ページのトップに戻る
Systemwalker Operation Manager  解説書

1.2.3 複数サーバを監視する運用

複数サーバ監視クライアントを利用して、複数のSystemwalker Operation Managerサーバ上で動作しているジョブスケジューラサービス/ジョブスケジューラデーモンを監視できます。監視対象サーバ上にあるジョブネットの中から条件を絞り込んで監視したり、一括操作を行ったりすることもできます。また、各監視対象サーバのジョブネットの状態の詳細を調査したり、対処したりしたい場合は、複数サーバ監視クライアントから各監視対象サーバに接続し、Systemwalker Operation Managerクライアントを起動することもできます。

クライアント上では、複数サーバ監視クライアントのウィンドウで全体の監視を行いながら、同時に各監視対象サーバへ接続したSystemwalker Operation Managerクライアントのウィンドウで調査または対処を行うことができます。

監視対象のサーバおよびサーバグループのツリー構成(以降、“監視ホストの定義”と呼びます)は複数登録できます。

複数サーバ監視クライアントを利用して、複数サーバのジョブネットを監視する運用を“複数サーバ監視”と呼びます。“複数システム監視”と呼ぶ場合もあります。

複数サーバ監視の運用形態を以下に示します。

監視対象サーバ上の全利用者のジョブネットを、サーバまたはサーバグループ単位で監視することができます。WindowsサーバとUNIXサーバが混在する環境も監視できます。

Enterprise EditionGlobal Enterprise Edition複数サブシステム運用をしている場合は、サブシステム単位で監視することも可能です。

なお、複数サーバ監視における業務の閲覧や操作の可否は、監視対象サーバ上のユーザの権限に応じて切り替わります。

また、この運用形態は、Systemwalker Operation Managerのみを導入した小規模システムの場合に向いています。中規模~大規模システムで監視する場合は、Systemwalker Centric Managerでの監視を推奨します。Systemwalker Centric Managerを監視する場合については、“2.10 Systemwalker Centric Managerと連携する場合”を参照してください。

監視サーバと、監視対象サーバとの組合せについては、“A.2 複数サーバ監視の接続サポート範囲”を参照してください。

参考

Solaris 10でサポートされるZone機能を使用した場合は、下図のような運用が可能です。

Systemwalker Operation Managerは、1つのZoneを1つのサーバとみなして動作します。Zoneに割り当てた論理IPアドレスにより、複数のZone内で動作しているジョブスケジューラデーモンをまとめて監視できます。