Interstage Studio ユーザーズガイド
目次 索引 前ページ次ページ

第6章 ビルド> 6.2 ビルダ> 6.2.8 FindBugs

6.2.8.1 チェック内容

FindBugsでは、以下のようなチェックを行っています。

バグカテゴリ

省略形

概要

実行効率

P

必ずしも間違いではないが、実行効率が悪くなる可能性のあるもの。例えば、以下のようなものを検出します。

  • URLクラスの非効率な使い方
  • Stringクラスの非効率な使い方
  • valueOfメソッドの非効率な使い方
  • ボクシング/アンボクシングの非効率な使い方
  • 使用されていないフィールド、メソッド宣言

正確性

C

明らかなコーディングミスによって、開発者の意図しないコードになっているもの。例えば、以下のようなものを検出します。

  • equalsメソッドの誤使用
  • 明らかな無限ループ
  • フィールドやメソッドなど命名に関する問題
  • nullポインタ

国際化

I

国際化、ロケールの扱いに対するコードに欠陥があるもの。例えば、以下のようなものを検出します。

  • Localeを引数に持つメソッドを利用していない

マルチスレッド環境での正確性

M

スレッド、ロック、volatileの扱いに対するコードに欠陥があるもの。

良くない習慣

B

推奨される、あるいは本質的なコーディング規範から逸脱しているもの。例えば、以下のようなものを検出します。

  • 例外の扱い方
  • 文字列の不正な比較
  • finalizerの誤使用
  • equalsメソッドの使い方
  • フィールドやメソッドなどのまぎらわしい名前
  • 直列化の問題

脆弱性を持つコード

V

信頼されていないコードからの攻撃に対して脆弱性を持つコード。例えば、以下のようなものを検出します。

  • 内部表現が流出する可能性があるもの
  • privateやfinalなど修飾子に関するもの

回避可能

D

誤解を与え易いコード、変則的、間違いを招き易いコード。例えば、以下のようなものを検出します。

  • 変数への値の設定に関するもの
  • キャストに関するもの

上記のバグカテゴリ単位にチェックする/しないをカスタマイズすることができます。


目次 索引 前ページ次ページ

Copyright 2007-2009 FUJITSU LIMITED