Systemwalker Centric Manager 解説書 - UNIX/Windows(R)共通 -
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第2章 機能の説明> 2.4 監視> 2.4.1 ネットワーク/システムの監視

2.4.1.4 グローバルサーバのシステムを監視する【GEE】

グローバルサーバのシステムの監視は、以下の事項について説明します。

監視パ

Systemwalker Centric Manager GEEは、被監視システムの監視・操作を行うために、以下の2つの監視パスを使います。

なお、PRIMEQUESTと連携した場合は、上記の監視パスのほかにPRIMEQUESTのサーバ管理専用ユニット(MMB: Management Boad)を監視できます。

それぞれの監視パスについて説明します。

◆主監視パ

Systemwalker Centric Managerと被監視システム間のTCP/IP接続により接続した通信経路を、主監視パスといいます。被監視システムのうち、MSP、F4 MSP、XSP、SXOおよびOS/390(R)の監視・操作には、主監視パスが使われます。

被監視システム側では、MC/FSOCKETが動作し、被監視システムのシステム情報(システムコンソールに出力されるメッセージなど)を採取・送信します。Systemwalker Centric Manager GEEは、これを受け取り監視画面に表示します。また、Systemwalker Centric Manager GEEの監視画面からの操作は、MC/FSOCKETを経由して行われます。

主監視パスは、監視・操作の信頼性向上のために二重化することができます。ただし、SXOおよびOS/390(R)の場合は二重化できません。

◆代替監視パ

グローバルサーバにSVPMが接続されている場合は、SVPMと連携することにより、AVM/EXを監視・操作できるようになります。また、SVPMが監視するハードウェアの異常も監視できます。このSVPMと連携する通信経路を代替監視パスと呼びます。

MSPおよびXSPにSVPMが接続されている場合は、代替監視パスによって、主監視パスで監視できなかった以下の監視・操作ができ、システムの起動から運用までのすべての段階について連続した監視・操作ができます。

代替監視パスは、主監視パス接続後でもSVPMと連携することにより、AVM/EXを監視・操作できるようになります。また、SVPMが監視するハードウェアの異常も監視できます。代替監視パスは、SVPMのLANまたは装置を二重化することにより、監視・操作の信頼性を向上することができます。ただし、FTOPS-IIの場合は二重化することはできません。

なお、Systemwalker Centric Manager GEEは、MC/FSOCKETを介して被監視システムのシステム情報(監視メッセージ、動的状態情報など)を受け取り監視・操作を行いますので、代替監視パスによる監視を行う場合も、必ず被監視システムにはMC/FSOCKETを導入し、主監視パスによる監視を行ってください。

なお、以下の監視については代替監視パスでは監視できません。

また、以下のシステムの場合、代替監視パスを設定できません。

以下に主監視パスと代替監視パスの概要を示します。

[図:主監視パスと代替監視パスの概要]

◆その他のパス

PRIMEQUESTと連携した場合、主監視パスや代替監視パスが接続されていない状態でも、TCP/IPのバスが接続されていれば、以下の情報がSNMPトラップとしてPRIMEQUESTから通知されます。

通知される情報は、監視システム側でメッセージに変換され、監視システム上でメッセージとして監視することができます。また、Systemwalker Centric Manager GEEからPRIMEQUEST上のXSP動作機構のSVP Web-UIコンソールを呼び出せます。SVP Web-UIコンソールを呼び出すことで、以下の操作を行えます。

詳細な定義については、“使用手引書 グローバルサーバ運用管理ガイド”の“PRIMEQUESTと連携するための定義”を参照してください。

なお、以下に主監視パスと代替監視パス以外のパスの概要を示します。

[図:主監視パスと代替監視パス以外のパスの概要]

監視メッセー

Systemwalker Centric Manager GEEでは、被監視システムのシステムコンソールに出力される、以下のメッセージを監視することができます。これらのメッセージのうち、被監視システムごとに、どのメッセージが監視できるかを“表:監視メッセージ”に示します。

Systemwalker Centric Manager GEEがPRIMEQUESTと連携している場合、以下の情報がSNMPトラップとしてPRIMEQUESTから通知されます。

詳細な定義は、“使用手引書 グローバルサーバ運用管理ガイド”の“PRIMEQUESTと連携するための定義”を参照してください。

なお、通知される情報は、監視システム側でメッセージに変換され、監視システム上でメッセージとして監視することができます。

詳細については、XSP動作機構のマニュアルを参照してください。

SVPMが導入されている場合は、さらに以下のメッセージも監視することができます。

[表:監視メッセージ]

監視メッセージ

被監視システム

グローバルサーバ

SURE SYSTEM

Millennium Global Server、S390ファミリ(IBM)

XSP

SVPM(注)

MSP

F4 MSP

XSP

AVM/EX

SXO

OS/390

主監視パス

システムメッセージ

連携製品

Systemwalker/OFES

FCMSYS/EM

代替監視パス

NIPメッセージ

システムダンプ

システム重要メッセージ

AVM/EXコンソールメッセージ

ハードウェア異常メッセージ

PRIMEQUESTとの通信パス(TCP/IP)

SNMPトラップ

XSP動作機構の異常の監視

PRIMEQUEST筐体の
ハード障害の監視

PRIMEQUEST上のXSPのシステムダウンの監視

Web を利用

PRIMEQUEST上のXSP動作機構のSVP Web-UIコンソールとの接続

XSP動作機構の監視/操作

サブシステム監視機能

グローバルサーバのサブシステムを監視

グローバルサーバの業務を監視

○:使用可能

△:サブシステム監視機能は、Solaris上で動作するSystemwalker Centric Manager GEEで提供している機能です。
Linux上で動作するSystemwalker Centric Manager GEEでは使用できません。なお、サブシステムや業務が出力するメッセージを監視することで、サブシステムや業務を監視できます。

−:使用不可

注)PRIMEQUEST版のSystemwalker Centric Manager GEEで接続できるSVPM装置は、SVPM-Sのみです。

メッセージは、[メッセージ一覧]ウィンドウに表示されます。このうち、トラブルとして定義したメッセージは、[Systemwalkerコンソール]の監視イベント一覧に表示され、監視画面から対処することができます。


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