Forumサービスは、サーバのインストール時にインストールします。また、TeamWARE Officeの運用を開始したあとでも、Forumサービスを追加できます。Forumサービスは、サイト内のすべてのサーバにインストールできます。インストール方法については、"TeamWARE Office インストールガイド"を参照してください。
サーバからForumサービスを削除することができます。
Forumサービスを削除する場合には、エンタープライズフォーラム(他のサイトに購読定義しているオリジナルフォーラム)を削除して、その情報が他サイトに反映されたのを確認したうえで実行してください。
Forumサービスを削除すると、そのサーバ内のフォーラムはすべて削除されます。一度削除したフォーラムは、復元できないため、十分注意してください。
注意
Forumサービスの削除時に、TeamWAREインストールディレクトリ配下にできるforlid.insファイルは、削除しないでください。
このファイルは、以前にインストールされていたForumサービスが利用した(メッセージごとに一意に付けられる)管理番号の最大値を、再インストール時に引き継ぐために利用します。これにより、再インストール時の重複した管理番号の生成を防ぐことができます。
もしこのファイルがない状態で再インストールすると、サーバ間移動で他サーバに移動したメッセージと重複した番号を新規メッセージに割り当てる可能性があり、これをサーバ間移動するとDB矛盾が発生します。
Forumサービスを削除する方法については、"TeamWARE Office インストールガイド"を参照してください。
Forumサービスがインストールされていれば、フォーラムはいくつでも作成できます。システム管理者、Forumマネージャ、および、ユーザの登録時に、フォーラムの作成権が与えられたユーザがフォーラムを作成できます。
一番上の階層にあるフォーラムのことをメインフォーラム、その下の階層にあるフォーラムのことをサブフォーラムと呼びます。システム管理者やForumマネージャは、メインフォーラムやサブフォーラムを作成します。メインフォーラム内部には、何階層でもサブフォーラムを作成できます。フォーラムの階層には、深さの制限はありません。しかし、階層はあまり深くせず、最大でも8階層以内にすることをお勧めします。
複数のメインフォーラムを作成すると、特定のフォーラムを探しにくくなりますが、検索機能やマークを使用して必要なフォーラムだけを一覧表示し、ほかのフォーラムは非表示にするということも可能です。
メインフォーラムやサブフォーラムの作成者は、フォーラムへのアクセスを許可するユーザ(ユーザグループ)をだれにするのか決定できます。
Forumアプリケーションを起動します。
メインウィンドウの[フォーラム]メニューで、[新規]コマンドにカーソルをあわせ、サブメニューが表示されたら[メインフォーラム]コマンドをクリックします。
[新規メインフォーラム]ウィンドウが表示されます。
各ページで必要な値を指定します。
[新規メインフォーラム]ウィンドウには、以下に示す7つのページがあります。それぞれのページで必要な値を指定します。
全般
フォーラム名やフォーラムの説明などの、作成するフォーラムに関する基本的な情報を指定するページです。
利用許可
フォーラムの利用許可を指定するページです。
ディスク容量
フォーラムに書き込めるメッセージサイズなどといったフォーラムの定量的な制限を指定するページです。
キーワード
フォーラムで使用するキーワードを指定するページです。
通知
フォーラムにメッセージが書き込まれたときに通知するかどうかを指定するページです。
レプリケーション
フォーラムのレプリケーションの有無や配付先を指定するページです。
詳細については、"10.4.3 フォーラムレプリケーションの環境設定"を参照してください。
各ページの詳細については、"TeamWARE Office利用者ガイド"またはForumアプリケーションのオンラインヘルプを参照してください。
[新規メインフォーラム]ウィンドウで、[OK]ボタンをクリックします。
Forumアプリケーションを起動します。
メインウィンドウのフォーラムの一覧で、親となるフォーラムをクリックします。
メインウィンドウの[フォーラム]メニューで、[新規]コマンドにカーソルをあわせ、サブメニューが表示されたら[サブフォーラム]コマンドをクリックします。
[新規サブフォーラム]ウィンドウが表示されます。
各ページで必要な値を設定します。
[サブフォーラムの作成]ウィンドウで、[OK]ボタンをクリックします。
参照
詳細については、以下に示す検索キーワードを使って、Forumのオンラインヘルプを参照してください。
フォーラム, 作成
フォーラム, 削除
フォーラム, 変更
フォーラム, 移動
不要になったメインフォーラムやサブフォーラムは削除できます。通常はForumマネージャが削除を行います。メインフォーラムやサブフォーラムを削除すると、その下のサブフォーラムもすべて削除されます。選択したメインフォーラムを削除する前に、重要なサブフォーラムを別のメインフォーラムに移動しておくことをお勧めします。
フォーラムを削除するには、以下のように操作します。
Forumアプリケーションを起動します。
