Webサービスの動作を確認するには、Webサービスアプリケーションを実行環境に配備してから実行する必要があります。これらの操作はサーバビューから行います。
操作の詳細については、"7.2.6 アプリケーションの動作確認"を参照してください。
また、動作を確認するための支援機能として以下があります。
Webサービスエクスプローラ
Webサービスとして公開されているメソッドの引数や復帰値がプリミティブ型などの簡単なものであれば、Webサービスを呼び出すクライアントを作成しなくても、WebサービスエクスプローラからWebサービスを呼び出し、その結果を確認することができます。
詳細は、"5.3.7.1 WebサービスクライアントとしてWebサービスエクスプローラを使用する"を参照してください。
TCP/IPモニタ
TCP/IPモニタを利用することで、WebサービスクライアントとWebサービスとのSOAPデータのやり取りをモニタリングすることが可能です。
詳細は、"5.3.7.2 TCP/IPモニタでWebサービスのメッセージを確認する"を参照してください。
Webサービスとして公開されているメソッドの引数や復帰値がプリミティブ型などの簡単なものであれば、WebサービスエクスプローラからWebサービスを呼び出し、その結果を確認することができます。
Webサービスエクスプローラの起動
Webサービスエクスプローラは、メニューから[実行] > [Webサービスエクスプローラの起動]を選択して起動します。
WSDLページの表示
Webサービスエクスプローラには、UDDI、WSIL、WSDLのページがあり、それぞれを右肩のボタンで切り替えます。WSDLページを表示するには[WSDLページ]ボタンを押してください。
Webサービスの呼び出し
WebサービスエクスプローラのWSDLページでは以下の手順でWebサービスを呼び出すことができます。
左側のナビゲータでWSDLメインを選択します。
右上のアクションで、WSDLのURLを指定し、[実行]ボタンを押します。
左側のナビゲータにWSDLの構造が表示されるので、動作を確認したいオペレーションを選択します。
右上のアクションで、オペレーションの引数を入力し、[実行]ボタンを押します。
右下の状況にWebサービスを呼び出した結果が表示されます。
ポイント
右上のアクションや右下の状況でソースを選択すると、Webサービスのメッセージを直接確認することができます。
注意
WebサービスエクスプローラのUDDIページでは、UDDIレジストリを参照することができますが、Interstage Application Serverでは、レジストリ機能をサポートしていないため、通常は利用しません。
TCP/IPモニタの設定
TCP/IPモニタの設定は、設定ページの[実行/デバッグ] > [TCP/IPモニタ]から行います。
設定については、以下を参考に行ってください。
ローカルモニタポート
クライアントからTCP/IPモニタにアクセスするポート番号を指定します。
ホスト名
サーバが動作しているホスト名を指定します。
ポート
サーバが動作しているポート番号を指定します。
TCP/IPモニタの起動
TCP/IPモニタを起動するには、[TCP/IPモニタ]設定ページで、モニタを選択して、開始ボタンを押します。
クライアント側の接続URLの変更
クライアント側は、TCP/IPモニタを通してWebサービスにアクセスする必要があるため、接続URLを変更する必要があります。
@WebServiceRefアノテーションを利用している場合には、以下のようにwsdlLocationを利用し、TCP/IPモニタのURLを指定します。
WebServiceRefアノテーションの使用例
@WebServiceRef(wsdlLocation=" http://localhost:8888/websv/CalculateService") private CalcService service; |
TCP/IPモニタでのメッセージ確認
TCP/IPモニタが起動されている状態で、クライアントからTCP/IPモニタにメッセージを送信すると、その要求メッセージとそれに対する応答メッセージがTCP/IPモニタに表示されます。
メッセージをクリアするには、TCP/IPモニタの右肩のクリアボタンを押します。
WS-Iメッセージログファイルの検証
TCP/IPモニタでモニタリングしたメッセージがWS-I Basic Profileとして妥当かどうかを、以下の手順でチェックすることができます。
TCP/IPモニタで送信リクエストを選択します。
TCP/IPモニタの右肩にある、WS-Iメッセージログファイルの検証ボタンを押します。
表示されたウィザードで、メッセージの保存先を指定します。
必要に応じて、WSDL文書のインクルードを指定します。
WS-Iメッセージバリデータでメッセージの妥当性がチェックされます。
バリデータの詳細は、"7.2.5.2 検証"を参照してください。