MessageQueueDirector説明書
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第2部 拡張機能編> 第4章 イベントチャネル連携サービス> 4.3 環境作成> 4.3.3 環境定義の記述

4.3.3.3 URLリストファイルの記述

 URLリストファイルとは、ネーミングサービス方式で通信する場合に、相手サーバのオブジェクトリファレンスを登録しているネーミングサービスのURLを格納するファイルです。ネーミングサービスのURLは複数格納することができます。

 イベントチャネル連携サービスでは、通信先のオブジェクトリファレンスを獲得するために、URLリストファイルに格納されているネーミングサービスのURLへ順次問い合わせを行います。

 ネーミングサービスのURLの指定方式を以下に示します。

iiop://<address>[:<port>]

<address>:
 ホスト名、FQDN、IPアドレスを指定することが可能です。省略はできません。63文字以下で記述してください。

<port>:
 接続先ORBのポート番号を指定します。

以下にURLリストファイルの設定例を示します。

iiop://255.255.255.1:8002    #ネーミングサービスのURL1
iiop://255.255.255.2:8002    #ネーミングサービスのURL2
iiop://255.255.255.255       #ネーミングサービスのURL3

 URLリストファイルには、1023個までのURLが指定可能です。

 あらかじめ、システムで使用しているネーミングサービスをURLリストファイルに記述しておくことにより、システム内でサーバを移動する時などに環境変更の操作が軽減され、サーバの移動が簡単に行えるようになります。

 ネーミングサービスからのオブジェクトリファレンス取得処理は、URLリストファイルの先頭のURLから処理します。そのため、URLリストファイルへ複数のネーミングサービスのURLを記述する場合は、頻繁に接続するネーミングサービスをURLリストファイルの先頭(上位)に記述しておくことにより、性能面で有利になります。


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