Interstage Application Server 運用ガイド
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2.4.1.2 サーバグループ/単体運用の管理対象サーバを運用する環境の構築
サイト上でInterstageを運用する場合、業務をサーバグループまたは単体運用のいずれかのサーバ構成で運用します。各サーバ構成を準備するための手順について説明します。
■ サーバグループの運用環境の構築
サーバグループとして業務を運用する場合のサーバ構成の構築手順を説明します。

[手順]
- スタンドアロンサーバの準備
サーバグループに所属する管理対象サーバとして運用する予定のサーバに対してInterstageのサーバ機能をインストールします。インストールが完了すると、当該サーバはスタンドアロンサーバとなります。
- サイトへのサーバ追加
スタンドアロンサーバを、リザーブサーバとしてサイトへ追加します。
なお、サーバグループに所属する管理対象サーバにする予定のサーバは、以下の構成を合わせてください。サイトへのサーバ追加の詳細な手順については、“サイトへのサーバ追加”を参照してください。
- Interstageを運用するOS
- 運用するInterstageの製品種別およびバージョンレベル(*)
- Interstageのインストールディレクトリ
- Interstageの各サービスの資源(定義情報やアプリケーションなど)
(*):以下の条件を除きます。

バージョンレベルV7.0L10とV7.0L11は、同一サーバグループに所属できます。

バージョンレベル7.0と7.0.1は同一サーバグループに所属できます。
- サーバグループの作成
サーバグループを作成します。サーバグループ作成の詳細な手順については、“サーバグループの作成”を参照してください。
- サーバグループへのサーバ追加
リザーブサーバを、サーバグループへ追加します。
サーバグループに対して最初に追加したサーバのInterstage環境の構成情報が、そのサーバグループで運用するInterstageの構成情報(各サービスの定義やワークユニットの定義等)になります。サーバグループへのサーバ追加の詳細な手順については、“サーバグループへのサーバ追加”を参照してください。

サーバグループへ追加する2台目以降のサーバは、サーバグループに追加済みのサーバと同一構成(Interstageの各種定義情報など)にしてください。
構成に差異がある場合には、サイトへ追加する前、もしくはリザーブサーバの時に、Interstage資源の移入機能を使用し、構成を一致させてください。詳細は、“メンテナンス(資源のバックアップ)”を参照してください。
推奨構築方法
サーバグループを初期構築する場合以下の方法を推奨します。
- すべてのサーバグループに追加する予定のサーバにInterstageのサーバ機能をインストール
- 設定変更およびアプリケーションの配置を行わずに、リザーブサーバとしてサイトへ追加
- サーバグループへ追加
- 一括操作機能を使用して各管理対象サーバのInterstageのサービスの環境設定およびアプリケーションの配置を行う
■ 単体運用の管理対象サーバの運用環境の構築
単体運用の管理対象サーバとして業務を運用する場合のサーバ構成の構築手順を説明します。

[手順]
- スタンドアロンサーバの準備
単体運用の管理対象サーバにする予定のサーバに対してInterstageのサーバ機能をインストールします。インストールが完了すると、当該サーバはスタンドアロンサーバとなります。
- サイトへのサーバ追加
スタンドアロンサーバを、単体運用の管理対象サーバとしてサイトへ追加します。サイトへのサーバ追加の手順については、“サイトへのサーバ追加”を参照してください。
■IJServerを使用する場合の注意事項
スタンドアロンサーバにIJServerが存在する場合、サイトに単体運用の管理対象サーバとして追加、または、サーバグループの1台目として追加するためには以下の条件を満たす必要があります。
- スタンドアロンサーバのInterstage管理コンソールで、[システム] > [環境設定] > [Servletサービス詳細設定]の“Webサーバコネクタとワークユニットを同一マシンで運用する”が“運用する”に設定されている場合は、追加可能です。
- “運用しない”に設定されている場合は、以下の条件を満たす場合に追加可能です。
- WebサーバとIJServerが同一のサーバで運用されている場合、かつ、
- WebサーバコネクタとIJServerの構成が同じ場合、かつ、
- ServletコンテナのIPアドレスが指定されていない場合、かつ、
- 接続を許可するWebサーバのIPアドレスが指定されていない場合(127.0.0.1は指定されていても追加可能です。)
Webサーバコネクタの定義が他のサーバのIJServerに接続するように定義されている場合、または、以下のようにWebサーバコネクタの1つのワークユニットの定義が複数のIJServerに接続するように定義されている場合はエラーとなります。
■Webサーバコネクタ
1.ワークユニットA
・接続先IP:ポート番号
127.0.0.1:9000
127.0.0.1:9001
■ワークユニット
1.ワークユニットA
・ServletコンテナのIP:ポート番号
127.0.0.1:9000
2.ワークユニットB
・ServletコンテナのIP:ポート番号
127.0.0.1:9001
上記条件を満たさない場合はDEP4184が表示され、サイトに単体運用の管理対象サーバとして追加、または、サーバグループの1台目として追加することができません。追加することができない場合は、以下の対処を行った後に再度実行してください。
なお、サーバグループの1台目の追加に失敗した場合は、対象となるリザーブサーバをサイトから削除した後で、以下の対処を行う必要があります。
- スタンドアロンサーバのInterstage管理コンソールで、[システム] > [環境設定] > [Servletサービス詳細設定]の“Webサーバコネクタとワークユニットを同一マシンで運用する”を“運用する”に変更します。
この場合は、Webサーバコネクタの定義はIJServerの定義を元に作成しなおされます。他のサーバに接続しているWebサーバコネクタの定義は削除されます。
- スタンドアロンサーバのInterstage管理コンソールで、[システム] > [ワークユニット] > [状態]からIJServerワークユニットをすべて削除します(IJServerのタイプが“EJBアプリケーションのみ運用”の場合は削除する必要はありません)。さらに、[システム] > [サービス] > [Webサーバ] > [Webサーバコネクタ] > [一覧]から接続先ワークユニットをすべて削除します。
この場合はサイトに単体運用の管理対象サーバとして追加、または、サーバグループの1台目として追加した後に管理サーバからIJServerを作成しなおす必要があります。
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