メインビュー、ドメインビューまたは SAN ビュー上で性能情報確保対象の装置に対して性能情報確保指示を行うと、本製品の性能管理部が各装置に対して SNMP を使用して性能情報を獲得し、この情報を運用管理サーバに格納していきます。この情報は性能管理ウィンドウから表示・管理できます。メニューの[ファイル]-[性能管理ウィンドウ]で性能管理ウィンドウを起動し、ドメインビューまたは SAN ビューの性能管理を行っている装置をドラッグ&ドロップしてください。
ファイバチャネルスイッチおよび ETERNUS ディスクアレイ装置に対して性能管理機能をサポートします。この機能で、装置内の細かな動作状況や負荷状況を把握できます。また、稼働 Disk 数を把握することで、ETERNUS ディスクアレイ装置のエコモード機能の状況を確認できます。
さらに、特定の情報には閾値を設定できます。この機能で、ボトルネックを事前に検出して対処することもできます。
性能情報は、Systemwalker Service Quality Coordinator で参照できます。詳細は、Systemwalker Service Quality Coordinator のマニュアルで確認してください。
参照
サポート装置は、「1.3.7 サポートレベル」を参照してください。
性能管理できる情報
性能管理できる情報は、以下のように、ファイバチャネルスイッチと ETERNUS ディスクアレイ装置で異なります。
ファイバチャネルスイッチの場合
性能情報(単位) | ファイバチャネルスイッチ | |
---|---|---|
ポート | 送信および受信データ転送量(MB/S) | ○ |
CRCエラー数 | ○ |
ETERNUS ディスクアレイ装置の場合
性能情報 | ETERNUS8000, | ETERNUS6000 | ETERNUS4000 | ETERNUS2000 | ETERNUS DX60/DX80 | |
---|---|---|---|---|---|---|
LUN | ReadおよびWrite回数 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ReadおよびWriteデータ転送量 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
ReadおよびWriteのレスポンスタイム | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
Read,Pre-fetchおよびWriteキャッシュヒット率 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |
ディスクドライブ | ディスク使用(ビジー)率 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
CM | 負荷(CPU使用)率 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
コピー残量 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | |
CA | 負荷(CPU使用)率 | × | ○ | × | × | × |
ReadおよびWrite回数 | ○ | ○ | × | × | × | |
ReadおよびWriteデータ転送量 | ○ | ○ | × | × | × | |
CM Port | ReadおよびWrite回数 | × | × | × | ○ | ○ |
ReadおよびWriteデータ転送量 | × | × | × | ○ | ○ | |
DA | 負荷(CPU使用)率 | × | ○ | × | × | × |
ReadおよびWrite回数 | × | ○ | × | × | × | |
ReadおよびWriteデータ転送量 | × | ○ | × | × | × | |
装置 | 稼働 Disk 数 | ○ | × | × | ○ | ○ |
消費電力(W) | × | × | × | × | ○ | |
温度(℃) | × | × | × | × | ○ |
注意
複数の運用管理サーバから1台の装置に対して、同時に性能監視を実施しないでください。対象となる運用管理サーバは、Softek Storage Cruiser、ETERNUS SF Storage Cruiser、および Systemwalker Resource Coordinator の運用管理サーバになります。
ETERNUS6000 で RAID Consolidation が行われている場合、RAIDGroup のレスポンスタイムを表示できません。
ETERNUS8000、ETERNUS4000(モデル80, 100 を除く)において、V11L40 より前のファームウェア版数では LUN Concatenation で作成した LogicalVolume(LUN) やその LogicalVolume を含む RAIDGroup の性能情報は、表示できません。
ETERNUS ディスクアレイ装置のメインフレームボリュームおよび MVV, SDV に関する性能情報は未サポートです。また、SDV を含む RAIDGroup の性能情報の値は保証できません。
ETERNUS6000 の CA 性能情報は、FC-CA ポートまたは FC-RA ポートの性能情報を表示します。また、REC、ROPC 実行時の性能情報は、FC-RA ポートが Initiator 側、Target 側のどちらに設定されている場合でも Write 性能情報として表示します。
ETERNUS8000、ETERNUS4000(モデル80, 100 を除く)の CA 性能情報は、FC-CA ポートまたは FC-RA ポートの性能情報を表示します。また、REC、ROPC 実行時の性能情報は、以下の情報を表示します。
FC-RA ポートが Initiator 側の場合、 Read 性能情報として表示します。
FC-RA ポートが Target 側に設定されている場合、 Write 性能情報として表示します。
稼働 Disk 数、消費電力、温度の性能情報は、ストレージ性能管理の詳細設定ファイル perf.conf に設定することで、性能管理できます。
ETERNUS 4000 モデル400, 600 と ETERNUS8000 モデル800, 1200, 2200 に対する CM 負荷(CPU 使用)率では、CPU と ROE の使用率を表示します。その他の ETERNUS ディスクアレイ装置では、ROE の使用率を表示できません。なお、ROE を搭載していないディスクアレイ装置では、ROE が担当する暗号処理と RAID5 および RAID6 のパリティ生成処理を CM および CM-CPU が実施します。
ETERNUS8000、ETERNUS4000(M80,M100 除く)において、Thin Provisioning 機能で作成した Thin Provisioning Pool を構成する RAIDGroup、Thin Provisioning ボリュームの性能情報は、表示できません。
閾値監視できる情報
閾値監視できる情報は、以下のように、ファイバチャネルスイッチと ETERNUS ディスクアレイ装置で異なります。
ファイバチャネルスイッチの場合
Portスループット(%)
※ Portスループット値(MB/S)に関して、最大転送能力(MB/S)に対する許容範囲の割合(%)として監視します。
ETERNUS ディスクアレイ装置の場合
LUN(OLU)のレスポンスタイム(msec)
RAIDGroup(RLU、LUN_R)の平均使用(ビジー)率(%)
CM負荷(CPU使用)率(%)
注意
CM 負荷(CPU 使用)率では、ROE 使用率を監視対象としていません。