Symfoware Server アプリケーション開発ガイド(埋込みSQL編) - FUJITSU - |
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第1章 アプリケーション開発の概要 |
ここでは、クライアント・サーバモデルの概要について、以下の順に説明します。
クライアントとは
サーバとは
通信方法
トランザクション制御
クライアント・サーバモデルの利用パターン
クライアントとは、データ処理を要求する動作単位のことです。データベースシステムをクライアント・サーバモデルで運用する場合には、データベースに対してアクセスを要求するアプリケーションは、クライアントとして位置づけられます。
サーバとは、データ処理を実行する動作単位のことです。データベースシステムをクライアント・サーバモデルで運用する場合は、データベース本体が存在する側として位置づけられます。
クライアントとサーバとの間の通信方法は、クライアントのサーバに対するアクセス方法によって異なります。
ローカルのサーバに接続し、データの操作などを行うことを、ローカルアクセスといいます。
リモートのサーバに接続し、データの操作などを行うことを、リモートアクセスといいます。
ローカルアクセスする場合は、自動的にサーバと接続されます。リモートアクセスする場合の通信方法には、以下の2種類があります。
性能を重視したRDB2_TCP連携
Symfoware/RDB専用のプロトコルを使用すると、高速にデータベースにリモートアクセスすることができます。
OSI(Open Systems Interconnection)の汎用プロトコルを使用したRDA-SV連携
RDAプロトコルでアクセスするアプリケーションを作成する場合に使用します。
リモートアクセスする場合の通信方法は、クライアント用の動作環境ファイルのSERVER_SPECで指定します。通信方法とSERVER_SPECの指定および接続できるサーバの種類と接続方法について以下に示します。
通信方法 |
SERVER_SPECの指定 |
|
---|---|---|
リモートアクセス |
性能を重視したRDB2_TCP連携 |
RDB2_TCP |
OSIの汎用プロトコルを使用したRDA-SV連携 |
RDA |
SERVER_ |
接続形態 |
グローバルサーバ |
|||
---|---|---|---|---|---|
RDB2_TCP |
TCP/IP |
○ |
○ |
○ |
○ |
RDA |
TCP/IP |
○ |
○ |
× |
○ |
○ : 接続可能
× : 接続不可能
データベースの定義、検索および更新に対してデータの整合性を保つためのトランザクション制御機能が、有効に働きます。そのため、ローカルを含む複数のサーバとの連携時も安全にデータベースへアクセスすることができます。ただし、1トランザクション内で複数サーバに対するデータベースの同時更新はできません。1つのトランザクション内では1つのサーバの1つのデータベースに対してだけ更新できます。
Symfoware/RDBは、Solaris、Linux、Windows(R) 2000、Windows Server(R) 2003および日本語MS-DOSやWindows(R) XP、Windows Vista(TM)上のアプリケーションをクライアントとし、Solaris、Linux、Windows(R) 2000、Windows Server(R) 2003またはグローバルサーバをサーバとして使用することができます。ローカルのデータベースとリモートのデータベースを1つのアプリケーションから同時にアクセスすることができます。利用パターンを以下に示します。
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