Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第2部 設定 | > 第3章 設定の各手順 | > 3.1 事前準備を行う |
Systemwalker Centric Managerには、以下の利用者権限があります。
利用者に対するセキュリティ強化のために、画面のアクセス権を定義します。Systemwalker Centric Managerは、ロールという単位で各機能の利用権限を定義しています。ロールとは、共通の役割(権限)を持つ利用者から構成されるグループのことです。Systemwalker Centric Managerを運用管理サーバにインストールすると、以下のロールが運用管理サーバに登録されます。
ロール名 |
利用できる範囲 |
使用機能 |
DmAdmin |
監視機能の参照、操作、および設定のすべての機能 |
[Systemwalkerコンソール] |
DmOperation |
監視機能の参照、および操作の機能 |
|
DmReference |
監視機能の参照の機能 |
|
OrmOperation(注) |
監視機能の返答操作の機能 |
返答操作のコマンド |
SecurityAdmin |
サーバ操作制御機能の参照、操作、および設定の機能 |
[Systemwalkerコンソール] |
SecurityAuditor |
サーバ操作制御機能の参照の機能 |
注)Solaris版、Linux版で登録されます。
管理者は、ユーザを上記のロールに適宜所属させてください。所属させるロールの種類により、ユーザが使用できる機能と利用権限が決まります。ロールと利用可能な機能の関係は、以下のとおりです。
“表:機能の使用を許可するためにユーザを所属させるロール”に記載したロールに所属していない一般のユーザは、Systemwalker Centric Managerの機能を使用できません。[Systemwalkerコンソール]を起動するユーザ を、“表:機能の使用を許可するためにユーザを所属させるロール”に記載したロールに所属させるか、Administratorsグループに所属させてください。
スーパーユーザ/Administratorsグループに所属するユーザは、セキュリティ情報の設定(ロールへの所属、ツリーに対するアクセス権の設定)の実施にかかわらず、アクセス制御の対象外として常に更新権を持つユーザとして扱われます。
運用管理クライアントからWindows Server 2003 STD/Windows Server 2003 DTC/Windows Server 2003 EE/Windows Server 2008 STD/Windows Server 2008 DTC/Windows Server 2008 EE/Windows Server 2008 for Itanium-Based Systems運用管理サーバへ接続する場合の注意事項
OSのセキュリティポリシーで、「アカウントの空のパスワードの使用をコンソールログオンのみに制限する」を「有効」としていた場合、パスワードが空のアカウントは、Systemwalker Centric Managerのユーザ認証でエラーとなります。
運用管理サーバのユーザを、ロールに登録させる手順を以下に説明します。
→[ロール一覧]ダイアログボックスが表示されます。
→[ロール情報]ダイアログボックスが表示されます。
当該ロールに[所属するメンバー]がリストボックスに表示されます。
→[ロールへのユーザの追加]ダイアログボックスが表示されます。
部門管理サーバまたは業務サーバ上のユーザを、ロールに登録させる手順を以下に説明します。
ネットワーク上の安全が保証されていない環境で使用する場合、サーバ上でmpsetmemコマンドを使用すると、より安全にユーザをロールに登録します。mpsetmem(ロールへのメンバの追加/削除コマンド)の詳細については、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。
→[セキュリティ設定[ログイン]]ダイアログボックスが表示されます。
→[ロール一覧]ダイアログボックスが表示されます。
【Windowsの場合】
Windows(R)のサーバに接続する場合は、[ドメイン名]の指定が可能です。
[ドメイン名]を入力しない場合、指定したユーザは、以下の順に検索されます。
セキュリティロールに所属させるユーザが、telnetなどでログインしていると、セキュリティロールにそのユーザを所属させることができません。セキュリティロールにユーザを所属させる際には、そのユーザがログインしていないことを確認してから実行してください。
運用管理クライアントがWindows(R) 2000 Professionalの場合、Administratorsのグループに所属するローカルユーザでWindows端末にログインします。Administratorsのグループに所属していない場合は以下の機能が使用できません。
共通トレースが出力されないとSystemwalkerトラブル時の調査を行うことができません。
運用管理クライアントがWindows(R) XP、またはWindows Vistaの場合は、運用管理クライアントのDmAdmin、DmOperation、DmReference、またはAdministratorsのどれかのグループに所属するローカルユーザでWindows端末にログインします。
