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ETERNUS SF Storage Cruiser 13.4 ユーザーズガイド

5.2.1 装置の検索

本製品で装置を管理する場合、まず装置を検出し、GUI画面に管理対象装置を表示する必要があります。装置の検出方法には、以下の2つがあります。

検出されたアイコンは装置未登録という状態となり、画面上の装置アイコンは紫色になります。一度検出されたアイコンは、本製品のデータベースに未登録状態で記憶されます。このアイコンを削除したい場合は、装置の削除を実施してください。

参考

  • 以下の装置は、装置検出時に自動的に装置の追加が行われます。

    • SMIS 装置(ETERNUS VS900 モデル200 など)

    • ESC エージェント、SSC エージェント

    • VMware Infrastructure 3 Version 3.5 以降と VMware ESXi 3.5 以降の、VMホストとVMゲスト

  • SAN カテゴリで分類されている SAN 機器は、装置を検索しても、ドメインビューに表示されない場合があります。この場合、ツリーまたは SAN カテゴリビューから装置種別を選択すると、検索した装置を表示できます。

運用管理サーバと同一サブネット内の装置自動検出

ツリー上でメインビュー項目を選択、またはストレージカテゴリ内の基本ドメインを選択し、[ファイル]-[SAN機器検出]-[サブネット内検出]を選択します。この操作によって、マネージャでサポートしている自動検出対応装置のアイコンを画面に自動表示します。内部的に、SNMP によるブロードキャスト処理を実施し、本製品でサポートしている装置について画面にアイコンを自動表示します。定義ファイルの変更で、他サブネットに対して装置自動検出も可能です(「付録C カスタマイズ」を参照してください)。ただし、この機能は、他サブネット側に対してブロードキャスト処理が通過する環境だけのサポートです。

注意

  • [表示]-[画面切替え]で[リスト表示]を選択して表示している場合、リソース管理画面から装置を検索できません。

  • [サブネット内検出]ができない場合は、以下を確認してください。

    • 1.3.6 サポートレベル」に記載されている"「サブネット内検出」に対応していない装置"は、後述の「IPアドレス指定による検出」を行ってください。

    • 各装置の SNMP 通信の設定を確認してください。装置側の SNMP Community名を変更している場合は、その変更に合わせて本製品の設定も変更してください(「付録C カスタマイズ」を参照してください)。

IPアドレス指定による検出
  • ESC エージェントおよび SSC エージェントを検出する場合

    ツリー上でメインビュー項目を選択、またはサーバカテゴリ内の基本ドメインを選択し、[ファイル]-[登録]-[サーバ登録]を選択するか、または、マップ表示状態で右クリックして表示されるポップアップメニューの[登録]-[サーバ登録]を選択します。
    以下のような画面が表示されるので、IPアドレスを“10.10.10.10”のように入力して<OK>ボタンを選択してください。

  • VMware Infrastructure 3 Version 3.5 以降、または、VMware ESXi 3.5 以降の、VMホストとVMゲストを検出する場合

    ツリー上でメインビュー項目を選択、またはサーバカテゴリ内の基本ドメインを選択し、[ファイル]-[登録]-[サーバ登録]を選択するか、または、マップ表示状態で右クリックして表示されるポップアップメニューの[登録]-[サーバ登録]を選択します。そして、表示された画面の [オプション >>] を選択して下さい。
    以下のような画面が表示されます。VMホストのIPアドレスを“10.10.10.10”のように入力して下さい。また、VMホストにログインする時に使用するユーザ名とパスワードを、それぞれ「ユーザ名」、「パスワード」に入力して、<OK>ボタンを選択して下さい。

    参考

    • VMホストを指定して登録すると、そのVMホストに含まれるVMゲストも自動的に登録されます。

    • VMホストの装置登録後に設定されたVMゲストは、メインビューでそのVMゲストが属するVMホストのアイコンを選択し登録します。登録は、ツリー上でメインビュー項目を選択、またはサーバカテゴリ内の基本ドメインを選択し、[ファイル]-[登録]-[仮想マシン登録]を選択するか、または、マップ表示状態で右クリックして表示されるポップアップメニューの[登録]-[仮想マシン登録]を選択してください。

