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ETERNUS SF Storage Cruiser 14.0 ユーザーズガイド

4.2.5 McDATAファイバチャネルスイッチ

本製品は、McDATAファイバチャネルスイッチをサポートしています。

以下に本製品でこれらのファイバチャネル装置を管理する上で、あらかじめ装置側に直接設定が必要な項目について説明します。これらの項目の詳細は、装置添付のマニュアルを参照してください。


4.2.5.1 設定

IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレス(必須)

LAN のIPアドレス、サブネットマスクおよびゲートウェイアドレスを設定します。シリアルポートからファイバチャネルスイッチ装置にログインし、config ip ethernet コマンドで設定します。以下の手順でIPアドレスを設定してください。

switch# config ip ethernet 【IPアドレス】 【ゲートウェイアドレス】 【サブネットマスク】
ドメイン名

ドメイン名は、ファイバチャネルスイッチをカスケード接続(複数ファイバチャネルスイッチ間を接続)する際に必要な、ファイバチャネルスイッチごとに定義されるSAN内で唯一の名前です。

カスケードするファイバチャネルスイッチ内で重ならない値を設定してください。カスケード接続する場合、ファイバチャネルスイッチにログインして config switch prefDomainId コマンドで設定します。以下の手順でドメイン名を設定してください。

switch# config switch prefDomainId 【ドメイン名】
SysName(推奨)

ファイバチャネルスイッチ管理用の装置名を登録してください。この装置名は、本製品で SysName として使用します。他の管理対象と重ならない名前を推奨します。

ファイバチャネルスイッチにログインして config system name コマンドで設定します。以下の手順で装置名を設定してください。

switch# config system name 【装置名】
SNMP Community 設定(必須)

本製品は、ファイバチャネルスイッチと SNMP Community名 public で通信します。装置情報の読取り用に public を使用します。

なお、SNMP Community名を設定するコマンドは SNMP Trap 送信先アドレスを指定する必要があるため、「SNMP Trapの送信先設定」も合わせて設定することになります。

以下の手順で SNMP Community名を設定してください。

switch# config snmp addCommunity 【登録番号】 public enabled 【SNMP Trap送信先アドレス】 162

SNMP Community名を変更する場合は、装置側の設定を変更し、それに合わせて本製品の設定も変更してください。本製品の設定の変更は、「C.2 sanma.conf パラメーター説明」の SNMP_COMMUNITY_NAME_FOR_IP を参照してください。

SNMP Trapの送信先設定

障害監視には SNMP Trap を利用しますが、本ファイバチャネルスイッチに対しては、SNMP Trap 送信先アドレスの自動設定機能はサポートしていません。以下の手順で SNMP Trap 送信先アドレスを登録してください。

switch# config snmp addCommunity 【登録番号】 public enabled 【SNMP Trap送信先アドレス】 162

4.2.5.2 対処(FAQ)

装置を検出できない場合
  • 装置側の SNMP Community 設定と、本製品の設定が合っているか確認してください。詳細は「SNMP Community 設定(必須)」を参照してください。

  • Ethernet ポートの通信速度が、正しく設定されていることを確認してください。

FCケーブルの物理接続線が表示されない場合
  • 装置とネットワーク通信できなくなると、物理接続線が表示されなくなります。装置の電源が落ちていないか、LAN 接続に問題がないか、確認してください。
    また、装置側のSNMP Community設定と、本製品の設定が合っているか確認してください。詳細は「SNMP Community 設定(必須)」を参照してください。

  • 装置交換などのメンテナンス時など、ネットワーク通信できなくなると、このようになります。

装置が警告表示(黄色表示)される場合
  • ハード障害(FCポート、ファン、電源、温度)が発生しているか確認してください。

  • 装置の電源投入時や再起動時は、装置内部で初期化処理が行われます。初期化処理の実行中に[最新の情報に更新]を行った場合、その装置が警告表示されることがあります。
    装置に異常が発生していなければ、装置の初期化処理完了後に[最新の情報に更新]を再度行うことで、正常表示(緑色表示)になります。

装置を交換する場合
装置のSNMP Communityを変更する場合

注意

  • SNMP プロトコルバージョン1を使用して装置を管理します。SNMP Trap による障害監視も、SNMP プロトコルバージョン1を使用します。

  • SNMP 通信だけで管理するため、装置に telnet ログインしません。このため、本製品へ登録する際に、ユーザー名やパスワードの入力は不要です。

  • ポーリング監視に ping を使用します。

  • ゾーニングの管理はサポートしていません。ゾーニング情報の表示や、ゾーニング設定は、装置添付マニュアルを参照して実施してください。アクセスパス設定を行った場合、サーバとストレージだけが設定変更されます。

  • 手動組込み装置のアクセスパス表示はサポートしていません。

  • 関係管理画面において、経路探索機能と End to End リスト表示機能はサポートしていません。

  • 性能管理機能はサポートしていません。

  • ビーコン機能はサポートしていません。

  • McDATA Intrepid 6140 は 140 ポートのファイバチャネルスイッチですが、クライアント画面では 144 ポート分表示されます。このうち、128 番目から 131 番目までの 4 ポートは、実際には存在しないポートです。画面上のこれらのポート情報は、すべてダミーの情報となります。

  • McDATA Intrepid 6140 の 132 番目から 143 番目までの 12 ポートは、装置の背面に実装されていますが、クライアント画面では、すべて前面に実装されているように表示されます。