ページの先頭行へ戻る
Interstage Studio Java EEワークベンチユーザーズガイド

5.3.7 Webサービスの動作を確認する

Webサービスの動作を確認するには、Webサービスアプリケーションを実行環境に配備してから実行する必要があります。これらの操作はサーバビューから行います。
操作の詳細については、"7.2.6 アプリケーションの動作確認"を参照してください。

また、動作を確認するための支援機能として以下があります。

5.3.7.1 WebサービスクライアントとしてWebサービスエクスプローラを使用する

Webサービスとして公開されているメソッドの引数や復帰値がプリミティブ型などの簡単なものであれば、WebサービスエクスプローラからWebサービスを呼び出し、その結果を確認することができます。

Webサービスエクスプローラの起動

Webサービスエクスプローラは、メニューから[実行] > [Webサービスエクスプローラの起動]を選択して起動します。

WSDLページの表示

Webサービスエクスプローラには、UDDI、WSIL、WSDLのページがあり、それぞれを右肩のボタンで切り替えます。WSDLページを表示するには[WSDLページ]ボタンを押してください。

Webサービスの呼び出し

WebサービスエクスプローラのWSDLページでは以下の手順でWebサービスを呼び出すことができます。

  1. 左側のナビゲータでWSDLメインを選択します。

  2. 右上のアクションで、WSDLのURLを指定し、[実行]ボタンを押します。

  3. 左側のナビゲータにWSDLの構造が表示されるので、動作を確認したいオペレーションを選択します。

  4. 右上のアクションで、オペレーションの引数を入力し、[実行]ボタンを押します。

  5. 右下の状況にWebサービスを呼び出した結果が表示されます。

ポイント

右上のアクションや右下の状況でソースを選択すると、Webサービスのメッセージを直接確認することができます。

注意

WebサービスエクスプローラのUDDIページでは、UDDIレジストリを参照することができますが、Interstage Application Serverでは、レジストリ機能をサポートしていないため、通常は利用しません。

5.3.7.2 TCP/IPモニタでWebサービスのメッセージを確認する

TCP/IPモニタをWebサービスとWebサービスクライアントの間に挟むようにすることで、SOAPデータのやり取りをモニタリングすることが可能です。

TCP/IPモニタの設定

TCP/IPモニタの設定は、設定ページの[実行/デバッグ] > [TCP/IPモニタ]から行います。
設定については、以下を参考に行ってください。

TCP/IPモニタの起動

TCP/IPモニタを起動するには、[TCP/IPモニタ]設定ページで、モニタを選択して、開始ボタンを押します。

クライアント側の接続URLの変更

クライアント側は、TCP/IPモニタを通してWebサービスにアクセスする必要があるため、接続URLを変更する必要があります。
@WebServiceRefアノテーションを利用している場合には、以下のようにwsdlLocationを利用し、TCP/IPモニタのURLを指定します。

WebServiceRefアノテーションの使用例

@WebServiceRef(wsdlLocation=" http://localhost:8888/websv/CalculateService")
private CalcService service;

TCP/IPモニタでのメッセージ確認

TCP/IPモニタが起動されている状態で、クライアントからTCP/IPモニタにメッセージを送信すると、その要求メッセージとそれに対する応答メッセージがTCP/IPモニタに表示されます。
メッセージをクリアするには、TCP/IPモニタの右肩のクリアボタンを押します。

WS-Iメッセージログファイルの検証

TCP/IPモニタでモニタリングしたメッセージがWS-I Basic Profileとして妥当かどうかを、以下の手順でチェックすることができます。

  1. TCP/IPモニタで送信リクエストを選択します。

  2. TCP/IPモニタの右肩にある、WS-Iメッセージログファイルの検証ボタンを押します。

  3. 表示されたウィザードで、メッセージの保存先を指定します。

  4. 必要に応じて、WSDL文書のインクルードを指定します。

  5. WS-Iメッセージバリデータでメッセージの妥当性がチェックされます。

バリデータの詳細は、"7.2.5.2 検証"を参照してください。