    注意

    • VMホストおよびVMゲストを本製品に登録するには、VMホストのIPアドレス、ログイン名、およびパスワードが必要です。

    • VMゲストを指定して登録することはできません。

  • 上記以外の装置を検出する場合

    ツリー上でメインビュー項目を選択、またはストレージカテゴリ内の基本ドメインを選択し、[ファイル]-[SAN機器検出]-[単体検出]を選択するか、または、マップ表示状態で右クリックして表示されるポップアップメニューの[SAN機器検出]-[単体検出]を選択します。

    以下のような画面が表示されるので、IPアドレスを“10.10.10.10”のように入力して<OK>ボタンを選択してください。

    自動検出

    SMIS 装置以外の装置を検索する場合に使用します。IPアドレスを"10.10.10.10"のように入力し、<OK>ボタンをクリックします。

    種別指定して検出

    SMIS 装置を検索する場合に使用します。

    SMIS スイッチ装置の検出(ETERNUS VS900 モデル200 の検索)では、プルダウンメニューから「SMISスイッチ」を選択し、以下の情報を入力して<OK>ボタンをクリックします。

    入力する情報

    説明

    IPアドレス情報

    ETERNUS VS900 モデル200 を管理する Brocade SMI Agent をインストールしている、管理サーバのIPアドレスを"10.10.10.10"のように入力します。
    なお、クラスタシステムで Brocade SMI Agent を使用している場合は、クラスタの引継ぎIPアドレスを指定してください。

    NameSpace

    Brocade SMI Agent にアクセスするためのネームスペース情報です。
    「root/brocade1」と入力してください。

    Login account

    Brocade SMI Agent をインストールしている管理サーバにログインできるアカウント名を入力してください。
    スイッチにログインするアカウントではありません。

    Login password

    Brocade SMI Agent をインストールしている管理サーバにログインできるパスワードを入力してください。
    スイッチにログインするパスワードではありません。

    Port Number

    Brocade SMI Agent のポート番号を入力してください。
    Brocade SMI Agent のデフォルトの設定では 5988 です。
    Brocade SMI Agent をインストールしている管理サーバで、他のアプリケーションによって 5988 がすでに使用されている場合は、『Brocade SMI Agent 使用手引書』に従って Brocade SMI Agent のポート番号を変更し、その変更したポート番号を指定してください。

    なお、装置の検出が成功すると、自動的に装置追加が行われますが、追加に失敗した場合は、手動で装置の追加を行ってください。装置の追加は「5.2.2 装置の追加(アイコン紫色状態から登録状態ヘ)」を参照してください。
    その際、「ユーザー名」と「パスワード」を入力する必要がありますが、それぞれ上記の「Login account」と「Login password」を入力してください。

注意

  • ETERNUS8000、ETERNUS6000、ETERNUS4000、ETERNUS3000、ETERNUS2000、GRシリーズの検索に失敗した場合、以下の対処を実施してください。

    • 装置導入後に ETERNUSmgr,GRmgr から SNMP 環境設定を一度も実施していない場合

      装置の SNMP エージェントが動作していません。「4.3.1 ディスクアレイ ETERNUS8000,ETERNUS6000,ETERNUS4000,ETERNUS3000,ETERNUS2000,ETERNUS VD800,GR」を参照して SNMP 環境設定を実施してください。

    • GR740、GR820、GR840 の場合

      保守 PC 上で GRG(GRGateway)が起動しているか確認してください。起動していない場合は、GRG.exe を保守 PC 上の Windows のスタートアップに登録してから起動してください。

  • ESC エージェントおよび SSC エージェントの検索に失敗した場合、以下を確認してください。

    • ESC エージェントまたは SSC エージェントが起動しているか確認してください。起動していない場合は、ESC エージェントまたは SSC エージェントを起動してください。

    • ストレージアフィニティのバインディングを確認してください。WWNN、PID、TID バインディングで設定されている場合は、WWPN バインディングに設定してください。