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Systemwalker Network Manager 使用手引書

5.2.3 その他のネットワークデータベース編集の機能

5.2.3.1 障害の分類定義をする

ノードまたはサービス毎に検知可能な障害内容とその障害レベル(物理/論理)を表示します。また、障害内容に対応する障害レベルを変更することができます。以下に障害の分類の定義方法を説明します。

1.  ネットワークデータベース編集ウィンドウ上のノードアイコンを1つ選択し、メニューバーから【編集】―【障害分類定義...】を選択(またはツールバーの【障害分類定義...】アイコンをクリック)します。

2.  障害分類定義ダイアログが表示されます。

表5.53 障害分類定義ダイアログ項目一覧

項目

内容

ノード名

選択しているノードの名称を表示。

障害一覧

障害の詳細内容を一覧で表示。

・障害内容

ノードの障害内容。

・物理障害レベル

上記障害内容に対する物理障害のレベル。

・サービス障害レベル

上記障害内容に対するサービス障害のレベル。

説明

選択された障害内容の説明。編集不可。

3.  物理障害レベルを変更します。変更したい物理障害レベルを選択し、コンボボックスの中から選択します。

4.  サービス障害レベルを変更します。変更したいサービス障害レベルを選択し、コンボボックスの中から選択します。

5.  変更を元に戻したい場合は【デフォルト】ボタンをクリックします。確認のダイアログが表示されるので、【OK】ボタンをクリックすると障害分類定義の内容をデフォルトに戻し、確認ダイアログを閉じます。

6.  確認のダイアログで【キャンセル】ボタン(または【×】ボタン)をクリックすると障害分類定義の内容変更は行われず、確認のダイアログは閉じられます。

注意

  • 【デフォルト】ボタン操作ではネットワークデータベースのデータは変更されません。変更する場合は、【デフォルト】ボタンクリック後、【OK】ボタンをクリックして下さい。

7.  障害分類定義ダイアログで【OK】ボタンをクリックすると、障害分類定義の内容が変更され、障害分類定義ダイアログは閉じられます。【キャンセル】ボタン(または右上の【×】ボタン)をクリックすると障害分類定義の内容変更は行われず、障害分類定義ダイアログは閉じられます。

5.2.3.2 ウィンドウを拡大/縮小する

各マップでは、マップ表示域を拡大したり、縮小したりすることができます。以下にマップの拡大・縮小方法を説明します。

1.  ネットワークデータベース編集ウィンドウでメニューバーから【表示】―【拡大】または【縮小】を選択(または【ツールバー】から【拡大】/【縮小】アイコンをクリック)します。

2.  ネットワークデータベース編集ウィンドウが拡大または縮小されます。

参考

  • アイコンを1つ選択して拡大/縮小を行うと、選択されたアイコンがウィンドウの中心にくるように拡大/縮小されます。

  • 拡大・縮小は、操作されたウィンドウに対してのみ有効です。

  • ウィンドウの拡大/縮小では、ラベルの拡大/縮小は行われません。

5.2.3.3 アイコンを検索する

ネットワークデータベース編集ウィンドウ上に表示されているアイコンを任意の条件で検索することができます。
また、検索結果を選択することにより、該当アイコンが中心に表示されるようマップの表示位置が調整できます。

検索の対象となる情報を以下に示します。

5.2.3.3.1 アイコンを検索する

以下にアイコンの検索方法を説明します。

1.  ネットワークデータベース編集ウィンドウ上でメニューバーから【編集】―【検索】を選択(またはツールバーの【検索】アイコンをクリック)します。

2.  検索ウィンドウが表示されます。

表5.54 検索ウィンドウ項目一覧(ネットワークデータベース編集)

