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Interstage Studio Java EEワークベンチユーザーズガイド

7.2.6 アプリケーションの動作確認

Java EEアプリケーションを動作確認するには、Java EEアプリケーションをサーバに配備し、サーバを起動します。これらの操作はサーバビューで行います。サーバを起動すると、Java EEアプリケーションは、クライアントからの呼び出しを待ちます。クライアントからJava EEアプリケーションを呼び出すことで動作確認を行います。
また、プログラムの実行を中断してコードを一行ずつ実行したり、変数の値を確認したりするには、デバッグを行います。

サーバを操作するための準備をする

サーバの起動や停止といった操作をワークベンチで行うためには、サーバビューに操作対象となるサーバを追加する必要があります。また、サーバに配備するアプリケーションを指定するなどの準備が必要になります。

サーバを追加する

動作確認を行うアプリケーションの配備先となるサーバをサーバビューに追加します。サーバの追加には新規サーバウィザードを使用します。サーバビューを右クリックし、コンテキストメニューから[新規] > [サーバ] を選択してください。ウィザードの設定項目については以下の内容を参考にしてください。

Interstage Application Serverの場合は、続けて以下の設定項目が表示されます。

ポイント

サーバの追加は、新規ウィザードからも行うことができます。

サーバに配備するプロジェクトを指定する

サーバに配備するプロジェクトの指定は、プロジェクトをサーバビューのサーバに追加することによって行います。サーバに配備するプロジェクトを追加するには、プロジェクトの追加および除去ウィザードを使用します。プロジェクトの追加および除去ウィザードを起動するには、サーバビューでサーバを選択し、コンテキストメニューから[プロジェクトの追加および除去]を選択してください。
新規サーバウィザードの最後のページでプロジェクトを追加することもできます。

ポイント

手動でアプリケーションを配備するには、サーバを選択し、コンテキストメニューより[公開]を選択します。[クリーン]を用いると、配備されているアプリケーションを一度すべて破棄し、配備しなおします。アプリケーションがサーバと同期している場合は、状況に「同期済み」と表示されます。同期していない場合は、「再公開」と表示されます。

サーバを起動する

サーバビューでサーバを選択し、コンテキストメニューから[開始]または[デバッグ]を選択します。サーバを起動するときにアプリケーションを自動的に配備することができます。デフォルトでは、サーバ起動時に自動的に配備する設定になっています。

ポイント

  • IJServerクラスタへの接続がまだ行われていない場合には、サーバビューでのIJServerクラスタの[状態]欄に何も表示されず、起動や停止といった操作が行えません。そのような場合にはサーバビューでそのIJServerクラスタを選択し、コンテキストメニューから[接続/ログイン]を選択してIJServerクラスタへの接続を行ってください。

  • IJServerクラスタへの接続がされている状態で、サーバのInterstge基盤サービスが停止された場合は、IJServerクラスタへの接続が切断されるため、サーバビューでのIJServerクラスタの操作に失敗します。操作に失敗した場合は、サーバビューでIJServerクラスタを選択し、コンテキストメニューから[最新表示]を選択してIJServerクラスタの状態を更新してから、コンテキストメニューの[接続/ログイン]を選択してIJServerクラスタへの再接続を行ってください。

  • プロジェクトを選択し、コンテキストメニューから[実行] > [サーバで実行]または[デバッグ] > [サーバでデバッグ]を選択することで、サーバの追加、プロジェクトの追加、サーバの起動、クライアントの起動をまとめて行うことができます。

  • サーバ起動時に自動的に配備しないようにするには、設定ページの[サーバ] > [起動]を選択し、[サーバの始動時に自動的に公開]をオフにします。

注意

サーバをデバッグモードで起動している状態で、プロジェクトのコンテキストメニューから[実行] > [サーバで実行]または[デバッグ] > [サーバでデバッグ]を選択する場合は、以下の点に注意してください。

  • [実行] > [サーバで実行]を選択する場合はデバッグモードを解除する必要があります。実行前にサーバビューでサーバを再始動または停止してください。

  • [デバッグ] > [サーバでデバッグ]を選択すると、[サーバでデバッグ]ダイアログボックスが表示されます。[現行モードで続行]を選び、[OK]を選択してください。

