 左のペインで[IJServer]を選択し、ダブルクリックします。
  4. 右のペインに起動構成の設定画面が表示されます。
  5. [名前]にプロジェクト名などの任意の名前を指定します。

起動構成はデバッグする場合に毎回作成する必要はありません。
同じ起動構成でデバッグする場合は、[構成およびデバッグ]から作成した起動構成を選択し、[デバッグ]をクリックしてデバッグを開始してください。また、ツールバー上のデバッグアイコンの▼部分をクリックして、起動構成を選択することで素早くデバッグを開始することもできます。

++IJServerの選択と配備の設定

[メイン]タブで、デバッグに使用するIJServerの選択および配備の設定をします。

  1. デバッグに使用するInterstage Application ServerのIJServerを、[IJServer名]から選択します。ここには、[IJServer]ビューで表示したことがあるIJServerの一覧が表示されます。Interstage Application Serverが見つからない場合は、[IJServer]ビューでInterstage Application Serverを表示してください。詳細については、"表示するInterstage Application Serverを変更する"を参照してください。
  2. Interstage Application Serverへ資産を自動的に配備する場合は、[起動前に配備する]をチェックします。
  3. リストの資産を自動的に配備します。[追加]および[削除]を利用して、配備する資産を決定してください。資産を自動的に配備しない場合は、この作業は不要です。

Interstage Application Serverに未接続状態の場合、[IJServer名]にIJServerの一覧が正しく表示されません。このような場合には、[IJServer] ビューでInterstage Application Serverに接続してからIJServer起動構成を作成してください。

++クライアントアプリケーションの設定

[クライアント]タブでクライアントアプリケーションの設定をします。クライアントアプリケーションを起動しない場合は、この作業は不要です。

  1. [クライアント]タブをクリックします。
  2. クライアントアプリケーションを起動する場合は、[クライアントを起動する] をチェックします。
  3. 起動するクライアントアプリケーションを以下の2つから選択します。
  4. クライアントアプリケーションが終了したときと同時にIJServerを停止する場合は、[クライアント終了時にIJServerを停止する]をチェックします。

ブラウザによっては、デバッグを開始してもすぐにデバッグが終了することがあります。このような場合は、[クライアント終了時にIJServerを停止する]のチェックをはずしてください。

++ソースの設定

[ソース]タブでは、デバッグで参照するアプリケーションのソースを指定します。初期状態では、[メイン]タブのリストで指定した資産のプロジェクトがソースルックアップパスに追加されます。ただし、エンタープライズアプリケーションプロジェクトの場合には、関連するプロジェクトがソースルックアップパスに追加されます。

それ以外が必要な場合には、ソースルックアップパスを編集してください。

++デバッグ

デバッグを開始します。

  1. [デバッグ]をクリックします。2回目以降のデバッグでは、メニューバーから[実行] > [デバッグヒストリ]の起動構成を選択することや、ツールバーのデバッグから起動構成を選択することで開始できます。
  2. 以降の操作は、ワークベンチで作成した他のJavaのアプリケーションと同様な手順でデバッグします。デバッガの機能については、"デバッガの機能"を参照してください。

Interstage Application Serverでは、複数の時間監視機能が提供されており、その監視時間の設定値によっては、デバッグ中にタイムアウトが発生します。デバッグ中にタイムアウトが発生する場合は、監視時間の設定値を変更してください。監視時間の設定方法については、"Interstage Application Server J2EEユーザーズガイド"を参照してください。

ローカルのInterstage Application Serverを用いた実行およびデバッグでは、Interstage Application Serverへの接続に必要なサービスが停止している場合にはそれらのサービスの起動を行います。Windows VistaなどのUser Account Control(UAC)機能を持つOSでは、サービスの起動を行う際に管理者権限への昇格を求めるダイアログボックスが表示されます。その場合には表示に従って管理者権限への昇格を行ってください。

管理サーバ上のIJServerに配備したアプリケーションをデバッグすることはできません。

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