使用用途
監視ポリシーの各種ルール情報を定義するものです。監視動作ポリシー定義は下記のファイルで構成されます。
polling.csv(ポーリング設定)
schedule.csv(スケジュール設定)
monitor_group.csv(監視対象条件)
ファイル形式
ポーリング設定(polling.csv)
ファイル内の情報定義の形式は下記のとおりです。必須の欄に「○」がついている項目は必ず、設定して下さい。
項目 | 値 | 必須 | 説明 |
---|---|---|---|
ポーリング設定名 | 127文字まで | ○ | ポーリング設定を一意に識別する名称。 |
説明 | 255文字まで |
| ポーリング設定の説明。 |
リトライ回数 | 0~16 | ○ | リトライ回数。 |
遅延時間 | 0~10000 | ○ | ポーリングを行うまでの待機時間。ms単位。ポーリング頻度による監視機器への負荷が大きい場合は、この値を増やすことで軽減することが可能です。 |
他インタフェース数 | 0~64 | ○ | 他のインタフェースでもリトライする場合は、1以上。リトライしない場合は、0。 |
タイムアウト方式 | - | ○ | fixed、smartのどちらか指定(注) |
タイムアウト時間 | 10~300000 | ○ | タイムアウト時間。ms単位。タイムアウト方式がsmartの場合は、初回の時間。 |
注意
ポーリングベースの監視を行う上で、タイムアウト(相手装置に要求パケットを送信した際、その応答が返るまでの応答待ち限度時間)という概念が必要になります。Systemwalker Network Manager 性能監視では、以下に示す2種類のタイムアウト設定方法を提供します。
fixed方式とは
監視対象装置毎のタイムアウト値は、あらかじめ初期設定された値を固定で使用します。
smart方式とは
監視対象装置毎のタイムアウト値を自動チューニングします。タイムアウト値は、以下のように自動チューニングされます。
起動時は、初期値に指定された値をチューニングしたタイマ値とします。
チューニングしたタイマ値でポーリングを実行します。
タイムアウトが発生した場合、前回のチューニングタイマ値を2倍としてポーリングを実行します。
リトライ数分、順次前回のチューニングタイマ値を2倍としてポーリングを繰り返します。
以降のタイムアウト値は、前回のポーリングに成功したタイムアウト値をチューニングしたタイマ値とします。
監視対象装置に対するポーリングが1度でもリトライアウトすると、次回ポーリング時は、初期値に指定された値をチューニングタイマ値としてポーリングを実行します。
チューニングしたタイマ値の有効期間は、監視機能が動作している間、保持されます。機能を再起動または、システム再起動時には再チューニングが行われます。
図A.2 smart方式での動作の流れ
スケジュール設定(schedule.csv)
ファイル内の情報定義の形式は下記のとおりです。必須の欄に「○」がついている項目は必ず設定し、「△」は説明の欄に記載した条件によって必須になる項目を示します。
項目 | 値 | 必須 | 説明 |
---|---|---|---|
スケジュール設定名 | 127文字まで | ○ | スケジュール設定を一意に識別する名称。 |
説明 | 255文字まで |
| スケジュール設定の説明。 |
間隔指定方式 | - | ○ | "time"/"interval" |
ポーリング間隔 | 1~1440 | △ | 方式が"interval"の場合は必須。分単位。 |
動作時間帯 | 1023文字まで |
| "hh:mm-hh:mm hh:mm-hh:mm ..."の形式で指定。 |
ポーリング時刻 | 1023文字まで | △ | 方式が"time"の場合は必須。"hh:mm hh:mm ..."の形式で指定。 |
監視スキップ通知 | - | ○ | "true"/"false" |
監視対象条件(monitor_group.csv)
ファイル内の情報定義の形式は下記のとおりです。必須の欄に「○」がついている項目は必ず、設定して下さい。
項目 | 値 | 必須 | 説明 |
---|---|---|---|
監視ポリシー名 | 127文字まで | ○ | 監視ポリシーの名前。 |
グループ名 | 127文字まで | ○ | 監視対象条件とするグループ名。 |
参照
本ファイルは第8章 コマンドリファレンスに記述した下記のコマンドで使用されます。
“ipmImptPol”、“ipmExptPol”、“ipmImptGrp”、“ipmExptGrp”、“ipmCtrlGrp”
注意
監視ポリシーで初期設定されているポーリング設定名、スケジュール設定名での設定内容および監視対象条件に初期設定されているグループ名での設定内容を示します。
各監視ポリシーのパラメタ内容を参照する場合は、監視ポリシーのパラメタのダウンロードコマンドにより、ダウンロードしてその内容を参照して下さい。
変更する場合は、各設定名で参照している監視ポリシーが複数ある場合、それらの動作も一括で変更になります。特定の監視ポリシーのみの変更を意図する場合は別設定名で項目を追加して下さい。変更内容を有効にするためには、パラメタファイルをアップロードし、ポリシーの適用操作を行って下さい。
複製した監視ポリシーの統計スケジュールは、複製元の監視ポリシーの統計スケジュールで動作します。複製した監視ポリシー毎に統計スケジュールを定義したい場合は、複製した統計監視ポリシー名による項目をスケジュール定義に追加して下さい。
初期導入時に定義されているポーリング定義の内容
"ipNodeMonitor","Default node polling setting",2,0,2,"smart",200 |
初期導入時に定義されているスケジュール定義の内容
"at1MinuteIntervals","1 minute interval","interval",1,,,true |