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Systemwalker Network Manager 使用手引書

A.3 グループ定義

使用用途

監視ポリシーの適用対象条件や、監視ポリシーを適用する対象をあらかじめ、グループ化して指定します。グループ化とは、構成情報(ノード及びインタフェース)を構成情報内のプロパティに応じて分類することです。例えば、機器名が 'MAX4000' という条件を付けることで、すべての MAX4000ルータをグループ化することができます。
プロパティの指定は、A.1 構成情報定義のプロパティ名で行います。グループ定義の条件には、以下に示す条件式を利用して指定することができます。プロパティ値が文字列の場合、「*」を使用して前方文字列、後方文字列および中間文字列を抽出した指定ができます。

1)グループ定義の条件

表A.4 グループ定義のための条件式

条件

意味

使用例

>

より大きい。プロパティが文字の場合は、辞書順で比較します。

interface.ifSpeed > 1000000

>=

等しいかより大きい。プロパティが文字の場合は、辞書順で比較します。

interface.ifSpeed >= 1000000

=

等しい。

node.location = 'akita'

!=

等しくない。

node.location != 'tokyo'

<=

等しいかより小さい。プロパティが文字の場合は、辞書順で比較します。

interface.ifSpeed <= 1000000

<

より小さい。プロパティが文字の場合は、辞書順で比較します。

interface.ifSpeed < 1000000

~=

パターンに一致。右辺には必ず/(スラッシュ)でくくられた文字列を指定して下さい。

node.location ~= /*akita*/

AND

論理AND

node.location = 'akita'
AND node.machineType = 'MAX4000'

OR

論理OR

node.machineType = 'MAX4000'
OR node.machineType = 'MAX6000'

()

式の演算順序を示すために使用します。

node.location = 'akita' AND (node.machineType = 'MAX4000' OR node.machineType = 'MAX6000')

2)グループ化の条件指定

表A.5 グループ化のための条件項目の形式

条件指定

説明

プロパティの指定

node.プロパティ名 または interface.プロパティ名。
node.プロパティ名のプロパティ名は、構成情報定義の「ノードに関する情報」に含まれるものです。
interface.プロパティ名のプロパティ名は、構成情報定義の「インタフェースに関する情報」に含まれるものです。

プロパティ値の指定

全文字指定

'(シングルクォート) で文字列を囲んで下さい。' (シングルクォート)を指定する場合は、¥' として下さい。

部分文字指定

“*”を含む文字列を/(スラッシュ)で囲んで下さい。
文字列中に/(スラッシュ)を含める場合は¥/として下さい。

整数

10進表記の数字。

16進数

16進表記の数字。

浮動小数

E型または小数表記

ファイル形式

必須の欄に「○」がついている項目は必ず、設定して下さい。

表A.6 CSV定義ファイルの形式

項目

サイズ

必須

説明

グループ名

127文字まで

グループを一意に識別する名称。

説明

255文字まで

  

グループの説明。

条件

4095文字まで

  

グルーピングの条件。省略の場合は、すべて

参照

本ファイルは第8章 コマンドリファレンスに記述した下記のコマンドで使用されます。
“ipmImptGrp”、“ipmExptGrp”、“ipmImptPol”、“ipmExptPol”、“ipmCtrlGrp”

使用例

Ciscoリモートルータグループ、MAX4000/6000ダイアルアップグループの2つのグループを定義する場合の定義例を以下に示します。

定義例

"Cisco-remote","Cisco remote group",node.vendor='Cisco' AND node.machineType ='remote'
"MAX-dialup","MAX4000/6000 dialup group",node.machineType='MAX4000' OR node.machineType = 'MAX6000'