項目

内容

検索対象情報

検索対象を選択。

名称

検索対象の名称を入力。
文字数制限:なし

管理アドレス

検索対象の管理アドレスを入力。
検索対象がノード、エッジの場合に入力可。

メモ

検索対象に対するメモを入力。
文字数制限:なし

詳細メモ

検索対象に対する詳細メモを入力。
文字数制限:なし

結果表示形式

検索の結果、名称の重複表示あり/なしを選択。

【部分一致検索】ボタン

部分一致検索を実行します。

【ワイルドカード検索】ボタン

ワイルドカード検索を実行します。

【検索条件クリア】ボタン

検索条件をすべてクリアします。

3.  各入力域に以下の内容を入力します。

参考

  • 検索方法は部分一致検索と、ワイルドカード文字“*”および“?”を使用するワイルドカード検索があります。ワイルドカード検索の場合、検索条件文字として入力できるワイルドカード文字は、“*”が0個以上の文字、“?”が1個の文字として検索することができます。

  • 検索条件の指定を行わない場合、検索方法によらず、検索対象となる情報すべてを検索結果として表示します。

  • 検索条件はアルファベットの大文字/小文字の区別をします。

  • ネットワークデータベース編集で検索対象にノードまたはエッジを指定した場合は、管理アドレスによる検索も可能です。

  • 結果表示形式にて名称重複なしを選択した場合、検索条件に該当する同一名称の情報中、最初に登録された情報を検索結果として表示します。

4.  【検索条件クリア】ボタンをクリックすると、検索条件をクリアすることができます。

5.  検索条件を入力後、【部分一致検索】ボタンまたは【ワイルドカード検索】ボタンをクリックします。

6.  検索ウィンドウの画面下部には、検索結果一覧が表示されます。

表5.55 検索ウィンドウ(検索後)項目一覧

項目

内容

検索結果一覧

検索の結果を表示。

・名称

検索で該当したノード/エッジ/リンクの名称を表示。

・管理アドレス

検索で該当したノード/エッジの管理アドレスを表示。

・メモ

検索で該当したノード/エッジ/リンクに対するメモを表示。

・詳細メモ

検索で該当したノード/エッジ/リンク/に対する詳細メモを表示。

7.  右上の【×】ボタンをクリックすると、検索は行われず、検索ウィンドウは閉じられます。

5.2.3.3.2 アイコンの表示

ネットワークデータベース編集ウィンドウでは検索の結果見つかった情報に対応するアイコンが存在する場所へマップを移動することが可能です。以下に検索結果で見つかったアイコンの表示方法を説明します。

1.  検索ウィンドウの検索結果一覧からアイコンを表示したい情報をダブルクリックします。

2.  指定した情報に対応するアイコンをマップの中央に位置するようにマップを移動します。

3.  他のアイコンが見たい場合は、再度検索結果一覧より見たいアイコンの情報を選択して下さい。

参考

  • 選択された情報が現在表示しているドメイン外のものであった場合、該当のアイコンが存在するドメインのマップを表示します。

  • エッジグループに集約されているエッジを選択した場合は、エッジグループが選択状態となります。

  • アイコン表示を行う前に選択状態のアイコンがあった場合は、その選択を解除します。

  • 背景図選択等、アイコンが選択できない状態でアイコン表示の操作を行った場合は、マップの移動のみを行い、アイコンを選択状態にすることはできません。

  • アイコン表示を行う対象がリンクの場合、カレントドメインに対象リンクが存在する場合はマップの移動のみを行い、そうでない場合はリンクのまたがる最上位ドメインへ移動し表示します。(バスリンクはバスリンクラインが中央に表示されます)

5.2.3.4 背景図を表示する

各マップ・ウィンドウには、アイコンや線だけでなく、ユーザの指定した画像ファイルを背景図として配置することができます。また、背景図のサイズも指定して表示させることができます。背景図として、JPEG、BMPあるいはPNG形式の画像ファイルを使用して下さい。

注意

  • ビュー監視ウィンドウには、背景図を指定することはできません。

以下に背景図の表示方法を説明します。

1.  ネットワークデータベース編集ウィンドウまたはビュー編集ウィンドウでメニューバーから【編集】―【背景図選択...】を選択(またはツールバーの【背景図選択...】アイコンをクリック)します。

