BSFSYS構造体は、入力ファイルシステムを指定するための構造体です。
BSFSYS構造体の領域を確保する際の領域の大きさは、BS_INPFSYSSIZE(n)を使って求められます。BS_INPFSYSSIZE(n)は、n個の入力ファイルシステムの情報をもつBSFSYS構造体の大きさを求めるマクロです。
typedef struct { unsigned __int64 entry_no; unsigned char filesys[1]; } BSFSYS;
BSFSYS構造体メンバー
以下では、BSFSYS構造体のメンバーについて説明します。
unsigned __int64 entry_no
指定する入力ファイルシステムの数を指定します。
unsigned char filesys[n]
入力ファイルのファイルシステムを指定します。
入力ファイルシステムは、BSFILE構造体のfile_addr[i]で指定した入力ファイルパス名に対するファイルシステムをfilesys[i]で指定するように、入力ファイルパス名と1対1に対応して指定します。入力ファイルシステムの数が入力ファイルパス名の数より少ない場合、最後に指定したファイルシステムが、残りの入力ファイルパス名に適用されます。指定可能なファイルシステムを以下に示します。
定義値 | ファイルシステム |
---|---|
BSFS_DOSFS | システムの標準ファイルシステム (省略値) |
BSFS_COBS | 富士通COBOLファイルシステム(順ファイル) |
BSFS_COBS64 | 富士通COBOLファイルシステム(BSAM対応順ファイル) |
BSFS_COBR | 富士通COBOLファイルシステム(相対ファイル) |
BSFS_COBI | 富士通COBOLファイルシステム(索引ファイル) |
注意
PowerSORTは、富士通COBOLファイルシステムが排他モードで開いているファイルには、アクセスすることができません。また、富士通COBOLファイルシステム(索引ファイル)を指定した場合は、富士通COBOLファイルシステムが共用モードで開いていたとしてもアクセスすることができません。共用モード、排他モードについては、お使いの富士通COBOLファイルシステムのマニュアルを参照してください。
富士通COBOLファイルシステム(BSAM対応順ファイル)を指定しても、使用する富士通COBOLファイルシステムが対応していない場合は富士通COBOLファイルシステム(順ファイル)として動作します。BSAM対応については、お使いの富士通COBOLファイルシステムのマニュアルを参照してください。
富士通COBOLファイルシステム(BSAM対応順ファイル)を指定した場合は、富士通COBOLファイルシステムの仕様によりレコード排他処理が行われません。