JPAを使用したアプリケーションを作成するには、提供する形態により以下の方法があります。
ライブラリ
JPAを使用したプログラムを部品として提供する場合は、この方法を選択します。
EJBやWebアプリケーションに組み込む
EJBやWebアプリケーションだけで利用し、JPAを使用したプログラムのインタフェースを厳密に規定しない場合は、この方法を選択します。
提供する形態が決定したら、プロジェクトを作成し、必要なライブラリをプロジェクトに設定してビルドできる環境を準備します。
ポイント
JPAを使用したアプリケーションを開発する場合は、データベースの接続環境を構築しておくとデータベースのテーブルからエンティティクラスを生成するなどの支援機能を使用できます。
データベースの接続環境の構築については、"6.3.1 データベースに接続する"を参照してください。構築したデータベースの接続情報は、JPAに関する情報の設定で利用します。詳細は、"4.3.1.1 JPAファセットの設定"を参考にしてください。
プロジェクトの作成
JPAを使用するアプリケーションに対応したプロジェクトをプロジェクトウィザードで作成します。このプロジェクトウィザードには[プロジェクトファセット]ページがあります。このページで必ず[Java 永続化]プロジェクトファセットを選択してください。
以下にプロジェクトの説明を示します。
Webアプリケーション
WebアプリケーションでJPAを使用する場合は、動的Webプロジェクトを作成します。新規プロジェクトウィザードから[Web] > [動的Webプロジェクト]を選択します。
動的Webプロジェクトウィザードの詳細については、"2.3.1 Webアプリケーションを作成する環境を準備する"を参照してください。
EJBアプリケーション
EJBアプリケーションでJPAを使用する場合は、EJBプロジェクトを作成します。新規プロジェクトウィザードから[EJB] > [EJBプロジェクト]を選択します。
EJBプロジェクトウィザードの詳細については、"3.3.1 EJBを作成する環境を準備する"を参照してください。
ライブラリ
ライブラリとしてJPAを使用するプログラムを提供する場合は、JPAプロジェクトを作成します。新規プロジェクトウィザードから[JPA] > [JPAプロジェクト]を選択します。
プロジェクトウィザードの共通部分の詳細については、"7.2.1.1 プロジェクトを新規に作成する"を参照してください。
[Java 永続化]プロジェクトファセットを選択した場合は、JPAに関する情報を設定することができます。JPAに関する情報の設定については、"4.3.1.1 JPAファセットの設定"を参考にしてください。
ポイント
既存のEJBプロジェクトや動的WebプロジェクトでJPAを使用したい場合は、プロジェクトプロパティの[プロジェクトファセット]から[Java 永続化]を追加し、JPAに関する情報を設定します。
JPAに関する情報の設定については、"4.3.1.1 JPAファセットの設定"を参考にしてください。
クラスパスの設定
アプリケーションを作成するのに必要なライブラリなどがある場合には、クラスパスの設定を行う必要があります。クラスパスの設定は、プロジェクトのビルドパスで行います。
ビルドパスの設定の詳細については、"7.2.1.3 クラスパスを設定する"を参照してください。
[Java 永続化]プロジェクトファセットをプロジェクトに追加する場合には、プロジェクトウィザードやファセット追加ウィザードで、以下のJPAに関する情報の設定が行えます。
接続
データベースの接続をプロジェクトに設定できます。ただし、データベースの接続を設定しなくても、JPAを使用するアプリケーションは作成できます。
データベースの接続については、"6.3.1 データベースに接続する"を参照してください。
JPA 実装
JPAの実装クラスを指定できます。サーバランタイムが提供する実装を使用するか、実装ライブラリを使用するかを選択します。
永続クラスの管理
persistence.xmlにエンティティクラスを記述する管理をするか、persistence.xmlにエンティティクラスを記述せずアノテーションのクラスが自動的に検出されるようにするかを選択します。
orm.xmlの作成
O/Rマッピングファイルを作成するか作成しないかを選択します。
ポイント
接続と永続クラスの管理については、プロジェクトプロパティの[JPA]から指定することもできます。