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Interstage Data Effector ユーザーズガイド

4.2.3 データ値を元に関連項目を算出する

入力データのある項目の値によって一意に定まる値がある場合、その値を求めて処理を行うことができます。

以下に、年収別に所得税率を求める例を示します。
ここでは、年収によって一意に定まる所得税率を仮想項目として定義します。その後、所得税率から所得税額を計算しています。

図4.6 データ値を元に関連項目を算出する例


指定例

連結処理で条件を指定する例を以下に示します。

連結条件ファイル

LCondition
{
        $所得税率 :=
                IF     val($年収) <= 195  THEN 0.05
                ELSEIF val($年収) <= 330  THEN 0.10
                ELSEIF val($年収) <= 695  THEN 0.20
                ELSEIF val($年収) <= 900  THEN 0.23
                ELSEIF val($年収) <= 1800 THEN 0.33
                ELSE                           0.40
                ENDIF
}
リターン式
{
        $ID,
        val($年収),
        val($年収) * val($所得税率)  所得税額
}

ポイント

変動要素は仮想項目機能を使うと便利

入力データ値の範囲に応じて処理を振り分ける業務に、仮想項目機能は非常に便利です。

上記例のように、年収や所得税は経済状況によって変動することがあります。このような流動的な要素を使って処理を振り分ける場合、要素値に変更が発生したときは、条件ファイル内の要素値を書き換えるだけで済みます。