2.  背景図選択ダイアログが表示されます。

表5.56 背景選択ダイアログ項目一覧

項目

  内容

【選択】ボタン

ファイル選択ダイアログを表示します。

【消去】ボタン

ファイル選択ダイアログで指定した画像ファイルを指定解除します。

【保存】ボタン

ファイル選択ダイアログで指定した画像データをサーバへ保存します。

【キャンセル】ボタン

背景図の選択をキャンセルし、背景図選択ダイアログを閉じます。

3.  【選択...】ボタンをクリックします。

4.  ファイル選択ダイアログが表示されます。

表5.57 ファイル選択ダイアログ項目一覧

項目

内容

参照:

背景図に貼り付けたい画像ファイルの場所を表示。

ファイル名一覧

参照先に存在するすべてのファイル名を表示。

ファイル名

表示するファイルの名前を入力。

ファイルタイプ

表示するファイルの形式を表示。

【開く】ボタン

選択しているファイルまたは直接入力で指定したファイル名のファイルを開きます。

【取消し】ボタン

ファイルの選択をキャンセルし、ファイル選択ダイアログを閉じることができます。

注意

  • FDやMOなどのリムーバブルディスクに画像データが保存されている場合は、一度PCのハードディスクにコピーしてそのファイルを選択し、FDやMO内の画像ファイルを直接選択しないで下さい。

  • 画像データの領域を10MB(推奨値)とし、ファイルサイズは50KB程度を目安として下さい。

  • BMP形式のファイルはサイズが大きいため、画像データはJPEG形式またはPNG形式のものを推奨とします。

  • 大きい画像データを取り込むと処理に時間がかかり、場合によっては処理中のままになってしまうことがありますが、その場合は運用管理クライアントを一旦終了し、再度起動して下さい。この現象によるシステムへの影響はありません。

  • 背景図として指定できる画像データは、合計で200種類程度を目安にして下さい。

  • 背景図として指定された画像データは、サーバ側に保存され、クライアントで各マップを表示する際にサーバより自動的にダウンロードされますが、このときの通信量をなるべく少なくするために、サーバへデータを保存する前にクライアント側でPNG形式かJPEG形式(データサイズの小さくなる方が選択されます)に変換しています。このため、写真のような画像を背景図として指定した場合など、多少画像の質が劣化することがあります。

5.  背景図として設定したいファイルを選択し、【開く】ボタンをクリックします。

6.  背景選択ダイアログに画面は戻り、先ほど選択した画像ファイル内の画像データが表示されます。

7.  この段階ではまだ指定した画像データは背景選択ダイアログ上で変更されているだけなので、画像データファイルの選択を間違えた場合など別の画像データを指定したい場合は、再度【選択】ボタンをクリックします。

8.  背景図の指定を解除したい場合は【消去】ボタンをクリックします。ただし【選択】ボタンと同様に【消去】ボタンをクリックしただけでは、背景選択ダイアログ上で画像が消去されるだけなので、マップウィンドウには反映されません。

9.  背景図として指定したい画像であることが確認できたら【保存】ボタンをクリックします。保存確認ダイアログが表示されるので【OK】ボタンをクリックすると、画像データをサーバへ保存します。

10.  背景図の選択あるいは解除自体をキャンセルしたい場合は、【キャンセル】ボタンをクリックして下さい。

参考

  • ネットワークデータベース編集ウィンドウで指定された背景画像は、グローバルビューのトポロジマップあるいは経路表示マップにも同じ画像が表示されます。

  • ビュー編集ウィンドウで指定された背景画像は、対応するビューのトポロジマップにも同じ画像が表示されます。

  • ビュー編集ウィンドウでは、ビュードメインごとに背景図を指定することができます。

5.2.3.5 背景図を移動する

ネットワークデータベース編集ウィンドウまたはビュー編集ウィンドウでは、アイコンや線、メモだけでなく背景図も同様に移動することができます。また、サイズの変更も行うことができます。以下に背景図の移動方法を説明します。

