V7までのワークスペースを本バージョンのJava EEワークベンチで利用する場合および、V7までのプロジェクトをインポートして利用する場合には、ここに説明する注意点を参照してください。
JUnitのJARファイルの参照方法が変更になりました。V7までのプロジェクトでクラスパスに"ECLIPSE_HOME/plugins/org.junit_3.7.0/junit.jar"を設定している場合には、新しいクラスパスに変更する必要があります。従来のjunit.jarのクラスパス設定を削除し、代わりにJUnitライブラリをクラスパスに設定してください。JUnitライブラリはJUnitのJARファイルを参照するために導入されたライブラリです。
なお"B.5 ワークスペースおよびプロジェクトの自動更新"を使用することにより、JUnitのクラスパスを自動的に変更することができます。
V7までのプロジェクトでearbuild.xmlを用いたEARファイルの生成機能を利用していた場合、そのままでは本バージョンのJava EEワークベンチでEARファイルを生成することができません。
"B.5 ワークスペースおよびプロジェクトの自動更新"を使用することにより、EARファイルの生成機能を自動的に更新することができます。
V7までのプロジェクトをインポートする場合、Javaコンパイラビルドツールの設定は引き継がれません。V7までのワークスペースを利用する場合にもこれらの設定は引き継がれません。デフォルト以外の設定にしている場合は再度設定し直してください。
Java EEワークベンチでは、JAX-WSに準拠したWebサービス機能が標準のWebサービス実行環境となっています。V7までのSOAPサービスのRPC方式を使用したアプリケーションについては、使用可能な型などの範囲が一部異なりますが、アプリケーションの実装部分については新しいJava EEのWebサービスにも流用可能です。流用する場合には以下のように作業を行ってください。なお、V7までのWSDLファイルは相互接続性などの観点から流用を推奨しません。その他の流用時の注意点については"Interstage Application Server移行ガイド"を参照してください。
実装処理の移植
既存の実装を流用し、データ型の変更や実行環境の違いなどを考慮して移植を行ってください。
実装クラスのWebサービス化
実装クラスを@WebServiceアノテーションを追記して、Webサービス化します。
Webサービスの開発については、"第5章 Webサービスのアプリケーションを開発する"を参照していください。
Webアプリケーションプロジェクトを利用する場合は、以下の注意が必要です。
プロジェクトのビルドパスにContextRoot/WEB-INF/lib フォルダ内のJARファイルを追加している場合には、そのJARファイルをビルドパスから削除してください。JARファイルを削除してもビルドは正常に行えます。ただし、Javaエディタを利用する場合、以下の注意が必要です。
JARファイルで定義されているクラスは、問題として強調表示されます。
JARファイルで定義されているクラスは、コンテンツアシストが動作しません。
Interstage Application Server V6.0以前のサーブレットコンテナでは、web.xmlにサーブレットマッピングを定義していなくてもサーブレットを呼び出すことができました。サーブレットを使っている場合は、web.xmlにサーブレットマッピングの定義を追加してください。詳細については、"Interstage Application Server 移行ガイド"を参照してください。
Tomcat起動構成は標準では利用できなくなりました。Webアプリケーションをデバッグする場合は、代わりにサーバビューを用いたデバッグを行うことを推奨します。