Ajaxフレームワーク ユーザーズガイド
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第3章 通信フレームワーク

3.2 Apcoordinator連携機能

Apcoordinator連携機を利用すると、Webブラウザ上のJavaScriptからApcoordinatorのビジネスクラスを呼び出すことができます。

以下の図に、Apcoordinator連携機能の処理の流れを示します。

[図: Apcoordinator連携機能の処理の流れ]

■ビジネスメソッドの実行

JavaScriptからApcoordinatorのビジネスクラスを呼び出します。送信データ、その送信データを格納するデータBean IDとコマンド名、サーバの処理結果を受け取るコールバックなどを指定します。
ビジネスメソッドの実行の詳細は、“ビジネスメソッドの実行”を参照してください。

■エントリサーブレットとWebアプリケーション環境定義ファイル(web.xml)

JavaScriptとサーバ上のビジネスクラスとの間でデータを送受信するためには、通信フレームワークが提供するcom.fujitsu.interstage.rcf.AcfServletクラスを継承したユーザ定義エントリサーブレットを作成します。また、Webアプリケーション環境定義ファイル(web.xml)に定義したエントリサーブレットのマッピング情報を指定します。
エントリサーブレットとWebアプリケーション環境定義ファイルの詳細は、“エントリサーブレットの作成”を参照してください。

■Ajaxフレームワーク環境定義ファイル(acf.xml)

データBean IDとデータBeanのクラスの対応関係、およびJavaScriptとJavaのデータ型変換について、デフォルトのルールで変換できない場合の変換規則を指定します。
Ajaxフレームワーク環境定義ファイルの詳細は、“Ajaxフレームワーク環境定義ファイルの設定”を参照してください。

■データ型変換(上り)

送信データを、指定されたデータBeanに変換します。ビジネスメソッドの実行時に指定されたデータBean IDに基づいて、Ajaxフレームワーク環境定義ファイルから対応するデータBeanのクラスを探してデータを格納します。データの格納の際には、データ型変換を行います。
データ型変換の詳細は、“データ型変換機能”を参照してください。

■コマンドマップ

ビジネスクラスのメソッドを呼び出すためのApcoordinatorの定義ファイルです。送信データが格納されるデータBeanのクラス名とコマンド名から、呼び出すビジネスクラス名、メソッド名を定義したファイルです。
コマンドマップの詳細は、“コマンドマップの定義”を参照してください。

■ビジネスクラスのメソッド呼出し

ビジネスメソッドの実行時に指定されたコマンド名と、データBean IDから割り出されたデータBeanのクラス名に基づいて、コマンドマップを参照し、対応するビジネスクラス、メソッドを実行します。ビジネスメソッドの引数には、データ型変換(上り)が行われたデータBeanが渡されます。

■ビジネスクラス

ビジネスメソッドの実行によって、呼び出されるビジネスクラスです。引数には、データBeanが渡され、ビジネスメソッドの戻り値には、処理結果が格納されたデータBeanを返却します。
ビジネスクラスの詳細は、“ビジネスクラスの作成”を参照してください。

■データ型変換(下り)

ビジネスクラスの戻り値として返却されたデータBeanを、JavaScriptで取り扱うことのできる受信データに変換します。受信データの格納の際には、データ型変換を行います。
データ型変換の詳細は、“データ型変換機能”を参照してください。

■正常終了時のコールバック

ビジネスメソッドの実行が正常に終了した場合に、処理結果を受け取るコールバック関数です。ビジネスメソッドの実行時の引数として指定します。
正常終了時のコールバックの詳細は、“ビジネスメソッドの実行”および“コールバック関数”を参照してください。

■エラー発生時のコールバック

ビジネスメソッドの実行時にエラーが発生した場合に、エラー結果を受け取るコールバック関数です。ビジネスメソッド実行中のタイムアウトについても、このコールバック関数に通知されます。エラー発生時のコールバックは、正常終了時のコールバックと同様に、ビジネスメソッドの実行時の引数として指定します。省略した場合には、エラー結果を受け取ることはできません。
エラー発生時のコールバックの詳細は、“ビジネスメソッドの実行”および“コールバック関数”を参照してください。


下へ3.2.1 データBeanの作成
下へ3.2.2 エントリサーブレットの作成
下へ3.2.3 ビジネスクラスの作成
下へ3.2.4 コマンドマップの定義
下へ3.2.5 Ajaxフレームワーク環境定義ファイルの設定
下へ3.2.6 ビジネスメソッドの実行
下へ3.2.7 コールバック関数
下へ3.2.8 ApcoordinatorとのデータBeanの共有
下へ3.2.9 Apcoordinator連携機能の注意事項
下へ3.2.10 初期画面表示と画面遷移

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