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Interstage Studio Java EEワークベンチユーザーズガイド

7.2.1 アプリケーション作成のための準備

アプリケーションを作成するためには、開発するモジュールに応じてプロジェクトを作成する必要があります。
また、複数のモジュールで構成されるようなアプリケーションについては、エンタープライズアプリケーションとしてまとめることができます。

7.2.1.1 プロジェクトを新規に作成する

プロジェクトウィザードは、メニューから[ファイル] > [新規] > [プロジェクト]を選択して、新規プロジェクトウィザードを起動し、以下のようにモジュールに応じてプロジェクトウィザードを選択します。

カテゴリ

プロジェクト

説明

EJB

EJBプロジェクト

EJBのモジュールを作成する場合に使用します。

Java EE

アプリケーションクライアントプロジェクト

アプリケーションクライアントのモジュールを作成する場合に使用します。

エンタープライズアプリケーションプロジェクト

EARファイルを作成する場合に使用します。EARファイルは、EJB、Webアプリケーションおよびライブラリをまとめることができます。

ユーティリティプロジェクト

複数のモジュールで共用するライブラリを作成する場合に使用します。

JPA

JPAプロジェクト

JPAを使用したライブラリを作成する場合に使用します。

Web

動的Webプロジェクト

Webアプリケーションのモジュールを作成する場合に使用します。

プロジェクトウィザードでの指定内容については、以下を参考にしてください。

ポイント

構成で、Interstage deployment descriptor V9.2 IJServer Cluster (Java EE) デフォルト構成を指定すると、プロジェクト作成時にInterstage Application Server固有のdeployment descriptorを生成します。このファイルについてはInterstage Application ServerのJava EE実行環境の仕様を別途ご確認ください。

7.2.1.2 エンタープライズアプリケーションを作成する

エンタープライズアプリケーションプロジェクトでは、モジュールやライブラリをまとめてEARファイルを作成することができます。

エンタープライズアプリケーションプロジェクトウィザード固有の指定内容については、以下を参考にしてください。

エンタープライズアプリケーションプロジェクト作成後、EARファイルに追加するJava EE モジュールを変更したい場合には、プロジェクトの[Java EE モジュール依存関係]プロパティで編集します。

ポイント

EARファイルにすると、アプリケーションをまとめて配備できるだけでなく、EARファイル内のJava EEモジュールの依存関係を定義でき、運用環境でのクラスパスの設定などの作業を軽減できます。

7.2.1.3 クラスパスを設定する

Javaアプリケーションをビルドするためには、プロジェクトにビルドパス(クラスパス)を設定します。Java EEのモジュールやライブラリは、以下のどれかの方法でビルドパスを設定します。

ターゲットランタイム

Java EEのアプリケーションを動作させるランタイムを選択すると、そのライブラリがビルドパスに追加されます。これはプロジェクトの[ターゲットランタイム]プロパティで設定することができます。
ビルドパスにランタイムの名前でライブラリが追加されます。

エンタープライズアプリケーションのマニフェストクラスパス

EARファイルにまとめたモジュールやライブラリは、相互にクラスを参照できます。このマニフェストクラスパスは[Java EE モジュール依存関係]プロパティで設定できます。それぞれのプロジェクトの[Java EE モジュール依存関係]プロパティで参照する対象を選択できます。
ビルドパスのEARライブラリに追加されます。

WebアプリケーションのWEB-INF/lib

Webアプリケーションのモジュールは、WEB-INF/lib にライブラリを配置できます。この指定を[Java EE モジュール依存関係]プロパティで設定できます。動的Webプロジェクトの[Java EE モジュール依存関係]プロパティで参照する対象を選択できます。
ビルドパスのWebアプリケーションライブラリに追加されます。

Javaのビルドパス

プロジェクトの[Javaのビルドパス]プロパティでビルドパスを設定できます。この設定で追加したライブラリは、運用環境には反映されません。このため、アプリケーションサーバに配備する前に、運用環境のクラスパスの設定をする必要があります。

ポイント

エンタープライズアプリケーションプロジェクトの[Java EE モジュール依存関係]プロパティで動的Webプロジェクトを選択した場合は、動的Webプロジェクトの[Java EE モジュール依存関係]プロパティに[Java EE モジュール]タブと[Webライブラリ]タブの2つが表示されます。[Java EE モジュール]タブでは、エンタープライズアプリケーションのマニフェストクラスパスが設定できます。[Webライブラリ]タブでは、WebアプリケーションのWEB-INF/libが設定できます。

7.2.1.4 開発資産の無いJava EEモジュールを利用した開発をする

Java EEアプリケーションを開発する場合、他者が開発したJava EEモジュールを利用して開発する場合があります。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトでEARファイルを作成する場合、Java EEモジュールをインポートし、Java EEモジュールのプロジェクトを作成する必要があります。
ワークベンチのメニューから[ファイル] > [インポート]を選択し、[インポート]ウィザードからインポートするファイル形式を選択します。

ポイント

インポートするJava EEモジュールにソースファイルが含まれている場合は、インポートウィザードで作成したプロジェクトのソースフォルダにソースファイルが格納されます。インポートするJava EEモジュールにソースファイルが含まれていない場合は、インポートウィザードで作成したプロジェクトにImportClassesフォルダが作成され、ImportClassesフォルダにクラスファイルが格納されます。