1.  ネットワークデータベース編集ウィンドウまたはビュー編集ウィンドウでメニューバーから【編集】―【背景図移動】を選択(またはツールバーの【背景図移動】アイコンをクリック)するとツールバーの【背景図移動】アイコンが押されたままの状態になります。この状態では、マウスのドラッグ操作により背景図の移動/サイズ変更は可能ですが、他のアイコンや線・メモなどは移動させることができません。

2.  背景図を配置したい場所やサイズが決定したら、再度メニューの【編集】―【背景図移動】を選択(またはツールバーの【背景図移動】アイコンをクリック)します。

3.  ツールバーの【背景図移動】アイコンが元の状態に戻ります。背景図は選択できなくなり、アイコンやメモなどが移動できるようになります。

5.2.3.6 メモを登録/変更/削除する

ネットワークデータベース編集ウィンドウ、ビュー編集機能のマップおよびウィンドウでは、自由に張り付けが可能なメモを登録することができます。このメモは、何枚でも貼り付けることができ、複数行の入力が可能です。以下にメモの登録方法を説明します。

1.  各ウィンドウ/マップのメニューバーから【編集】―【メモ登録...】を選択(またはツールバーの【メモ登録...】アイコンをクリック)し、各ウィンドウ/マップ上のメモを貼り付けたい位置をクリックします。

2.  メモ/ラベル編集ダイアログが表示されます。ダイアログの説明および操作方法は6.2.2.2.4 メモを登録するを参照して下さい。

参考

5.2.3.7 IPアドレスプリセット値定義ファイルを設定する

ノード管理アドレス入力時などIPアドレスの入力を行う操作で、あらかじめプリセット値(よく使われる上位ビットのアドレス)をファイルに登録しておくと、入力域のコンボボックスから選択することができます。以下にIPアドレスプリセット定義ファイルの説明をします。

注意

  • IPプリセット値を定義する場合、運用管理サーバに“vvsrv”ユーザでログインする必要があります。

  • 本ファイルが存在しない場合は定義無しとなります。

  • コンボボックスに表示する際は定義ファイルに記述してあるとおりに出力される(ソート等は行わない)ため、利用者が使い易いように順序を考慮して記述して下さい。

表5.58 IPアドレスプリセット値定義ファイルの型式一覧

ファイル名

$ENSIHOME/conf/IPAddressPreset.def

書式

空白・Tabは無視する。
コメント以外はすべて半角であること。
行内の“#”以降はコメント行。
半角英数字と“:”“.”のみで構成されていること。
同一行に“:”“.”が混在している場合は無視する。

参考

  • $ENSIHOMEは、Systemwalker Network Managerのインストールディレクトリ/vvjを示します。例えば、/optにSystemwalker Network Managerをインストールした場合は“/opt/FJSVnett/vvsrv/vvj”を示します。

表5.59 IPアドレスプリセット値定義ファイル設定例

#
#  IPアドレスプリセット値定義ファイル
#

10.22.149.                              #○○ビルA棟
10.22.150.                              #○○ビルB棟
10.57                                    #××ビル

0011:a0c::0033:          #本社ビル
0011:a0c2::34:          #本社ビル
0012:024:d5::            #△△別館

5.2.3.8 上位ドメインアイコンをコピーする

上位ドメインアイコンの複製を作成することができます。5.2.3.10 上位ドメインアイコンの接続を変更すると併せて利用することで、上位ビュードメイン側に存在するノードへのリンクラインがすべて1つの上位ビュードメインアイコンに集中し、マップが見にくくなってしまうのを回避できることができます。以下に上位ドメインアイコンのコピー方法を説明します。