ただし、Windows Vistaで、ユーザアカウント制御(UAC)が有効になっている場合には、DmAdmin、DmOperation、またはDmReferenceのどれかのグループに所属するローカルユーザでWindows端末にログインします。
運用時には、DmReferenceグループに所属するローカルユーザでWindows端末にログインすることを推奨します。Windows端末にログインするとき、ローカルユーザが所属するグループを下表に示します。
OS種別 |
Windows端末にログインするローカルユーザが所属するグループ |
Windows(R) XP |
DmAdmin、DmOperation、DmReference、Administrators |
Windows Vista(UACが無効な場合) |
DmAdmin、DmOperation、DmReference、Administrators |
Windows Vista(UACが有効な場合) |
DmAdmin、DmOperation、DmReference |
“スタートアップアカウント”として指定したローカルユーザ(systemwalker)をDmReferenceグループに追加する。
[Systemwalkerコンソール]は、以下のユーザで起動します。
操作するコンピュータ:運用管理クライアント
起動ユーザ |
[Systemwalkerコンソール[ログイン]]画面で指定したユーザ |
起動ユーザ |
[接続先の設定]画面で指定したユーザ |
操作するコンピュータ:運用管理サーバ
起動ユーザ |
運用管理サーバのコンピュータのログインユーザ |
操作するコンピュータ:運用管理クライアント
[Systemwalkerコンソール[ログイン]]画面
起動ユーザ |
運用管理クライアントのコンピュータのログインユーザ |
起動ユーザ |
[Systemwalkerコンソール[ログイン]]画面で指定したユーザ |
起動ユーザ |
[接続先の設定]画面で指定したユーザ |
ユーザの所属グループ |
[Systemwalkerコンソール[編集]]を操作する |
[Systemwalkerコンソール[監視]]を操作する |
Administratorsグループ |
○ |
○ |
DmAdminロール |
○ |
○ |
DmOperationロール |
× |
○ |
DmReferenceロール |
× |
○ |
○:操作可能、×:操作不可
利用者に対するセキュリティ強化のために、特定の監視ツリーへのアクセス権を定義します。[Systemwalkerコンソール]で以下の設定ができます。
なお、ツリーの表示、非表示は設定できますが、ツリーに対する各ユーザのアクセス権(更新権、操作権、参照権)は、変更できません。
監視機能を使用する場合、最低一つのツリーに対する使用権が必要です。また、編集機能を使用する場合には、[ノード一覧]ツリーに対する使用権が必要です。
インストール時およびツリー作成時に、ツリーに対し、以下のアカウントの使用権が設定されます。Systemwalker Centric Managerの利用者で[Systemwalkerコンソール]にログインした場合、ツリーは表示されます。各ツリーに対するアクセス権は以下のとおりです。
使用権が設定されるアカウント |
ツリーの所有権 |
[Systemwalkerコンソール] |
|
[編集] |
[監視] |
||
システム管理者 |
有 |
更新権 |
更新権 |
特定のユーザだけ、[Systemwalkerコンソール]の特定のツリーを表示しないように設定する手順を説明します。ツリーに対して更新権のあるユーザで、[Systemwalkerコンソール[編集]]画面から設定します。
→[監視ツリーの選択]ダイアログボックスが表示されます。
→[アクセス権情報]ダイアログボックスが表示されます。
注:管理者アカウントが、rootの場合は削除できません。
→[ユーザとロールの追加] ダイアログボックスが表示されます。
“名古屋本社ツリー”、“大阪支社ツリー”を作成し、DmOperationロールに所属する“osakaOpeユーザ”が[Systemwalkerコンソール]にログインした場合は、“大阪支社ツリー”だけを表示する
ロール名 |
所属ユーザ |
DmAdmin |
nagoyaAdm、osakaAdm |
DmOperation |
nagoyaOpe、osakaOpe |
DmReference |
nagoyaRef、osakaRef |
ユーザ |
表示されるツリー |
ツリーに対するアクセス権 |
nagoyaAdm |
名古屋本社 大阪支社 |
更新権 更新権 |
osakaAdm |
名古屋本社 大阪支社 |
更新権 更新権 |
nagoyaOpe |
名古屋本社 大阪支社 |
操作権 操作権 |
osakaOpe |
大阪支社 |
操作権 |
nagoyaRef |
名古屋本社 大阪支社 |
参照権 参照権 |
osakaRef |
名古屋本社 大阪支社 |
参照権 参照権 |
[Systemwalkerコンソール]のメニュー単位のアクセス権を定義します。
定義方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 セキュリティ編”の“[Systemwalkerコンソール]のアクセス権の考え方”を参照してください。
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