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Interstage Data Effector ユーザーズガイド

4.2.5 特定データだけを処理対象にする(データのマスキング)

入力データ全体のうち、ある値を持つレコードだけを処理対象にすることができます。

以下に、売上げが100万円以下のレコードだけを処理対象として集計する例を示します。

図4.8 特定データだけを処理対象にする例

指定例

集計コマンドで条件を指定する例を以下に示します。

集計条件ファイル

LCondition
{
          $小規模売上げ :=
               IF     $売上げ <= 100  THEN $売上げ
               ELSE                          EMPTY
               ENDIF
}
グループ式
} extract_date($日付, "MONTH") 売上げ月
集計式
count($小規模売上げ) 小規模売上げ件数,  sum($小規模売上げ)  小規模売り上げ合計

さらに、仮想項目を2つ定義して集計機能と組み合わせることで、クロス集計ができるようになります。

以下は、商品に対する実データの販売個数を、性別が男の場合は“男性販売個数”、性別が女の場合は“女性販売個数”という名前で仮想項目として定義します。男性販売個数と女性販売個数を別々に集計することで、商品と性別によるクロス集計を行う例です。


図4.9 クロス集計の例

指定例

集計コマンドで条件を指定する例を以下に示します。

集計条件ファイル

LCondition
{
          $男性販売個数 :=
                IF $性別 == "男" THEN val($販売個数)
                ELSE EMPTY
                ENDIF
          ,
          $女性販売個数 :=
                IF $性別 == "女" THEN val($販売個数)
                ELSE EMPTY
                ENDIF
}
グループ式
$商品ID }
リターン式
sum( $男性販売個数 ) 男性販売個数の合計,
sum( $女性販売個数 ) 女性販売個数の合計