本製品の障害管理機能には、以下の4つの特長があります。
装置からのイベント通知による非同期障害イベント監視
本製品は、装置からの SNMP Trap やエージェントからの監視情報を、的確にデコードして非同期なイベントとして表示します。表示する SNMP Trap の内容は、通常の SNMP MIB コンパイラでのデコードより詳細でわかりやすく、スムーズな運用を支援します。
XML ファイルを用いて、表示するイベントの詳細なカスタマイズ(表示・非表示・表示色など)が可能です。したがって、環境に合わせて運用できます。また、XML ファイルを編集・追加することで、本製品がサポートしていない装置の障害管理も動的に可能となります。
イベントは Systemwalker Centric Manager 連携やユーザーが自由に編集できる Shell ファイルに連携できるため、環境に合わせた対応が容易です。
参照
カスタマイズ方法の詳細は、「C.6 SNMP Trap XML定義ファイル説明」を参照してください。
装置ポーリング機能による障害監視(マネージャによる自動処理)
装置ポーリング機能は、LAN に接続されている全装置について、本製品が定期的に SNMP、ping、または独自プロトコルを利用して装置の状態を監視する機能です。本機能によって、装置から SNMP Trap を受信できなかった場合も装置状態の変化を検知できるとともに、各装置と本製品運用管理サーバ間のネットワーク異常を検知できます。
状態変化は、イベントログとアイコンに反映されます。
本機能は、手動組込み装置に対しても有効です。
現時点の装置状態の確認による障害監視(ユーザーによる手動操作)
最新状態の取得操作で、現時点の各装置の状態によってアイコンの色が変化します。
障害が発生すると、カテゴリアイコンまたは装置アイコンが、赤色または黄色で表示されます。装置アイコンを関係管理ウィンドウへ組み込むと、故障部品を細かく特定できます。ただし、一部の障害では、装置アイコンの色は変化せず、イベントだけの表示となります。
回転灯アイコンの点灯による障害監視
装置状態に変化があった場合、回転灯アイコンが赤色、黄色、または緑色で点灯します。
回転灯アイコンをクリックし、表示されたダイアログに対し[OK]を選択すると、最新状態の取得処理が行われ、現時点の各装置の状態によってアイコンの色が変化します。(上記の「現時点の装置状態の確認による障害監視」と同様の処理が行われます。)
参照
回転灯アイコンの詳細は、「6.5 回転灯アイコン表示」を参照してください。
一度障害管理が開始されると、本製品のクライアントプログラムの起動状況にかかわらず、マネージャの起動だけで障害管理を続けます。
注意
障害監視は、LAN 経由で行います。このため、LAN 接続できない装置の障害監視はできません。