Interstage Application Server/Interstage Web Server 移行ガイド |
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第4章 旧機能から新機能への移行方法 | > 4.3 InfoDirectoryからInterstage ディレクトリサービスへの移行 |
LDAPコマンドには、以下の変更がありますので、注意してください。
コマンドの格納先を変更しました。
OS
InfoDirectory
Interstage ディレクトリサービス
C:\Interstage\ID\Dir\sdk\C\bin
C:\Interstage\bin
/opt/FJSVidsdk/C/bin
/opt/FJSVirepc/bin
Interstage ディレクトリサービスのLDAPクライアントSDKでは、LDAPの最新の規約に正しく準拠するため、InfoDirectory SDKのLDAPコマンドと比較して、LDAPコマンドのオプションに機能差異があります。機能差異となるLDAPコマンドのオプションについて、以下に説明します。
また、各コマンドの詳細情報の出力形式についても違いがあります。詳細は、“-vオプションで出力する詳細情報の差異”で説明しています。
旧オプション
新オプション
移行方法
-H
ヘルプ(Usage)の出力-m
ヘルプ(Usage)の出力新オプションを指定してコマンドを実行してください。
-C type
文字コードの指定-G type
文字コードの指定新オプションを指定してコマンドを実行してください。
なし
-H uri
リポジトリのホスト名、およびポート番号をURI形式で指定新規追加オプション
なし
-r
ツリー末端までの削除新規追加オプション
なし
-V
プログラムのバージョン情報を出力新規追加オプション
-v
詳細情報の出力-v
詳細情報の出力機能は同じです。出力形式が違いますので、“-vオプションで出力する詳細情報の差異”で確認してください。
旧オプション
新オプション
移行方法
-H
ヘルプ(Usage)の出力-m
ヘルプ(Usage)の出力新オプションを指定してコマンドを実行してください。
-C type
文字コードの指定-G type
文字コードの指定新オプションを指定してコマンドを実行してください。
-b
属性値の外部ファイルからの読み込みオプション廃止
LDIFファイル内での外部ファイルの指定方法を変更してください。
【旧オプション時の指定方法】
属性名: ファイルのパス
【新指定方法】
属性名:< ファイルのパスをURL形式で指定
※従来から、上記での指定方法を推奨しています。なし
-H uri
リポジトリのホスト名、およびポート番号をURI形式で指定新規追加オプション
なし
-S file
エラー結果をファイル出力新規追加オプション
なし
-V
プログラムのバージョン情報を出力新規追加オプション
-v
詳細情報の出力-v
詳細情報の出力機能は同じです。出力形式が違いますので、“-vオプションで出力する詳細情報の差異”で確認してください。
旧オプション
新オプション
移行方法
-H
ヘルプ(Usage)の出力-m
ヘルプ(Usage)の出力新オプションを指定してコマンドを実行してください。
-C type
文字コードの指定-G type
文字コードの指定新オプションを指定してコマンドを実行してください。
-U path
-tオプション指定で作成するファイルの出力先指定-T path
-tオプション指定で作成するファイルの出力先指定新オプションを指定してコマンドを実行してください。
-Q attr
tmp配下に検索結果の属性値をファイル出力オプション廃止
-tオプションを使用してください。
-e
非ASCII文字をUTF-8でBase64符号化して出力オプション廃止
なし。
用途がないため廃止します。-E
指定属性をBase64で符号化して出力オプション廃止
なし。
用途がないため廃止します。-S attr
クライアントで属性attrについて結果をソート(昇順)します。
attrパラメタが""(空文字)である場合はDNでソートされます。-S attr
クライアントで属性attrについて結果をソート(昇順)します。
attrパラメタが""(空文字)である場合はDNでソートされます。
-Sオプションで指定するソートのための属性を、attributesオプションで指定する検索属性に含む必要があります。
含まない場合、ソートされません。属性attrで結果をソート(昇順)するためには、attributesオプションに、属性attrを指定してください。
例)
ldapsearch -b "ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" -H ldap://hostname:389 -D "cn=manager,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com" -w admin -S sn "objectclass=inetorgperson" sn-t
tmp配下に検索結果をファイル出力。作成したファイルのパスを標準出力-t
tmp配下に検索結果をファイル出力。作成したファイルのURLを標準出力機能は同じです。作成したファイルのパスの表現が違いますので、確認してください。
filter
filterオプションを省略した場合、エラーになります。filter
filterオプションを省略した場合、"(objectClass=*)"を指定したとみなします。基本的に修正不要です。必要に応じて対応してください。
なし
-H uri
リポジトリのホスト名、およびポート番号をURI形式で指定新規追加オプション
なし
-V
プログラムのバージョン情報を出力新規追加オプション
-v
詳細情報の出力-v
詳細情報の出力機能は同じです。出力形式が違いますので、“-vオプションで出力する詳細情報の差異”で確認してください。
LDAPコマンドの-vオプションで出力する詳細情報の差異を示します。
項目
旧LDAPコマンド
新LDAPコマンド
接続先ホスト名、ポート番号
ldap server name: XXXX
ldap server port: 99999ldap_init( XXXX, 99999 )
LDAPプロトコルバージョン
ldap protocol version: 3
なし。
文字コード系
character type: SJIS
character type: SJIS
-Gオプションによるコード系指定時のみ出力送信コード系
transmission type: UTF8
なし。
認証機構
mechanism: SIMPLE
なし。
認証方式
authentication method: PASSWORD
authentication method: SSLSSL接続時
ldapssl_init( %s, %d )リフェラル追跡
follow referrals: ON
なし。
接続先ホスト名、ポート番号のURI形式指定
なし。
ldap_initialize( %s )
項目
旧LDAPコマンド
新LDAPコマンド
削除するエントリのDN
deleting entry cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
deleting entry "cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com"
削除成功時
entry removed
Delete Result:
Success (0)下位エントリ削除
なし。
deleting children of: ou=Users2,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
removing ou=Users2,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
ou=Users2,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com removed
項目
旧LDAPコマンド
新LDAPコマンド
追加/更新するエントリのDN
adding new entry cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
エントリの区切りに空白行が存在します。adding new entry "cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com"
エントリの区切りに空白行は存在しません。変名
(古いRDNを残す場合)new RDN: cn=User002 (keep existing values)
modifying rdn of entry cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
rename completedmodifying rdn of entry "cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com"
new RDN: "cn=User002" (keep existing values)
modrdn completed変名
(古いRDNを削除する場合)new RDN: cn=User002 (do not keep existing values)
modifying rdn of entry cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
rename completedmodifying rdn of entry "cn=User001,ou=User,ou=interstage,o=fujitsu,dc=com"
new RDN: "cn=User002" (do not keep existing values)
modrdn completed
項目
旧LDAPコマンド
新LDAPコマンド
サーチベース
search base: ou=interstage,o=fujitsu,dc=com
なし。
-fオプションでの検索フィルタのファイル指定
filter pattern: read filters file
filter pattern: (objectclass=*)
属性指定
returning: dn
requesting: dn
検索フィルタ指定
[filter: objectclass=*]
filter: objectclass=*
検索条件合致数
X matches
なし。
Interstage ディレクトリサービスのLDAPクライアントSDKでは、LDAPの最新の規約に正しく準拠するため、メッセージを変更/追加しました。また、InfoDirectory SDKのLDAPコマンドで出力していたメッセージラベルのない形式(“メッセージ集”の“Interstage ディレクトリサービスが出力するメッセージ”を参照)から、メッセージラベルのある形式に変更しました。詳細は、“メッセージ内容の変更について”の“Interstage ディレクトリサービスのメッセージ”を参照してください。
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