Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX/Windows(R)共通 -
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目次
索引

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5.4.2.2 DHCP環境でノードの変更を監視する
DHCP環境のクライアントについて、稼働状態の監視、およびMIB監視を行うことができます。
これにより、通常ノードと同様にDHCP環境のクライアントに対する監視ができます。
また、DHCP環境のクライアントの変更を定期的に監視し、以下事象をイベントで通知することができます。
- 新たなノードの検出
- IPアドレスの変更
- ノードの削除
- 許可されていないノードがネットワークに接続
■DHCP環境のクライアントを監視する
DHCP運用を行うセグメントに対し、定期的にノード検出を行い、ノードの変更を監視します。ノードの変更は、イベントとして通知されます。
監視する事象、メッセージ内容、および発生先ノードは以下のとおりです。
イベントとして通知する事象 |
通知するイベント |
[DHCPクライアント監視]ポリシー画面で設定する条件 |
種別 |
メッセージ文 |
発生先ノード |
DHCPクライアントが追加された |
警告 |
新しいノードが接続しました。(XXX.XXX.XXX.XXX) |
追加されたノード |
[新規ノードを検出] |
既存のDHCPクライアントのIPアドレスが変更された |
警告 |
監視ノードが移動しました。(XXX.XXX.XXX.XXX->YYY.YYY.YYY.YYY) |
変更されたノード |
[IPアドレスの変更を検出] |
DHCPクライアントが削除された |
警告 |
監視ノードを対象から除外しました。(XXX.XXX.XXX.XXX) |
運用管理サーバ |
[ノードの削除を検出] |
未登録のDHCPクライアントが追加された |
エラー |
未登録のノードが接続しました。(XXX.XXX.XXX.XXX) |
追加されたノード |
[未登録ノードを検出] |
未登録のDHCPクライアントが追加された(MACアドレスが取得できなくなった場合) |
警告 |
ノードのSNMPエージェントからの応答がありません。(XXX.XXX.XXX.XXX) |
対象ノード |
[未登録ノードを検出] |
※ XXX.XXX.XXX.XXX、YYY.YYY.YYY.YYY:IPアドレス
◆イベントが通知される条件
「新しいノードが接続しました」のイベントが通知される条件
- 新規に追加されたDHCPクライアントのMACアドレスが、DHCPクライアントの監視ポリシーで管理対象として登録されている場合
- 新規に追加されたDHCPクライアントのMACアドレスが、DHCPクライアントの監視ポリシーで管理対象として登録されていない状態でノード検出され、その後以下のようになった場合
- [ノードプロパティ]変更によって、DHCPクライアントの監視ポリシーで登録済みのMACアドレスに設定された場合
- DHCPクライアントの監視ポリシーの変更、またはDHCPクライアント自身のMACアドレス変更によって、MACアドレスが登録済みとなった場合
- DHCPノードの範囲指定を変更したことに伴ってそれまで一般ノードだったものがDHCPノードとなり、そのノードのMACアドレスがDHCPクライアントの監視ポリシーで登録済みのMACアドレスとして登録されている場合
「監視ノードが移動しました」のイベントが通知される条件
「新しいノードが接続しました」または「監視ノードが移動しました」のイベントが通知済みのMACアドレスであることが前提となります。
- 新規に追加されたノードのMACアドレスが、既に検出済みのノードのMACアドレスと一致し、かつ、IPアドレスが異なる場合
- 検出済みのDHCPクライアントが既に存在し、その後、DHCPクライアントの監視ポリシーで管理対象として登録されているMACアドレスが設定された場合
「監視ノードを対象から除外しました」のイベントが通知される条件
- MACアドレスが、DHCPクライアントの監視ポリシーの管理対象から削除された場合
- DHCPノードの範囲指定を変更したことにより、DHCP範囲外となった場合
「未登録のノードが接続しました」のイベントが通知される条件
- 新規に追加されたDHCPクライアントのMACアドレスが、DHCPクライアントの監視ポリシーで管理対象として登録されていない場合
- 新規に追加されたDHCPクライアントのMACアドレスが取得できなかった場合
- DHCPノードの範囲指定を変更したことに伴ってDHCPの範囲内となったノードのMACアドレスが、DHCPクライアントの監視ポリシーに管理対象として登録されていない場合
- DHCPクライアントの監視を既に行っている環境において、「未登録のノードが接続しました」のイベントが通知済みのDHCPクライアントが存在する状態で、以下の操作を実行した場合
- DHCPクライアント監視のポリシーを更新し、配付する
- ネットワーク管理のポリシー一括配付コマンド(mpnmpref)を実行する
- ネットワーク管理のサービス/デーモンを再起動する
「ノードのSNMPエージェントからの応答がありません」のイベントが通知される条件
「新しいノードが接続しました」または「監視ノードが移動しました」のイベントが通知済みのMACアドレスであることが前提となります。
- ノードの状態が緑色(SNMPエージェント動作中)、または紺色(一部インタフェースが停止)から、水色(SNMPエージェントが未起動)に遷移した場合
- ノードの状態が緑色(SNMPエージェント動作中)、または紺色(一部インタフェースが停止)から、黄色(ノードが未起動)に遷移した後(この時点ではイベントは通知されません)、水色(SNMPエージェントが未起動)に遷移した場合
■監視する対象の設定
- [Systemwalkerコンソール[編集]]で、DHCP運用を行っているセグメントのプロパティを表示します。
- [ネットワーク]タブからDHCPの範囲を設定します。
- DHCP運用を行っているセグメントに対して、[ノード検出]ポリシーを設定します。
- DHCP運用を行っているセグメントに対して、[稼働状態の監視]ポリシーの[稼働状態の監視方法]に、"状態を表示"を設定します。
- [ポリシー]-[監視]-[ノードの監視(オプション)]-[DHCPクライアントの監視]を選択します。
→[DHCPクライアント監視]画面が表示されます。
- [基本]タブで、通知を行いたいイベントの[条件]を設定します。
初期値では、DHCPクライアント監視のイベントは通知されません。
- [対象]タブで[DHCPクライアント監視]で管理対象とするMACアドレスを指定します。
指定されないMACアドレスについては、[未登録ノードを検出]のイベント通知の対象となります。
■DHCPクライアント監視の条件
DHCPクライアント監視を行うには、以下の条件を満たす必要があります。
- セグメントのプロパティでDHCP設定が行われていること。
- DHCP運用を行っているセグメントに、[ノード検出]ポリシーが設定されていること。
- DHCP運用を行っているセグメントに、[稼働状態の監視]ポリシーにおいて、[稼働状態の監視方法]が、"状態を表示"に設定されていること。
■「DHCPクライアント監視を行うことができません」のイベントが通知された場合
DHCPクライアント監視を行っている環境で、[ノード一覧]画面で同一のMACアドレスが複数存在する場合、以下の操作を行うと、「MACアドレスが重複しています(XXX.XXX.XXX.XXX).DHCPクライアント監視を行うことができません.」のイベントが通知されることがあります。このイベントが通知された場合は、MACアドレスが重複しているノードすべてを[Systemwalkerコンソール]上で削除してください。
- DHCPクライアント監視のポリシーを変更・配付する
- ネットワーク管理ポリシー反映コマンドを実行する
- Systemwalker Centric Manager を再起動する
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