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Interstage Data Effector ユーザーズガイド

C.5.1 AsisSetEnvironment

機能

Data Effectorの環境パラメタを設定します。
Data Effectorの環境パラメタは、指定したハンドルを用いて実行するData Effectorの関数の処理にだけ影響します。


記述形式

#include "libAsis.h"                /* 公開ヘッダ    */

int AsisSetEnvironment(
    ASISHANDLE      Handle,         /* ハンドル      */
    const char      *Name,          /* Data Effectorの環境パラメタ名   */
    const char      *Value          /* Data Effectorの環境パラメタの値 */
);

パラメタ

データ型

パラメタ

用途

説明

ASISHANDLE

Handle

入力

ハンドルを指定します。

const char*

Name

入力

Data Effectorの環境パラメタの名前を指定します。

const char*

Value

入力

Nameパラメタに指定したData Effectorの環境パラメタに対する値を指定します。


Name

Name には、以下の文字列が指定できます。

環境パラメタ名

意味

機能名

抽出機能

連結機能

集計機能

ソート機能

FieldSeparator

入力ファイルがCSV形式の場合、項目間の区切り文字を指定します。

FieldSeparatorMode

入力ファイルがCSV形式の場合、項目間の区切り文字の扱いを指定します。

PathNameCompatibility

入出力ファイルのパス形式を指定します。

SubstituteZeroForEmpty

数値演算式における空の扱いを指定します。

TextNodeCompatibility

入力ファイルタイプがXMLの場合、特殊なデータを含む場合の抽出処理の扱いを指定します。

○:指定可能
―:指定無効


Value

Valueには、環境パラメタ名(Name)それぞれについて以下の文字列が指定できます。

注意

いずれのValueも、設定値を二重引用符(")で囲んで指定します。


FieldSeparator

入力ファイルタイプがCSVの場合、項目間の区切り文字を指定します。
本パラメタを省略した場合、カンマが指定されたものとみなします。

設定値

意味

¥,

項目間の区切り文字としてカンマを使用します。

¥s

項目間の区切り文字として半角空白を使用します。

¥t

項目間の区切り文字として水平タブを使用します。

区切り文字として複数指定する場合は、個々の文字列をカンマ(,)で区切って指定します。

注意

本パラメタを指定した場合の出力時の区切り文字は、リターン式または集計式の指定によって、以下のように異なります。

リターン式
または集計式

出力時の区切り文字

指定あり

カンマ

指定なし

入力ファイルと同じ形式


FieldSeparatorMode

入力ファイルタイプがCSVのとき、2つ以上の連続した区切り文字の扱いを指定します。
本パラメタを省略した場合、0が指定されたものとみなします。

設定値

意味

0

1つの区切り文字を1つの項目間の区切りとして扱います。

1

2つ以上の連続した区切り文字を1つの項目間の区切りとして扱います。


PathNameCompatibility

入出力ファイルのパス名の形式を指定します。
本パラメタを省略した場合、0が指定されたものとみなします。

設定値

意味

0

見出し行とデータ行を分ける出力方法です。

1

見出し行とデータ行を分けない出力方法です。


SubstituteZeroForEmpty

数値演算式の算術演算において、空の扱いを指定します。
本パラメタを省略した場合、NOが指定されたものとみなします。

設定値

意味

YES

数値演算式の算術演算において、空を0とみなして演算します。
また、数値演算式の結果が空となった場合、0を出力します。

NO

数値演算式における算術演算において、演算対象に空が含まれる場合、演算結果はすべて空を返します。
また、数値演算式の結果が空となった場合、何も出力しません。


TextNodeCompatibility

入力ファイルタイプがXMLの場合、以下の特殊なデータを含む場合の抽出処理の扱いを指定します。
本パラメタを省略した場合、0が指定されたものとみなします。

  • コメントセクション

  • CDATAセクション

  • 処理命令

  • 混在内容

    設定値

    意味

    0

    V9.1系の形式で抽出結果を出力します。

    1

    V9.0系の互換形式の抽出結果を出力します。


注意

本パラメタに1を指定した場合、以下の機能は使用できません。

  • 検索式に関数を指定する

  • 日時データを検索する

ポイント

混在内容

要素ノードの子ノードに、テキストノードと要素ノードが混在するXML形式のことです。
詳細については、“2.4.2 1つの要素ノード配下にテキストノードと要素ノードが混在しているデータの扱い”を参照してください。

参照

互換形式の抽出結果の詳細については、“リリース情報”の“互換に関する情報”を参照してください。


復帰値

復帰値

説明

ASIS_SUCCESS

関数が正常に終了したことを示します。

ASIS_ERROR

関数の実行時に問題が検出されたことを示します。


関数の利用規則

注意

  • 抽出機能の場合、AsisInitSelect関数の前に本関数で環境パラメタを設定する必要があります。

  • 連結機能の場合、AsisInitReplace関数の前に本関数で環境パラメタを設定する必要があります。