メインウィンドウのフォーラムの一覧で、削除するフォーラムをクリックします。
メインウィンドウの[編集]メニューで[削除]ボタンをクリックします。
フォーラムのメッセージは急速に増加し、また大容量になりがちです。メインフォーラムやサブフォーラムの作成時に、キーワードを定義すると、ユーザがメッセージを検索しやすくなります。テキストエディタでキーワードのリストを編集したり、フォーラムに取り込んだりできます。キーワードを定義しておくと、フォーラムにメッセージを書くときに、ユーザはリストから適切なキーワードを選択できます。
キーワードリストは、メインフォーラムおよびサブフォーラムに作成できます。
以下に、メインフォーラムにキーワードリストを作成する操作方法を示します。
Forumアプリケーションを起動します。
メインウィンドウの[フォーラム]メニューで、[新規]コマンドにカーソルをあわせ、サブメニューが表示されたら[メインフォーラム]コマンドをクリックします。
[新規メインフォーラム]ウィンドウが表示されます。
[フォーラム名]フィールドにフォーラム名を入力します。
[キーワード]ページをクリックします。
[キーワード]ページが表示されます。
[新規キーワード]フィールドに、キーワードを入力します。
[追加]ボタンをクリックします。
キーワードが複数ある場合は、5から6の作業を繰り返します。
[OK]ボタンをクリックします。
なお、このキーワードリストをファイルとして保存し、ほかのフォーラムに取り込むことができます。[取り込み]ボタンと[取り出し]ボタンでキーワードリストの移出、移入を行うことができます。これにより、キーワードリストをフォーラム間で共有することができます。
ポイント
サブフォーラムを作成する場合、親フォーラムのキーワードを使用できます。
システム管理者は、フォーラムのサイズに制限を設けたり、有効期限切れメッセージを削除する設定などを行い、ディスク使用量の増加を防ぎます。以下に設定可能なパラメータを示します。この数値は、Adminで変更可能です。Adminで設定する項目の詳細については、"14.4.3 サービスの詳細情報"を参照してください。
Forumデータベースの最大値
この値を超えてデータベースが使用されると、システム管理者にアラートが通知されます。
最大フォーラムサイズの定義
アラートを出す残りディスク容量の定義
期限切れ討論の削除時間の設定
さらに、フォーラムごとに最大ディスク容量や書き込むメッセージの最大サイズを指定できます。また、ディスク使用量を確認することもできます。
これらは、Forumアプリケーションを起動し、[フォーラム]メニューから[プロパティ]コマンドを選択し、[ディスク容量]ページを開くことにより行います。
以下の定義が可能です。
使用可能なディスク容量の定義
通知を出す残りディスク容量の定義
最大メッセージサイズの定義
Forumサービスは、急ぐ必要のない処理や、時間のかかる処理をバックグラウンドで実行します。たとえば、フォーラム間でメッセージを移動する処理などは、バックグラウンド業務で実行します。バックグラウンドで実行するための処理依頼は、キューに接続され、処理が完了すると削除されます。システム管理者は、Adminを使用してこのキューを参照し、バックグラウンド業務の動作状態を確認できます。参照方法については、"14.8.3 キューの監視"を参照してください。
Forumサービスで、バックグラウンド業務として実行される処理には、以下のものがあります。
フォーラムの削除、移動
Notifierの通知処理
メッセージの公開日付の有無のチェック
Adminクライアントで設定したフォーラムのタスクの処理(期限ぎれメッセージ削除など)
Forumサービスは、システムイベントログ、監査イベントログ、ビリングイベントログ、および統計情報の各種情報を採取しています。各種ログの採取を有効にすることにより、システム管理者は、 Forumサービスの利用状況を監視できます。たとえば、ビリングイベントログを解析することにより、フォーラムの利用頻度を確認できます。
システムイベントログ、監査イベントログ、および、ビリングイベントログの採取方法と参照方法については、"14.7 ログ情報の表示"を参照してください。統計情報の参照方法については、"14.8.2 統計情報の監視"を参照してください。
Forumサービスのメンテナンスには、討論を削除する作業があります。これにより、Forumデータベースのディスク使用量を削減できます。詳細については、"14.5.3 Forumサービスのメンテナンス"を参照してください。
大規模なデータベースをもつセンタなどでは、Forumデータベースのインデックスキャッシュの容量を変更する必要があります。インデックスキャッシュの値を大きくすると、Forumデータベースへのアクセス速度が早くなります。しかし、値を大きくしすぎるとメモリ不足が発生するため、メモリの空き容量を確認して値を決定する必要があります。キャッシュサイズの見積もりについては"16.2 インデックスキャッシュサイズの設定"を参照してください。
この値は、[to config]コマンドで変更できます。変更方法を以下に示します。[to config]コマンドの詳細については、"C.4 サービスのセットアップ"を参照してください。
TeamWARE Officeサーバを停止します。
