Ajaxフレームワーク ユーザーズガイド
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3.2.9 Apcoordinator連携機能の注意事項
ここでは、Apcoordinator連携機能を利用する際の注意事項を説明します。
■Apcoordinator連携機能の注意事項
- HTTPの最大同時接続数
HTTPの最大同時接続数の上限を超えて、ビジネスメソッドの実行を行った場合には、先行するビジネスメソッドの実行が完了し、レスポンスが返却されるまで、ブラウザによって待ち合わせが行われます。したがって、HTTPの最大同時接続数の上限を超えてビジネスメソッドの実行を行う場合には、待ち合わせが行われることを考慮してアプリケーションを設計してください。
なお、Internet ExplorerおよびFirefoxにおけるHTTPの最大同時接続数のデフォルト値は2個です。
■データBeanを共有の注意事項
- データBeanのバックアップ
Apcoordinatorには、データBean IDに関連付けられたデータBeanを保存するためのスタックがあり、ApcoordinatorのリクエストごとにデータBeanが保存されています。
com.fujitsu.uji.http.HttpDispatchContextクラスのpopBeanBackupメソッドを使用すると、以前に使用したデータBeanをデータBean IDに再割り当てできます。
Apcoordinatorが管理するスタックには、データBeanのコピーではなく、データBeanそのものが保存されます。したがって、AjaxフレームワークでデータBeanを共有し、そのデータBeanのデータを書き換えた場合、popBeanBackupメソッドを使って戻った画面には、書き換えられたデータが表示されます。
- <uji:useBean>タグのrequestアトリビュート
Apcoordinatorアプリケーションの画面表示の際、<uji:useBean>タグのrequestアトリビュートには、trueを指定する必要があります。requestアトリビュートがtrueの場合は、データBeanがApcoordinator内で保持されるので、Ajaxフレームワークで共有することができます。
requestアトリビュートがfalseの場合は、Apcoordinatorアプリケーションの画面表示において、HTTPレスポンス返却後、データBeanへの参照は失われます。このため、UjiRequest.send関数のbeanIdリクエストパラメタで指定するデータBean IDでは、データBeanを参照(共有)することはできません。UjiRequest.send関数で送信されたデータを受け取るには、Ajaxフレームワーク環境定義ファイルのdataBean要素で、リクエストスコープのデータBeanを定義する必要があります。
- データBeanをリクエストスコープで使用する場合
必ず、Ajaxフレームワーク環境定義ファイルに、データBean IDおよびデータBeanの定義を記述してください。
Ajaxフレームワーク環境定義ファイルとDispatchContext.setResponseBeanに同一のデータBean IDが定義されている場合、Ajaxフレームワーク環境定義ファイルに定義されたデータBeanが有効になります。
- データBeanをセションスコープで使用する場合
Ajaxフレームワーク環境定義ファイルとDispatchContext.setResponseBeanに同一のデータBean IDが定義されている場合、DispatchContext.setResponseBeanに定義されたデータBeanが有効になります。
Ajaxフレームワーク環境定義ファイルだけに定義されている場合は、UjiRequest.send関数を利用してデータBeanを更新したときに、データBeanのインスタンスが生成されます。
- Ajaxフレームワーク環境定義ファイルへの定義省略について
Ajaxフレームワーク環境定義ファイルのdataBean要素の指定を省略できるのは、DispatchContext.setResponseBeanで定義されたデータBean IDだけです。
Ajaxフレームワーク環境定義ファイルのdataBean要素の指定を省略した場合、データBeanはセションスコープになります。
Ajaxフレームワーク環境定義ファイルのデータBeanの定義方法については、“データBeanの定義(dataBeans)”を参照してください。
ApcoordinatorのデータBeanのバックアップおよび<uji:useBean>タグのrequestアトリビュートについては、Apcoordinatorのマニュアルを参照してください。
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