プロジェクトウィザードは、メニューから[ファイル] > [新規] > [プロジェクト]を選択して、新規プロジェクトウィザードを起動し、以下のようにモジュールに応じてプロジェクトウィザードを選択します。
カテゴリ | プロジェクト | 説明 |
---|---|---|
EJB | EJBプロジェクト | EJBのモジュールを作成する場合に使用します。 |
Java EE | アプリケーションクライアントプロジェクト | アプリケーションクライアントのモジュールを作成する場合に使用します。 |
エンタープライズアプリケーションプロジェクト | EARファイルを作成する場合に使用します。EARファイルは、EJB、Webアプリケーションおよびライブラリをまとめることができます。 | |
ユーティリティプロジェクト | 複数のモジュールで共用するライブラリを作成する場合に使用します。 | |
JPA | JPAプロジェクト | JPAを使用したライブラリを作成する場合に使用します。 |
Web | 動的Webプロジェクト | Webアプリケーションのモジュールを作成する場合に使用します。 |
プロジェクトウィザードでの指定内容については、以下を参考にしてください。
プロジェクト名
生成するプロジェクト名を指定します。
プロジェクトコンテンツ
プロジェクト資産の格納先を指定します。デフォルトでは、ワークスペースフォルダ配下になります。
ターゲットランタイム
Java EEのアプリケーションを動作させるランタイムを選択します。これによりランタイムのライブラリがクラスパスに設定されます。Interstage Application ServerのJava EEコンテナ(IJServerクラスタ)の場合は、[Interstage Application Server V9.2 IJServer Cluster (Java EE)]を選択します。
モジュールバージョン
EJBやWebアプリケーションなどの場合に、モジュールのバージョンを指定します。
構成
作成するモジュールやライブラリが、準拠する規約とそのバージョンを設定します。ウィザードやエディタなどの支援機能が、規約とバージョンに準拠するように動作します。Interstage Application ServerのJava EEコンテナ(IJServerクラスタ)の場合は、[Interstage Application Server V9.2 IJServer Cluster (Java EE) デフォルト構成]を選択します。
EARメンバシップ
モジュールやライブラリをEARファイルにまとめる場合は、エンタープライズアプリケーションのプロジェクトを選択します。エンタープライズアプリケーションをあとで作成する場合は、ここで選択する必要はありません。
ポイント
構成で、Interstage deployment descriptor V9.2 IJServer Cluster (Java EE) デフォルト構成を指定すると、プロジェクト作成時にInterstage Application Server固有のdeployment descriptorを生成します。このファイルについてはInterstage Application ServerのJava EE実行環境の仕様を別途ご確認ください。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトでは、モジュールやライブラリをまとめてEARファイルを作成することができます。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトウィザード固有の指定内容については、以下を参考にしてください。
コンテンツフォルダ
プロジェクトとして作成しているJava EE モジュール以外で、EARファイルに含めたいファイルを格納するためのフォルダの名前を指定します。
エンタープライズアプリケーションプロジェクト作成後、EARファイルに追加するJava EE モジュールを変更したい場合には、プロジェクトの[Java EE モジュール依存関係]プロパティで編集します。
ポイント
EARファイルにすると、アプリケーションをまとめて配備できるだけでなく、EARファイル内のJava EEモジュールの依存関係を定義でき、運用環境でのクラスパスの設定などの作業を軽減できます。
Javaアプリケーションをビルドするためには、プロジェクトにビルドパス(クラスパス)を設定します。Java EEのモジュールやライブラリは、以下のどれかの方法でビルドパスを設定します。
Java EEのアプリケーションを動作させるランタイムを選択すると、そのライブラリがビルドパスに追加されます。これはプロジェクトの[ターゲットランタイム]プロパティで設定することができます。
ビルドパスにランタイムの名前でライブラリが追加されます。
EARファイルにまとめたモジュールやライブラリは、相互にクラスを参照できます。このマニフェストクラスパスは[Java EE モジュール依存関係]プロパティで設定できます。それぞれのプロジェクトの[Java EE モジュール依存関係]プロパティで参照する対象を選択できます。
ビルドパスのEARライブラリに追加されます。
Webアプリケーションのモジュールは、WEB-INF/lib にライブラリを配置できます。この指定を[Java EE モジュール依存関係]プロパティで設定できます。動的Webプロジェクトの[Java EE モジュール依存関係]プロパティで参照する対象を選択できます。
ビルドパスのWebアプリケーションライブラリに追加されます。
プロジェクトの[Javaのビルドパス]プロパティでビルドパスを設定できます。この設定で追加したライブラリは、運用環境には反映されません。このため、アプリケーションサーバに配備する前に、運用環境のクラスパスの設定をする必要があります。
ポイント
エンタープライズアプリケーションプロジェクトの[Java EE モジュール依存関係]プロパティで動的Webプロジェクトを選択した場合は、動的Webプロジェクトの[Java EE モジュール依存関係]プロパティに[Java EE モジュール]タブと[Webライブラリ]タブの2つが表示されます。[Java EE モジュール]タブでは、エンタープライズアプリケーションのマニフェストクラスパスが設定できます。[Webライブラリ]タブでは、WebアプリケーションのWEB-INF/libが設定できます。
Java EEアプリケーションを開発する場合、他者が開発したJava EEモジュールを利用して開発する場合があります。
エンタープライズアプリケーションプロジェクトでEARファイルを作成する場合、Java EEモジュールをインポートし、Java EEモジュールのプロジェクトを作成する必要があります。
ワークベンチのメニューから[ファイル] > [インポート]を選択し、[インポート]ウィザードからインポートするファイル形式を選択します。
ポイント
インポートするJava EEモジュールにソースファイルが含まれている場合は、インポートウィザードで作成したプロジェクトのソースフォルダにソースファイルが格納されます。インポートするJava EEモジュールにソースファイルが含まれていない場合は、インポートウィザードで作成したプロジェクトにImportClassesフォルダが作成され、ImportClassesフォルダにクラスファイルが格納されます。