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Systemwalker Network Manager 使用手引書

5.3.1 監視対象の定義

Systemwalker Network Managerで、機器の性能監視および性能データの収集を行うためには、監視対象 (構成情報) を定義する必要があります。構成情報には、装置インタフェース、アドレスなどの物理または論理デバイス、設置場所やISPサービス利用者からのアクセスポイント等の情報を定義します。

構成情報は、「ノード情報」と「インタフェース情報」に大分されます。ノード情報には、機種・製造元等の監視対象装置自身に関する情報が含まれます。インタフェース情報には、物理アドレス・回線種別等のインタフェースに関する情報が含まれます。

以下に構成イメージを示します。

性能監視で扱う構成情報は、CSVファイル形式です。構成情報の定義内容については、A.1 構成情報定義を参照して下さい。

構成情報定義のインポートは、ipmImptConfコマンドで行います。コマンドの詳細については8.1.12 ipmImptConf(構成情報のインポート)を参照して下さい。

プロパティ

性能監視のノード情報もしくはインタフェース情報を構成する各項目を“プロパティ”と呼びます。一部のプロパティには、“プロパティ名”が付いています。

このプロパティ名は、複数のノードもしくはインタフェースで共通の内容を含むものを抽出するときの条件指定時に使用(グループ定義)します。例えばベンダー名が“Cisco”と定義されている構成情報を抽出する場合、グループ名を“Cisco-group”とし、“node.vendor=‘Cisco’”を対応付ける定義を行うことにより、以降、この条件を満たす複数の構成情報群を“Cisco-group”として一括で扱うことができます。

グループ定義の詳細に関しては、5.3.2 監視対象のグループ化を参照して下さい。

拡張プロパティ

既定のプロパティでは、運用上不十分な場合、任意のプロパティを追加することができます。例えば、ネットワーク装置やサーバ機器の運用を複数の顧客から請け負うような場合、顧客名のプロパティを追加し、グループ定義で顧客単位の構成情報を作成することにより、顧客に合わせた監視ポリシーで運用を行うことが可能になります。既定のプロパティは、A.1 構成情報定義を参照して下さい。

拡張プロパティ定義は、CSVファイル形式で定義します。定義内容は、A.2 拡張プロパティ定義を参照して下さい。

定義の反映は、ipmDefPropコマンドで行います。コマンドの詳細については8.1.5 ipmDefProp(構成情報プロパティの拡張と削除)を参照して下さい。