1.  ネットワークデータベース編集ウィンドウでメニューバーから【編集】―【上位ドメインアイコンコピー作成】を選択(またはツールバーの【上位ドメインアイコンコピー作成】アイコンをクリック)し、ネットワークデータベース編集ウィンドウ上の上位ドメインアイコンコピーを貼り付けたい位置をクリックします。

2.  上位ドメインコピーアイコンがネットワークデータベース編集ウィンドウ上に作成されます。

5.2.3.9 上位ドメインアイコンを削除する

以下に上位ドメインアイコンコピーの削除方法を説明します。

1.  ネットワークデータベース編集ウィンドウで上位ドメインアイコンを1つ選択し、メニューバーから【編集】―【削除】を選択(またはツールバーの【削除】アイコンをクリックします。

2.  削除確認ダイアログが表示されます。

3.  【OK】ボタンをクリックすると、削除確認のダイアログが閉じられ、ネットワークデータベース編集ウィンドウ上の上位ドメインアイコンは無くなります。

5.2.3.10 上位ドメインアイコンの接続を変更する

上位ドメインアイコン(コピーを含む)に対して接続されたリンクラインを、他の上位ドメインアイコン(コピーを含む)へ接続を続変更することができます。上位ドメイン側に存在するノードへのリンクラインがすべて1つの上位ドメインアイコンに集中してしまい、マップ図が見にくくなってしまうのを回避し、マップを見やすくすることができます。

以下に上位ドメインアイコンの接続変更方法を説明します。

1.  ネットワークデータベース編集ウィンドウ上の上位ドメインアイコンに接続しているリンクライン(複数選択可能)と、接続させたい上位ドメインアイコンコピーを1つ選択します。

2.  ネットワークデータベース編集ウィンドウのメニューバーから【編集】―【上位ドメインアイコン接続変更】を選択(またはツールバーの【上位ドメインアイコン接続変更】アイコンをクリック)します。

3.  上位ドメインアイコンの接続が変更されます。

5.2.3.11 メールで障害を通知する

ネットワーク上で不明障害か重度障害に指定されている障害が発生した場合、障害通知機能を使って運用者にメールで通知することができます。

注意

  • 本機能を使用する場合、Systemwalker Network Manager運用管理サーバがSMTPでアクセスできるメールサーバが必要になります。

  • 本ファイルは読取専用となっていますので、一旦書き込み可能としてから設定ファイルの変更を行って下さい。また、変更後は再度読取専用に設定して下さい。

    • 設定ファイル:$ENSIHOME/conf/actionAlarm.conf

  • $ENSIHOMEは、Systemwalker Network Managerのインストールディレクトリ/vvjを示します。例えば、/optにSystemwalker Network Managerをインストールした場合は“/opt/FJSVnett/vvsrv/vvj”を示します。

以下に障害通知機能の設定方法を説明します。

1.  “vvsrv”ユーザでログインして、actionAlarm.confファイルのコメント例に従って“FR:”、“TO:”、“IP:”の設定ファイルを変更して下さい。

表5.60 障害通知メールの設定ファイル(actionAlarm.conf)

#
# アクション通知機能(アラームメール送信) Config ファイル
#
# 書式
# 1. 送信元メールアドレス(必須)
# アクション通知がメール送信で使用する送信元メールアドレスを以下の書式で
# 指定する。
#
# FR:Mail Address(ex. xxxxx@yyyyy.co.jp)
#
# 2. 送信先メールアドレス
# アクション通知で送信するメールの送信先アドレスを以下の書式で指定する。
#
# TO:Mail Address(ex. xxxxx@yyyyy.co.jp)
#
# 送信先メールアドレスは、複数指定が可能です。複数指定する場合は、
# 以下のように、縦に並べて記述して下さい。
#
# TO:11111@*****.co.jp
# TO:22222@*****.co.jp
#
# 注意)
# ・送信先メールアドレスの指定が無い場合は、メールは送信されない。
# ・送信先アドレスにシステム運用管理のメールアドレスを指定しないこと。
#
# 3. メールサーバアドレス(必須)
# アクション通知で使用するメールサーバアドレスを以下の書式で指定する。
#
# IP:IPアドレス(ex. 10.10.10.1)
# or
# IP:メールサーバ名(ex.xxx.co.jp)
#
# 4. ポート番号(必須)
# メールアドレスへのアクセスで使用するSMTPポート番号を以下の書式で
# 指定する。
#
# PORT:ポート番号
#
# 注意)
# デフォルト値は25とし、その他の番号を使用する場合は、ユーザが任意に
# 変更すること。
#
FR:
TO:
IP:
PORT:25

