使用用途
監視ポリシーの適用対象条件や、監視ポリシーを適用する対象をあらかじめ、グループ化して指定します。グループ化とは、構成情報(ノード及びインタフェース)を構成情報内のプロパティに応じて分類することです。例えば、機器名が 'MAX4000' という条件を付けることで、すべての MAX4000ルータをグループ化することができます。
プロパティの指定は、A.1 構成情報定義のプロパティ名で行います。グループ定義の条件には、以下に示す条件式を利用して指定することができます。プロパティ値が文字列の場合、「*」を使用して前方文字列、後方文字列および中間文字列を抽出した指定ができます。
1)グループ定義の条件
条件 | 意味 | 使用例 |
---|---|---|
> | より大きい。プロパティが文字の場合は、辞書順で比較します。 | interface.ifSpeed > 1000000 |
>= | 等しいかより大きい。プロパティが文字の場合は、辞書順で比較します。 | interface.ifSpeed >= 1000000 |
= | 等しい。 | node.location = 'akita' |
!= | 等しくない。 | node.location != 'tokyo' |
<= | 等しいかより小さい。プロパティが文字の場合は、辞書順で比較します。 | interface.ifSpeed <= 1000000 |
< | より小さい。プロパティが文字の場合は、辞書順で比較します。 | interface.ifSpeed < 1000000 |
~= | パターンに一致。右辺には必ず/(スラッシュ)でくくられた文字列を指定して下さい。 | node.location ~= /*akita*/ |
AND | 論理AND | node.location = 'akita' |
OR | 論理OR | node.machineType = 'MAX4000' |
() | 式の演算順序を示すために使用します。 | node.location = 'akita' AND (node.machineType = 'MAX4000' OR node.machineType = 'MAX6000') |
2)グループ化の条件指定
条件指定 | 説明 | |
---|---|---|
プロパティの指定 | node.プロパティ名 または interface.プロパティ名。 | |
プロパティ値の指定 | 全文字指定 | '(シングルクォート) で文字列を囲んで下さい。' (シングルクォート)を指定する場合は、¥' として下さい。 |
部分文字指定 | “*”を含む文字列を/(スラッシュ)で囲んで下さい。 | |
整数 | 10進表記の数字。 | |
16進数 | 16進表記の数字。 | |
浮動小数 | E型または小数表記 |
ファイル形式
必須の欄に「○」がついている項目は必ず、設定して下さい。
項目 | サイズ | 必須 | 説明 |
---|---|---|---|
グループ名 | 127文字まで | ○ | グループを一意に識別する名称。 |
説明 | 255文字まで |
| グループの説明。 |
条件 | 4095文字まで |
| グルーピングの条件。省略の場合は、すべて |
参照
本ファイルは第8章 コマンドリファレンスに記述した下記のコマンドで使用されます。
“ipmImptGrp”、“ipmExptGrp”、“ipmImptPol”、“ipmExptPol”、“ipmCtrlGrp”
使用例
Ciscoリモートルータグループ、MAX4000/6000ダイアルアップグループの2つのグループを定義する場合の定義例を以下に示します。
定義例
"Cisco-remote","Cisco remote group",node.vendor='Cisco' AND node.machineType ='remote' |