入力データのある項目の値によって一意に定まる値がある場合、その値を求めて処理を行うことができます。
以下に、年収別に所得税率を求める例を示します。
ここでは、年収によって一意に定まる所得税率を仮想項目として定義します。その後、所得税率から所得税額を計算しています。
指定例
連結処理で条件を指定する例を以下に示します。
連結条件ファイル
LCondition | { $所得税率 := IF val($年収) <= 195 THEN 0.05 ELSEIF val($年収) <= 330 THEN 0.10 ELSEIF val($年収) <= 695 THEN 0.20 ELSEIF val($年収) <= 900 THEN 0.23 ELSEIF val($年収) <= 1800 THEN 0.33 ELSE 0.40 ENDIF } |
リターン式 | { $ID, val($年収), val($年収) * val($所得税率) 所得税額 } |
ポイント
変動要素は仮想項目機能を使うと便利
入力データ値の範囲に応じて処理を振り分ける業務に、仮想項目機能は非常に便利です。
上記例のように、年収や所得税は経済状況によって変動することがあります。このような流動的な要素を使って処理を振り分ける場合、要素値に変更が発生したときは、条件ファイル内の要素値を書き換えるだけで済みます。