2.  運用管理サーバに複数のNICが実装されている場合、障害通知メールを送信するセグメントのアドレスを“HOST_IP_ADDRESS”に設定する必要があります。

・設定ファイル:$VVHOME/.cshrc

$VVHOMEは、Systemwalker Network Managerのインストールディレクトリを示します。例えば、/optにSystemwalker Network Managerをインストールした場合は“/opt/FJSVnett/vvsrv”を示します。

表5.61 $VVHOME/.cshrc


# 日本版Virtual View(Systemwalker Network Manager)
#
# 実行環境用.cshrcサンプルファイル
#
# COPYRIGHT FUJITSU LIMITED 2005-2009

#
# 言語環境の設定
setenv LANG ja # 日本語

#
# パッケージインストーラ用環境
setenv BIN_BASEDIR /opt/FJSVnett
setenv VAR_BASEDIR /var/opt/FJSVnett
setenv DB_BASEDIR /var/opt/FJSVnett
#
# Proactnes/SNインストール環境
setenv VVNAME "Systemwalker Network Manager"
setenv VVVERSION "Systemwalker Network Manager V13.3"
setenv VVHOME $BIN_BASEDIR/vvsrv
setenv ENSIHOME $VVHOME/vvj
setenv HOTDB_CORE $BIN_BASEDIR/VV/posdb
setenv CGIDIR $VVHOME/public_html
#setenv SHLIB_PATH .
setenv HOST_IP_ADDRESS 192.168.10.100

注意

  • 障害をメールで通知する場合、運用管理サーバのメール環境が正しく設定されている必要があります。また、運用管理サーバがLinuxの場合は以下の設定が必要です。

    1.  運用管理サーバにスーパーユーザでログインします。

    2.  /etc/mail/sendmail.cfファイルを以下のように修正して下さい。

修正前


# SMTP daemon options
O DaemonPortOptions=Port=smtp,Addr=127.0.0.1, Name=MTA

修正後

# SMTP daemon options
#O DaemonPortOptions=Port=smtp,Addr=127.0.0.1, Name=MTA
O DaemonPortOptions=Name=MTA-v4, Family=inet
O DaemonPortOptions=Port=587, Name=MSA, M=E

3.  sendmailを再起動します。


cd /etc/rc.d/rc3.d
./S80sendmail restart

5.2.3.12 他のアプリケーションと連携する

指定ノードに対して、あらかじめ指定されたアプリケーションを起動させてアクセスすることができます。例えば、機器に付属してくる機器管理アプリケーションがWindows対応製品であれば、機器に対応するアプリケーションとして登録しておくことで、機器管理アプリケーションを起動することができます。

5.2.3.12.1 アプリケーションの登録方法

以下に連携するアプリケーションの登録方法を説明します。

1.  Systemwalker Network Manager運用管理サーバへ“vvsrv”アカウントでログインします。

2.  $ENSIHOME/conf/deviceconfig.iniファイルを編集し、以下の内容を追加します。(本ファイルは読取専用となっていますので、一旦書き込み可能としてから変更し、変更後また読取専用に設定して下さい。)以下では、GMX-1002に対してGMXManagerを起動する設定を追加しています。