[to config]コマンドを起動して、エキスパートモードを選択します。
オプションセットアップで"サービス"を選択します。
サービスセットアップで"Forumサービス"を選択します。
キャッシュサイズの変更メニューで新しい値を設定します。
TeamWARE Officeサーバを再起動します。
Forumデータベースを[to config]コマンドで別のディスクに移動できます。
Forumデータベースの移動を行う場合、AdminクライアントのキューモニタでForumサービスキューがないことを確認の上、TeamWARE Officeを停止した後に実施してください。Adminクライアントのキューモニタの使用方法については、"14.8.3 キューの監視"を参照してください。また、事前に移動先のディスクに十分な空き容量があることを確認してください。
データベースの移動方法を以下に示します。[to config]コマンドの詳細については、"C.4 サービスのセットアップ"を参照してください。
TeamWARE Officeサーバを停止します。
[to config]コマンドを起動して、エキスパートモードを選択します。
オプションセットアップで"サービス"を選択します。
サービスセットアップで"Forumサービス"を選択します。
Forumデータベースのパス名変更メニューで新しいパス名を指定します。
TeamWARE Officeサーバを再起動します。
フォーラムレプリケーションの環境を設定することで、ほかのサイトのフォーラムを利用できます。
フォーラムレプリケーションは、サイト間直接アクセス環境が事前に設定されている必要があります。サイト間直接アクセスの環境設定の方法、フォーラムレプリケーションの環境設定の方法、および、詳細については、"10.4 サイト間直接アクセスの環境設定"を参照してください。
Forumサービスがインストールされていれば、フォーラム、メッセージはいくつでも作成できます。ただし、ユーザがForumアプリケーションで表示できるのは、フォーラム、メッセージそれぞれ2000個までです。2000個を超えて表示しようとした場合、表示しきれなかったフォーラム、およびメッセージの移動や削除はできません。したがって、フォーラム、およびメッセージがそれぞれ2000個以下となるように注意してください。
フォーラムのプロパティの「討論の保存期間」で「削除までの日数」を設定すると、最後に討論へ書き込まれたメッセージの作成日(時刻情報を含む) から設定日数が経過したのち、討論全体が削除されます。以下の点に注意してください。
削除単位はメッセージ単位ではなく討論単位です。
削除までの日数は、最後に討論ヘ掲載したメッセージの作成日から計算します。
削除日の計算では、作成日の時刻情報も考慮します。たとえば、削除までの日数が1日、最後に掲載したメッセージの作成日情報が2008年7月1日の 23:59なら、削除されるのは2008年7月3日のAdminクライアントで設定するフォーラムのタスクの開始時刻です。
フォーラムからユーザ(またはユーザグループ)の利用許可を削除(メッセージを読む 権限を削除)する場合には、以下の注意が必要です。
利用許可を削除するユーザが、そのフォーラム、および利用許可を継承しているサブフォーラムに対して通知要求を設定している場合、以下のどちらかの対処が必要です。
そのユーザに通知要求の設定をはずしてもらい、その後、利用許可を削除します。
設定されていた通知要求をすべて削除(プロパティの[通知]ページの[すべて削除]ボタン)し、その後、利用許可を削除します。この場合、通知が必要なユーザに通知要求の再設定を依頼します。
利用許可を削除するユーザが、そのフォーラム内、および利用許可を継承しているサブフォーラム内の討論に対して通知要求を設定している場合、そのユーザに通知要求の設定をはずしてもらい、その後、利用許可を削除する必要があります。
通知要求の設定をはずさずに、そのユーザの利用許可を削除した場合、通知要求の設定が残ったままとなります。その結果、利用許可を削除したユーザに対しても通知が送信されてしまいます。ユーザは、通知を受信することはできますが、フォーラムに対する利用許可がすでに削除されているため、通知を開くことはできません。
各々のフォーラムまたは討論に登録可能な、通知を要求できるユーザ数は750までです。これを超えて登録することはできません。
オンラインバックアップモードでの運用中は、下記の処理が抑止(一時停止)され、いつまでたっても処理が実行しない、または完了しないように見えることがあります。
レプリケーション
フォーラムの削除、移動
Notifierの通知処理
メッセージ公開日付の有無のチェック
期限切れ討論の削除
TeamWARE Directoryと不整合修正
このような場合は、[to backup status]コマンドで、バックアップ状態を確認し、オンラインバックアップモードの場合は、バックアップが完了したことを確認の上、[to backup off]コマンドでオンラインバックアップモードを解除してください。
なお、レプリケーション処理の場合は、オリジナルサイトおよびレプリカサイトの両サイトで、オンラインバックアップモードを解除してください。フォーラムの移動処理の場合は、移動元、移動先の両サーバで、オンラインバックアップモードを解除してください。