Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編) - FUJITSU -
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第5章 アプリケーションのコンパイル・リンク> 5.1 UNIX系を使用した場合のアプリケーションのコンパイル・リンク> 5.1.4 複数のコンパイル単位から構成されるアプリケーションのコンパイル・リンクの方法

5.1.4.3 動的プログラム構造のコンパイル・リンク

動的プログラム構造のアプリケーションは、以下に示す方法でコンパイル・リンクします。動的プログラム構造は、COBOLのアプリケーションだけ利用できます。

[図:動的プログラム構造の場合のコンパイル・リンクの方法]

SQL文を使用するコンパイル単は、sqlcobolを使用してコンパイル・リンクを行います。

sqlcobolのオプションの指定方法については、“コマンドリファレンス”を参照してください。

動的プログラム構造のロードモジュールを動的リンクして作成するためには、主プログラムのコンパイル・リンク時に、コンパイルオプション“DLOAD”を指定します。副プログラムは共用ライブラリにロードモジュールとして作成しておきます。

アプリケーションを動的リンクする場合に必要なオプションを以下に示します。

[表: アプリケーションを動的リンクする場合に必要なオプショ]

コンパイル対象の性質

指定するオプション

備考

SQL文を含むコンパイル単位

主プログラム

-WC, "DLOAD"

動的プログラム構造の指定

-M

COBOLの場合に指定

副プログラム

動的リンクオプション

動的リンクの指定

例1

動的プログラム構造のSQL文を使用する主プログラム(demo14main.scob)と、SQL文を使用する2個の副プログラム(libsub9.scob、libsub10.scob)を動的リンクします。ロードモジュール名は、副プログラムを“libsub9.so”および“libsub10.so”、主プログラムを“demo14main”とします。
cd /home/rdb2/application/src
setenv LD_LIBRARY_PATH /home/rdb2/application/lib:$LD_LIBRARY_PATH
sqlcobol libsub9.scob -o ../lib/libsub9.so
sqlcobol libsub10.scob -o ../lib/libsub10.so
sqlcobol demo14main.scob -M -o ../bin/demo14main -WC,"DLOAD"

例2

64ビットで実行するアプリケーションを動的リンクする場合の例を示します。動的プログラム構造のSQL文を使用する主プログラム(demo15main.scob)と、SQL文を使用する2個の副プログラム(libsub13.scob、libsub14.scob)を動的リンクします。ロードモジュール名は、副プログラムを“libsub13.so”および“libsub14.so”、主プログラムを“demo15main”とします。
cd /home/rdb2/application/src
setenv LD_LIBRARY_PATH /home/rdb2/application/lib:$LD_LIBRARY_PATH
sqlcobol -v9 libsub13.scob -o ../lib/libsub13.so
sqlcobol -v9 libsub14.scob -o ../lib/libsub14.so
sqlcobol -v9 demo15main.scob -M -o ../bin/demo15main -WC,"DLOAD"

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