参考

  • $ENSIHOMEは、Systemwalker Network Managerのインストールディレクトリ/vvjを示します。例えば、/optにSystemwalker Network Managerをインストールした場合は“/opt/FJSVnett/vvsrv/vvj”を示します。

[GMX-1002 APL_Support]
Name = GMX Manager
Path = c:¥Program Files¥GMXManager¥GMXManager.exe
Param = $SNMPGETCOMMUNITY $SNMPSETCOMMUNITY 5 3

上記マクロを使用することにより、アプリケーションパラメタのスペースを省略することもできます。

[機種名  APL_Support]
Name=Internet  Explorer
Path=C:¥Program  Files¥Internet  Explorer¥IEXPLORE.EXE
Param= http:// $ $HOSTIPADDRESS $ /XXX.cgi/ $ $NODEIPADDRESS

上記の設定例は、Internet  Explorerで接続中のサーバに存在するXXX.cgiを動作させる設定例です。Internet  ExplorerでアクセスするURLは
http://[host  IP Address]/XXX.cgi [node  IP Address]
となります。

起動するアプリケーションは複数定義することもできます。
以下では、GMX-1002に対してXXXを起動する設定を追加しています。

[GMX-1002  APL_Support_2]
Name=XXX
Path=c:¥Program  Files¥XXX¥XXX.exe
Param=$SNMPGETCOMMUNITY  $SNMPSETCOMMUNITY  5  3

注意

  • アプリケーションの起動パスの定義は、運用管理クライアント毎に設定できます。以下に示す方法で設定して下さい。

    (1) 運用管理クライアントのインストールディレクトリ配下のclient_root¥deviceconfig.iniをclient_root¥ini配下にコピーし、ファイル名をdeviceconfig_user.iniに変更します。
    (2) 接続する運用管理サーバのdeviceconfig.iniファイルに記述している機種毎の設定内容をdeviceconfig_user.iniにコピーします。この時、アプリケーションの起動パスは運用管理クライアントがインストールされているPCの環境に合せて設定して下さい。
    (3) 運用管理クライアントを再起動します。

  • 運用管理クライアント上にdeviceconfig_user.iniファイルが存在する場合は、運用管理クライアント上の設定に従ってアプリケーションの起動を行います。

  • 運用管理クライアント上のdeviceconfig_user.iniファイルの設定が有効になるのは、アプリケーションの起動パスのみです。

  • アプリケーション連携の設定を行った場合、運用管理サーバの再起動が必要です。

参考

  • 本定義ファイルは、Webラウンチャの設定を行うことも可能です。Webブラウザを使用してネットワーク機器にアクセスする場合には、以下の設定を行います。

    [機種名  HTTP_Support]
    Scheam=プロトコル
    Port=ポート番号
    File=起動ファイル
    ※プロトコル:“http”や“ftp”を記述します。
      ポート番号:プロトコルで指定したポート番号(例えば8080)を記述します。
      起動ファイル:アクセスする起動ファイル(例えばindex.html)を記述します。
    ※プロトコル/ポート番号/起動ファイルは、省略可能です。
    ※Webブラウザによるアクセスを非対応にする場合は、HTTP_SupportをHTTP_NoneSupportに設定します。

  • 本定義ファイルは、Telnet連携の設定を行うことも可能です。Telnetを使用してネットワーク機器にアクセスする場合の設定例を以下に示します。

    [機種名  APL_Support]
    Name=TELNET
    Path=cmd.exe /c start telnet.exe
    Param=$NODEIPADDRESS

5.2.3.12.2 アプリケーションの起動方法

アプリケーションの起動方法を以下に説明します。

1.  ビュー監視ウィンドウでビューオブジェクト一覧表示域からアクセスしたいビューノードアイコンを1つ選択し、メニューバーから【ツール】―【アプリケーション連携】―【○○○】(または右クリックメニューから【○○○】)を選択します。

2.  登録されている○○○というアプリケーションが起動し、指定ノードへアクセスすることができます。