サーバを停止する

サーバを停止するには、サーバビューでサーバを選択して、ツールバーの[停止]を選択します。

7.2.6.1 デバッグする

ここでは、プログラムにおける論理エラーの検出に用いられるデバッグについて説明します。
アプリケーションをデバッグするには、ブレークポイントを設定して、起動されたプログラムを中断し、コードを1行ずつ実行し、変数の内容を確認することによって行います。

ブレークポイント

ブレークポイントを設定した行でプログラムの実行が中断します。実行が中断されると、デバッグパースペクティブを開くかどうかの確認ダイアログボックスが表示されます。デバッグパースペクティブは、デバッグする際に利用するデバッグビュー、変数ビュー、ブレークポイントビューなどがレイアウトされています。

注意

JSPファイルにブレークポイントを設定した場合、異なるフォルダにある同名のJSPファイルでも実行が中断します。

実行制御

実行を中断したプログラムを再度実行する方法には、ステップオーバ、ステップイン、ステップリターン、再開などがあります。これらのコマンドは、デバッグビューでスタックフレームを選択し、デバッグビューのツールバー、コンテキストメニュー、または、メニューバーの[実行]から行います。

変数の値の確認と変更

スタックフレームを選択すると、そのスタックフレームで可視になっている変数を変数ビューに表示できます。
変数ビューには、プリミティブ型の値が表示されます。複雑な変数は、それを展開してそのメンバを表示すれば検査できます。値の変更は、コンテキストメニューの[値の変更]から行います。

ポイント

変数の値を参照するなどのデバッグを行うには、コンパイルされたクラスファイルにデバッグ情報を追加する必要があります。デフォルトでは、デバッグに必要なデバッグ情報はクラスファイルに追加する設定になっています。運用環境に配布する場合などで、デバッグを行う必要が無い場合はデバッグ情報を追加せずに、クラスファイルのサイズを小さくすることができます。

例外がスローされたときなどに出力するスタックトレースでは、ソースファイル名の表示と行番号の表示に、デバッグ情報を使います。行番号属性とソースファイル名はクラスファイルに追加することをお勧めします。

7.2.6.2 管理コンソールを起動する

サーバビューのコンテキストメニューで[管理コンソール]を選択すると、エディタ領域に管理コンソールが表示されます。
管理コンソールの表示には、内部Webビューアが利用されます。内部Webビューアは、Webサーバ上のページを表示するために使用される組み込みのブラウザです。
内部Webビューアには、アドレスバーとツールバーが用意されています。

アドレスバー

アドレスバーには、表示するページのURLを入力する[アドレス]フィールドと以下のボタンが表示されます。

ボタン

コマンド

説明

移動

入力したURLのページに移動します。

ツールバー

ツールバーには、以下のボタンが表示されます。

ボタン

コマンド

説明

戻る

内部Webビューアで直前に表示していたページに戻ります。

進む

内部Webビューアで[戻る]をクリックする前に表示していたページを再び表示します。

停止

内部Webビューアで表示するページのロードを停止します。

最新表示

内部Webビューアで表示しているページを再ロードします。

文字のサイズ

内部Webビューアで表示する文字の大きさを変更します。文字の大きさは、[最大]、[大]、[中]、[小]、[最小]の5種類の中から選択できます。

注意

  • 内部Webビューアで管理コンソールを表示する場合、アドレスバーは表示されません。

  • サーバのInterstge基盤サービスが停止されている場合には、コンテキストメニューの[管理コンソール]を選択しても、管理コンソールの表示に失敗します。その場合は、IJServerクラスタへの接続が切断されているため、IJServerクラスタへ再接続する必要があります。再接続するには、サーバビューでIJServerクラスタを選択し、コンテキストメニューから[最新表示]を選択してIJServerクラスタの状態を更新してから、コンテキストメニューの[接続/ログイン]を選択してください。再接続が完了してから、再度、[管理コンソール]を実行してください。