Systemwalker Centric Manager 導入手引書 - UNIX/Windows(R)共通 - |
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第3章 運用管理サーバの環境構築 |
運用管理サーバではデータベースパーティションを作成する必要があります。
Systemwalker Centric Manager V13.2.0から専用パーティションを用意しなくてもフレームワークデータベースを作成することができます。詳細については、“フレームワークのデータベース作成【Solaris版/Linux版】”を参照してください。
ボリューム管理ソフトごとにソフトパーティション(論理分割)、RAID構成についての作成可否を以下に示します。
ボリューム管理ソフトの種類 |
ソフトパーティション |
RAID構成 |
PRIMECLUSTER GDS |
○ |
○ |
SafeDISK |
○ |
○ |
SVM(Solaris Volume Manager) |
○ |
○ |
Solstice Disk Suite |
× |
× |
LinuxのLVM(Logical Volume Manager) |
○ |
○ |
上記以外のLVM(Logical Volume Manager) |
× |
× |
上記以外のソフトウェアRAID |
− |
× |
ハードウェアRAID |
− |
○ |
○:可能
×:不可能
RDB 管理情報専用パーティションを除くデータベース領域を、SafeDISKで管理しているボリューム上に作成する場合は、ボリュームの高速等価性回復機構を“なし”に設定します。
設定方法の詳細は、SafeDISKのマニュアルを参照してください。
PRIMECLUSTER GDSで管理しているボリュームがルートクラスの場合、ローデバイスにはデータベースを作成できません。レギュラーファイルのデータベースを作成してください。
PRIMECLUSTER GDSで管理しているボリュームがローカルクラス、または共用クラスの場合は、ローデバイスとレギュラーファイルのどちらでもデータベースを作成できます。
PRIMECLUSTER GDS のディスククラスでデータベースを作成できるデバイスの種類を以下に記載します。
デバイスの種類 |
PRIMECLUSTER GDS のディスククラス |
||
ルートクラス |
ローカルクラス |
共用クラス |
|
ローデバイス |
× |
○ |
○ |
レギュラーファイル |
○ |
○ |
○ |
○:可能
×:不可能
データベース作成先の指定 |
シングル |
クラスタ |
ローデバイス |
○ |
○ |
レギュラーファイル |
○ |
× |
Systemwalker Centric Managerを運用するためには、運用管理サーバに以下のデータベース領域が必要です。
基本的には、上記の4パーティションを使用しますが、どうしてもパーティションが足りない場合は、上記それぞれにレギュラーファイルを指定してデータベース領域を作成することにより、パーティションの数を削減することができます。また、Systemwalker Centric Manager V13.2.0からは専用パーティションを用意しなくてもフレームワークデータベースを作成することができます。詳細については、“フレームワークのデータベース作成【Solaris版/Linux版】”を参照してください。
また、利用する機能により運用管理サーバ上に、以下のデータベース領域も必要です。
性能を重視する場合は、専用パーティションを使用してください。
データベース用資源をレギュラーファイルに指定して作成する場合、高負荷環境では性能が低下する場合がありますので注意が必要です。
インベントリ管理用データベーススペース用パーティションは、インベントリ管理の環境をデータベースパーティションに作成する場合にだけ必要です。
Systemwalker Centric Managerが使用するパーティションおよびファイルシステムの配置イメージは以下のようになります。
通常、作成したパーティションを指定する場合には、以下のデバイス名を使用します。
【Solaris版】
/dev/rdsk/c?t?d?s? |
/dev/dsk/c?t?d?s? |
【Linux版】
/dev/raw/raw?? |
/dev/hd??? |
“フレームワークのデータベース領域の見積もり”および“利用する機能により必要なデータベース領域の見積もり”で算出したディスク容量の見積もりを参考にして、データベース領域の容量が十分であるかを確認してください。
ローデバイスは、OSのpartedコマンドなどでパーティションを作成した後、ブロックデバイスに対してシンボリックリンクを設定して作成します。なお、PRIMECLUSTER GDSを使用する場合は、GDSのブロックデバイスを直接使用します。以下に作成手順を示します。
PRIMECLUSTER GDSを使用している場合は、上記の作業でローデバイスの作成は完了となります。
以降の手順は、PRIMECLUSTER GDSを使用していない場合に実施してください。
udevのブロックデバイス名には、by-id名とby-path名があり、接続されているディスク装置により、使用するデバイス名が異なります。なお、特定したudevのブロックデバイスとディスクパーティションの情報は対応表などを作成することを推奨します。
ETERNUS以外のディスク(/dev/sda5)に対するudevのブロックデバイス名の特定をする場合の例
(/dev/sda5のudevのブロックデバイス名は、/dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5となります。)
# cd /dev/disk/by-path |
# mkdir /dev_symfoware |
Symfoware Server、またはSymfoware Serverを同梱する製品と共存する場合、すでに“/dev_symfoware”ディレクトリが存在する場合があります。その場合は、作成済みの“/dev_symfoware”ディレクトリを使用します。
すでに作成済みの“/dev_symfoware”ディレクトリを使用する場合、アクセス権の設定に注意する必要があります。本製品では“/dev_symfoware”ディレクトリにシステム管理者(ユーパーユーザ)がアクセス可能である必要があります。
シンボリックリンクは、手順2で作成した/dev_symfoware配下に作成します。
udevのブロックデバイス(/dev/disk/by-path/pci-0000:00:10.0-scsi-0:0:0:0-part5)へシンボリックリンク(cmgr_raw1)を作成する場合の例
# cd /dev_symfoware |
partedコマンド、udevコマンド、chownコマンド、chmodコマンド、およびlnコマンドの詳細については、使用しているシステムベンダのドキュメントを参照してください。
なお、ローデバイスに対して初期化を行う必要はありません。
OSのユーティリティでパーティションを切り出す場合、ユーティリティで指定したサイズと、実際に切り出されるサイズが若干異なることがあります。また、複数のパーティションを切り出す場合に、OSのユーティリティにそれぞれ同一のサイズを指定しても、実際に切り出されるパーティションによってサイズが異なることがあります。そのため、実際に切り出されたパーティションのサイズについては、OSのユーティリティで確認してください。
RDB管理情報パーティション以外のパーティションについての注意事項【Solaris版】
ローデバイス作成時に、シリンダ0は指定しないでください。
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