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ETERNUS SF Storage Cruiser 14.0 ユーザーズガイド

8.2.1 ファイバチャネルスイッチ装置の交換

本製品に登録されているファイバチャネルスイッチ装置(以降、“スイッチ”と略します)の交換にあたって必要な手順を以下に示します。

なお、スイッチの交換をすでに完了している場合、リソース管理画面で[表示]-[最新の情報に更新]を実行すると、新スイッチは旧スイッチのアイコンと入れ変わり紫色で表示されます。この場合は、「4. 新スイッチの本製品への登録」の「新スイッチの本製品への登録」から行ってください。ただし、旧スイッチに性能監視が設定されていた場合、付加作業が伴うため、富士通技術員(SE)に連絡してください。

  1. 交換対象のスイッチに対する性能監視の停止(監視対象装置でない場合は不要)

    交換対象のスイッチが性能監視装置である場合、ポップアップメニューの[性能管理設定]-[停止]で性能監視を停止します。ただし、閾値監視設定も行っている場合は、閾値監視を停止したのち性能監視停止を実行してください。性能監視停止が完了すると、対象装置アイコンの左上に表示されていた「P」マークが消えます。

  2. 交換対象のスイッチの登録削除

    SANビューのメニューバーの[ファイル]-[削除]を選択し、交換対象のスイッチを本製品の装置登録から削除します。装置登録から削除が完了すると、GUI 画面から対象装置アイコンが消えます。

  3. 新旧スイッチの物理交換

    装置の交換作業は、富士通技術員(CE)に連絡し、装置の保守手順書に従って実施してください。

    なお、カスケード接続されていないスイッチを交換する場合、そのスイッチの構成情報(configUpload ファイル)が保存されていないと、手作業でゾーニングの再設定が必要になります。新スイッチを本製品に登録したあと、後述の手順「5. スイッチゾーニングの設定」を実施してください。スイッチの構成情報(configUpload ファイル)は、装置添付マニュアルを参照してください。

  4. 新スイッチの本製品への登録

    新スイッチを本製品リソースに登録します。

    • 新スイッチの検索

      ストレージカテゴリの基本ドメインで[ファイル]-[SAN機器検出]を選択し、新スイッチを検出します。対象装置が検出されるとアイコンが紫色状態で表示されます。詳細は、「5.2.1 装置の検索」を参照してください。

    • 新スイッチの本製品への登録

      SAN カテゴリの Switch ビューで装置を選択し、[ファイル]-[登録]-[SAN機器登録]を選択し、本製品への装置登録を実行します。登録が正常に完了すると、新スイッチは緑色のアイコンで表示されます。詳細は、「5.2.2 装置の追加(アイコン紫色状態から登録状態ヘ)」を参照してください。

  5. スイッチゾーニングの設定

    交換する旧スイッチがゾーニング設定されている場合、かつ、カスケード接続されていない場合、かつ、その旧スイッチの構成情報(configUpload ファイル)が保存されていない場合、手作業でゾーニングを再設定する必要があります。

    旧スイッチにゾーニング設定が全くされていない場合や、カスケード接続されているスイッチの場合、ゾーニングの再設定は不要です。

    また、構成情報(configUpload ファイル)がある場合は、装置の保守手順書に従ってください。

    新スイッチには、本製品管理対象であった旧スイッチ内に設定されていたゾーニング情報が存在しないため、交換後にはアクセスパスが黄色で表示されます。

    これは、本製品においてアクセスパス定義の1つとしているスイッチ内部のゾーニング情報が新スイッチでは存在しないため、定義矛盾のアクセスパスを表示します。以下の設定を行ってください。

    HBA-CA 間の黄色で表示されているアクセスパスを再設定します。アクセスパス設定の手順に基づいて、黄色で表示されているアクセスパスの設定を再度行ってください。設定が正常に完了すると、アクセスパスは緑色または青色で表示されます。

    注意

    スイッチ内部のゾーニングが、本製品管理上での HBA-CA 間アクセスパス経路以外のゾーニング(HBA-HBA、 CA-CA、HBA-UnknownFC、CA-UnknownFC、UnknowFC-UnknownFC 間)で設定されていた場合、交換前後に関係なくサイドビューにはそれらのゾーニングのアクセスパスが全く表示されないため、スイッチ交換後も上記 HBA-CA 間のようなアクセスパス定義矛盾の警告表示がありません。そのため、旧スイッチで HBA-CA 間アクセスパス経路以外のゾーニングが設定されていた場合は、再度 HBA-HBA、CA-CA でアクセスパス設定を本製品で実行するか、スイッチの Web Tools、またはスイッチへの telnet コマンドでゾーニングを設定してください。

  6. 新スイッチに対する性能監視開始設定(監視対象装置でない場合は不要)

    スイッチが性能監視対象装置である場合、以下を実行してください。

    ポップアップメニューの[性能管理設定]-[開始]で性能監視を開始します。性能監視設定が正常に行われて監視が開始されると、アイコンの左上に緑色の「P」マークが表示されます。詳細は、「第7章 性能管理」を参照してください。

    また、閾値監視設定も行っていた場合、再度閾値監視設定を行ってください。詳細は、「7.3 閾値監視の流れ」を参照してください。