一般的な留意事項
文字セットについて以下の制限事項があります。
ディレクトリ情報全般については、特殊文字"¥"を使用できません。
エントリのX.400簡略記述アドレスには、"/"を使用できません。
エントリ名には、特殊文字","を使用できません。
エントリの所在地欄、説明欄、および好みの文書種別欄には、特殊文字"$"を使用できません。
エントリの所在地欄および説明欄への空行の使用はできません。
パブリックディレクトリについては、以下の制限事項があります。
[パブリックディレクトリ]ページの、[検索の対象(F)]欄で名前を選択し、かつパブリックディレクトリ上の識別名が"cn=エントリ名,…"という形式ではない(例:uid=エントリ名,…という形式)場合、目的のエントリが見つかりません。
エンタープライズディレクトリとして内部LDAPサーバを使用する場合の留意事項を以下に示します。
内部LDAPサーバは、富士通社製のLDAP/X.500対応のDirectoryを利用しています。内部LDAPサーバは、省略値としてTCPポート番号389を使用しますので、他のLDAP準拠のDirectoryサーバ製品またはActiveDirectoryと共存させる場合は、TCPポート番号が重複しないように、インストール時に389以外を指定するか、どちらか一方のポート番号を変更する必要があります。
内部LDAPサーバのTCPポート番号の変更は、[to config]コマンドで行います。他のLDAP準拠のDirectoryサーバ製品のTCPポート番号の変更方法については、その製品に添付されているマニュアルを参照してください。
Windows Server® 2008では利用できません。
Solarisで利用する場合は、SUNWscpu(ucb互換ライブラリ)をインストールしてください。
SUNWscpu(ucb互換ライブラリ)がインストールされていない場合、TeamWARE Officeサーバを起動することができません。
パッケージのインストールの有無は、pkginfoコマンドで確認できます。
<例> pkginfo SUNWscpu
外部LDAPサーバ関連の留意事項
エンタープライズディレクトリとして外部LDAPサーバを使用する場合の留意事項を以下に示します。
以下のLDAPサーバ製品を利用する場合、エリア直下に、サイト名と同じ名前の階層化組織を作成できません。また、同一階層に、階層化組織名と同じ名前のユーザ/グループを作成できません。従って、旧バージョンから、エンタープライズディレクトリとして当該外部LDAPサーバを使用する構成に移行する場合、あらかじめ、エントリ名が重複しないように変名しておく必要があります。
Microsoft Active Directory
Microsoft ADLDS(Active Directory Lightweight Directory Service)、およびMicrosoft ADAM (Active Directory Application Mode)
検索範囲が「狭い範囲」、またはエリアの場合、外部エントリがヒットしません。以下のように検索を行なってください。
TeamWAREクライアントから外部エントリを検索する場合:
検索範囲に「広い範囲」を指定して検索を行なってください。
Webサービスから外部エントリを検索する場合:
検索範囲に「エリア名-External」、または「すべて」を指定して検索を行なってください。
[toxdconf]コマンドを使用してエンタープライズディレクトリを開始、または停止することはできません。
バックアップにおいて、[toxdconf]ツールによってエンタープライズディレクトリのバックアップを採取する必要はありません。
外部LDAPサーバの管理者のパスワードが期限切れにならないように設定/監視を行なってください。外部LDAPサーバの管理者のパスワードが期限切れになると、ログインができなくなります(エラーコードの"167,5220"、または"161,5220"が発生します)。
以下のLDAPサーバ製品を利用する場合、フォーラム名、ライブラリ名、および設備カレンダー名の最大長は57文字(半角/全角の区別なし)までです。57文字を超えるエントリを作成しようとするとエラーになります(エラーコードの158,868が発生します)。従って、旧バージョンから、エンタープライズディレクトリとして当該外部LDAP サーバを使用する構成に移行する場合、あらかじめ、フォーラム名、ライブラリ名、および設備カレンダー名の長さが57文字を超えないように変名しておく必要があります。
Microsoft Active Directory
Microsoft ADLDS(Active Directory Lightweight Directory Service)、およびMicrosoft ADAM (Active Directory Application Mode)
注意
TeamWARE Officeで入力可能なエントリ名の最大長は64バイトです。すべて全角文字を使用した場合、32文字までしか入力できないため、57文字を超えることはありません。しかし、すべて半角文字を使用すると、64文字まで入力可能なため、57文字を超える可能性があります。
エンタープライズディレクトリサービスを無効にした場合の留意事項
エンタープライズディレクトリサービスを無効にすることにより、以下の制限、留意事項があります。
マルチサイト構成にはできません。
LDAP クライアントからTeamWARE ディレクトリにアクセスすることはできません。
[toxdconf]コマンドを使用してエンタープライズディレクトリを開始、停止することはできません。
バックアップにおいて、[toxdconf]ツールによってエンタープライズディレクトリのバックアップを採取する必要はありません。
InterstageまたはSystemWalker/InfoDirectory関連の留意事項
Windows Server®システムにおいて、次のDirectoryサーバ製品がインストールされているサーバマシンにTeamWARE Office ディレクトリサーバをインストールする場合、TeamWARE Officeのエンタープライズディレクトリコンポーネントを除外してインストールする必要があります。
Interstage Application Server Plus/Standard Edition/Enterprise Edition(以降Interstageと略します)に標準添付されているInfoDirectory、または
SystemWalker/InfoDirectory
なお、以下の制限、留意事項があります。
クラスタシステムの場合、上記のDirectoryサーバ製品と同一サーバマシンにTeamWARE Officeディレクトリサーバをインストールすることはできません。
TeamWARE Officeディレクトリサーバが上記のDirectoryサーバ製品よりも先にインストールされている場合は、TeamWARE Officeをバックアップ/アンインストールし、上記Directoryサーバ製品をインストールしてから、再度TeamWARE Officeをインストール/リストアする必要があります。手順についての詳細は、当社技術員、または営業にご相談ください。
エンタープライズディレクトリコンポーネントを除外してインストールすることにより、以下の制限、留意事項があります。
内部LDAPサーバを使用するように設定することはできません。
Solaris において、次のDirectoryサーバ製品と同一のサーバマシンにTeamWARE Officeディレクトリサーバをインストールする場合、TeamWARE Officeのエンタープライズディレクトリサービスを無効にするか、または外部LDAPサーバを使用するように設定する必要があります。
Interstageに標準添付されているInfoDirectory、または
SystemWalker/InfoDirectory
以下にエンタープライズディレクトリサービスを無効にする、または外部LDAPサーバを使用するように設定する手順を示します。なお、この操作は、TeamWARE Officeディレクトリサーバと上記のDirectoryサーバ製品のどちらを先にインストールする場合でも必要です。
[to config]コマンドを利用して、ディレクトリセットアップを行なう際に、エンタープライズディレクトリを無効にするか、または外部LDAPサーバを使用するように設定します。作業手順の詳細については、"C.4.11 エンタープライズディレクトリサービスのセットアップ"を参照してください。
/usr/bin/iperlディレクトリのシンボリックリンク先が、TeamWARE Officeインストールディレクトリ配下のi500/perl/bin になっている場合、InterstageあるいはInfoDirectory インストールディレクトリ配下のFJSViperl/bin に変更します。
/usr/libディレクトリ配下のidiconv.so、id27icv.so、libidcv2.so、およびlibiddsa_fx.soのシンボリックリンク先が、TeamWARE Officeインストールディレクトリ配下のlib、あるいはi500/libディレクトリ配下のライブラリになっている場合、InterstageあるいはInfoDirectory インストールディレクトリ配下のFJSViddsa/lib配下のライブラリに変更します。