Interstage Application Server 運用ガイド
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第2章 マルチサーバ管理機能> 2.5 Interstageの環境構築> 2.5.10 Traffic Directorを使用する場合の環境構築

2.5.10.2 IJServerの場合(ServletコンテナとEJBコンテナ間)

 ServletコンテナとEJBコンテナの間の通信をTraffic Directorを使用してIIOP負荷分散をする場合は、以下の手順で環境構築を行います。

■ ネットワークの設定

 

■ Traffic Directorの設定

 Traffic Directorの設定は、“Interstage Traffic Directorのマニュアル"を参照してください。

 負荷分散ポリシーのセッション維持(一意性の保証)の設定は、コネクション単位の分散を行うように設定してください(コネクション単位の分散を推奨します)。

■ Interstageシステムの環境作成

 Servletコンテナを配置するサーバグループのInterstageシステムの環境設定は、以下の手順で実施します。

  1. 管理サーバのInterstage管理コンソールにログインします。
  2. Interstage管理コンソールの
    [一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [システム]の環境設定タブ
    で、以下の環境設定を行います。画面上に表示されている“ネーミングサービス詳細設定"を選択し、"リモートホスト"、"Traffic Directorを使用する"を選択してください。
    "代表ホスト名"には、TrafficDirectorのサイト負荷分散ポリシーに設定した、仮想IPアドレスに対応する仮想ホスト名を設定してください。ポート番号にはTrafficDirectorのCORBAサービスに設定した代表ポートの値を設定してください。

■ IJServerの作成

 Servletコンテナ-EJBコンテナ間でTraffic Directorを使用する場合のIJServerの作成は、以下の手順で実施します。

  1. 管理サーバのInterstage管理コンソールにログインします。
  2. Interstage管理コンソールの
    [一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [ワークユニット]の新規作成タブ
    で、新規作成操作を行います。画面上に表示されている“ワークユニットタイプ”で、“IJServer”を選択し、“IJServerタイプ”、“配置先”に作成するIJServerワークユニットのタイプとServletコンテナ、EJBコンテナを配置するサーバグループ、または単体運用の管理対象サーバを選択します。“仮想ホスト名"は、TrafficDirectorのサイト負荷分散ポリシーに設定した、仮想IPアドレスに対応する仮想ホスト名を設定してください。“代表ポート"TrafficDirectorのCORBAサービスに設定した代表ポートの値を設定してください。


 IJServerワークユニットのEJBアプリケーションに対する負荷分散においては、メソッド呼び出し単位の負荷分散のみ実施できます。


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